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公開番号2024043129
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-29
出願番号2022148135
出願日2022-09-16
発明の名称糖尿病性神経障害の検出方法
出願人花王株式会社
代理人弁理士法人アルガ特許事務所
主分類G01N 33/53 20060101AFI20240322BHJP(測定;試験)
要約【課題】生体試料中のタンパク質を用いて糖尿病性神経障害を検出する方法を提供する。
【解決手段】被験者から採取された生体試料について、LILRA2、WNT9A,KRT19、PXN、PTK7、RASA1、NEFL、IL16、CCN5、FMNL1、SCGN、CXCL14、BACH1、LY6D、CCL24、SPINT2、CDH15、CTSC、CCL13、NOS1、SCARA5、CCL11、ACVRL1、CD276、SUSD2、TMSB10、NT5C3A、TNFRSF6B及びSPINK1から選択されるタンパク質の少なくとも1つの発現レベルを測定する工程を含む、当該被験者における糖尿病性神経障害の検出方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
被験者から採取された生体試料について、LILRA2、WNT9A,KRT19、PXN、PTK7、RASA1、NEFL、IL16、CCN5、FMNL1、SCGN、CXCL14、BACH1、LY6D、CCL24、SPINT2、CDH15、CTSC、CCL13、NOS1、SCARA5、CCL11、ACVRL1、CD276、SUSD2、TMSB10、NT5C3A、TNFRSF6B及びSPINK1から選択されるタンパク質の少なくとも1つの発現レベルを測定する工程を含む、当該被験者における糖尿病性神経障害の検出方法。
続きを表示(約 670 文字)【請求項2】
タンパク質がLILRA2、WNT9A,KRT19及びPXNから選ばれる、請求項1記載の方法。
【請求項3】
生体試料が血液、血清又は血漿である、請求項1又は2記載の方法。
【請求項4】
発現レベルの測定が前記タンパク質のタンパク質量の測定である、請求項1~3のいずれか1項記載の方法。
【請求項5】
発現レベルの測定値を前記タンパク質の参照値と比較し、糖尿病性神経障害の存在若しくは不存在を評価する、請求項1~4のいずれか1項記載の方法。
【請求項6】
前記タンパク質に結合する分子又は前記タンパク質をコードする遺伝子と特異的にハイブリダイズするオリゴヌクレオチドを含有する、請求項1~5のいずれか1項記載の方法に用いられる糖尿病性神経障害を検出するための検査用キット。
【請求項7】
LILRA2、WNT9A,KRT19、PXN、PTK7、RASA1、NEFL、IL16、CCN5、FMNL1、SCGN、CXCL14、BACH1、LY6D、CCL24、SPINT2、CDH15、CTSC、CCL13、NOS1、SCARA5、CCL11、ACVRL1、CD276、SUSD2、TMSB10、NT5C3A、TNFRSF6B及びSPINK1から選択されるタンパク質の少なくとも1つからなる、糖尿病性神経障害の検出マーカー。
【請求項8】
タンパク質がLILRA2、WNT9A,KRT19及びPXNから選ばれる、請求項7記載のマーカー。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、バイオマーカーを用いた糖尿病性神経障害の検出方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
糖尿病患者は現在約4億人であり、世界の健康支出の約12%が糖尿病もしくはその合併症であるといわれている。糖尿病の怖さは合併症にあるといわれており、主な合併症の一つに糖尿病性神経障害がある。糖尿病性神経障害は、神経長依存性の四肢末端から左右対称性に進行する神経障害であり、初期は痛みやしびれを呈するが、次第に感覚低下や血流障害が起こり、最悪の場合、壊疽により四肢切断に至り、QOLを著しく低下させる。
【0003】
糖尿病性神経障害は、神経障害が進行するほど、足病変、虚血性脳血管障害、虚血性心疾患の発生頻度が増加することが知られている。また、進行例に関しては治癒が難しい一方、早期症例に関しては改善可能であることが知られている。以上のことから、糖尿病性神経障害は早期発見及び介入が重要である。
【0004】
一方、糖尿病性神経障害の診断には課題がある。すなわち、糖尿病性神経障害の確定診断には神経伝導検査が必要だが、専用の機械が必要、操作に熟練が必要、対象神経の数によっては時間がかかる、電気刺激(痛み/苦痛)を伴うといった課題がある(非特許文献1,2)。また、糖尿病性神経障害患者の半数が自覚症状を伴わないため、気づいたときには壊疽が進行し、脚を切断しなくてはならなくなるような状態が少なくない。
【0005】
以上のことから、簡便かつ確実な神経のモニタリング技術の確立・普及が求められているが、これまでに糖尿病性神経障害を検出できるバイオマーカーは見出されていない。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0006】
臨床神経生理学. 2018, 46: 71-77
糖尿病性神経障害の各種スコア. 2013, 糖尿病性神経障害(中山書店); 37-48
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、バイオマーカーを用いて糖尿病性神経障害を検出する方法を提供することに関する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、糖尿病患者のうち、神経障害を発症している患者と発症していない患者から採取した血中のタンパク質の発現レベルが両者の間で有意に異なるタンパク質が存在し、これを指標として糖尿病性神経障害を検出することができることを見出した。
【0009】
すなわち、本発明は、以下の1)~3)に係るものである。
1)被験者から採取された生体試料について、LILRA2、WNT9A,KRT19、PXN、PTK7、RASA1、NEFL、IL16、CCN5、FMNL1、SCGN、CXCL14、BACH1、LY6D、CCL24、SPINT2、CDH15、CTSC、CCL13、NOS1、SCARA5、CCL11、ACVRL1、CD276、SUSD2、TMSB10、NT5C3A、TNFRSF6B及びSPINK1から選択されるタンパク質の少なくとも1つの発現レベルを測定する工程を含む、当該被験者における糖尿病性神経障害の検出方法。
2)前記タンパク質に結合する分子又は前記タンパク質をコードする遺伝子と特異的にハイブリダイズするオリゴヌクレオチドを含有する、上記1)の方法に用いられる糖尿病性神経障害を検出するための検査用キット。
3)LILRA2、WNT9A,KRT19、PXN、PTK7、RASA1、NEFL、IL16、CCN5、FMNL1、SCGN、CXCL14、BACH1、LY6D、CCL24、SPINT2、CDH15、CTSC、CCL13、NOS1、SCARA5、CCL11、ACVRL1、CD276、SUSD2、TMSB10、NT5C3A、TNFRSF6B及びSPINK1から選択されるタンパク質の少なくとも1つからなる、糖尿病性神経障害の検出マーカー。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、簡便且つ非侵襲的に、糖尿病性神経障害を、高い精度、感度及び特異度で検出することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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