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公開番号2024042457
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-28
出願番号2022147198
出願日2022-09-15
発明の名称切削工具及び切削加工物の製造方法
出願人京セラ株式会社
代理人
主分類B23C 5/10 20060101AFI20240321BHJP(工作機械;他に分類されない金属加工)
要約【課題】インサート等の破損リスクを低減できる切削工具が求められている。
【解決手段】本開示の一態様に基づく切削工具は、ホルダ、インサート及び固定具を有する。インサートは、前側面、後側面、外側面、内側面、貫通孔及び外周刃を有する。外周刃は、回転方向の最も前方に位置する頂部と、頂部から先端に向かって延び、アキシャルレーキ角が負の値である第1外周刃と、頂部から後端に向かって延び、アキシャルレーキ角が正の値である第2外周刃と、を有する。ポケットは、座面及び固定穴を有する。座面の少なくとも一部は、頂部よりも先端の側に位置する。第2外周刃が第1外周刃よりも長い。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
回転軸に沿って先端から後端にかけて延びる切削工具であって、
前記先端の側に位置するポケットを有するホルダと、
前記ポケットに取り付けられたインサートと、
該インサートを前記ホルダに固定にするための固定具と、を有し、
前記インサートは、
前記回転軸の回転方向の前方に位置する前側面と、
前記回転方向の後方に位置する後側面と、
外周側に位置し、前記前側面及び前記後側面に接続された外側面と、
内周側に位置し、前記前側面及び前記後側面に接続された内側面と、
前記外側面及び前記内側面にかけて貫通し、且つ、前記固定具が挿入された貫通孔と、
前記前側面の外縁に位置する切刃と、を有し、
該切刃は、前記前側面及び前記外側面の交わりに位置する外周刃を有し、
該外周刃は、
前記回転方向の最も前方に位置する頂部と、
前記頂部から前記先端に向かって延び、アキシャルレーキ角が負の値である第1外周刃と、
前記頂部から前記後端に向かって延び、アキシャルレーキ角が正の値である第2外周刃と、を有し、
前記ポケットは、
前記後側面に当接する座面と、
前記外周側を向き、且つ、前記固定具が挿入された固定穴と、を有し、
前記座面の少なくとも一部は、前記頂部よりも前記先端の側に位置し、
前記第2外周刃が前記第1外周刃よりも長い、切削工具。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記座面は、平面部を有し、
前記平面部の少なくとも一部は、前記頂部よりも前記先端の側に位置する、請求項1に記載の切削工具。
【請求項3】
前記第1外周刃は、側面視した場合において、
前記頂部から前記先端に向かって延びた曲線形状の第1曲線刃と、
該第1曲線刃から前記先端に向かって延びた直線形状の第1直線刃と、を有し、
前記第2外周刃は、側面視した場合において、
前記頂部から前記後端に向かって延びた曲線形状の第2曲線刃と、
該第2曲線刃から前記後端に向かって延びた直線形状の第2直線刃と、を有する、請求項1に記載の切削工具。
【請求項4】
前記第1曲線刃は、前記第2曲線刃よりも長い、請求項3に記載の切削工具。
【請求項5】
前記前側面は、
前記外周側に位置する第1辺と、
前記先端の側において前記第1辺に接続された第1角と、
前記後端の側において前記第1辺に接続された第2角と、を有し、
前記外周刃は、前記第1辺に位置し、
前記切刃は、
前記第1角に位置する第1コーナ切刃と、
前記第2角に位置する第2コーナ切刃と、をさらに有し、
前記第1外周刃は、前記第1コーナ切刃と接続し、
前記第2外周刃は、前記第2コーナ切刃と接続する、請求項1に記載の切削工具。
【請求項6】
前記第1外周刃の少なくとも一部は、前記ホルダよりも前記先端の側に位置する、請求項1に記載の切削工具。
【請求項7】
前記頂部は、前記貫通孔よりも前記先端の側に位置する、請求項1に記載の切削工具。
【請求項8】
前記第1外周刃のアキシャルレーキ角の絶対値は、前記第2外周刃のアキシャルレーキ角の絶対値よりも大きい、請求項1に記載の切削工具。
【請求項9】
前記前側面は、前記外側面に接続される第1辺を有し、
前記前側面を正面視した場合に、前記第1辺は直線形状である、請求項1に記載の切削工具。
【請求項10】
請求項1~9のいずれか1つに記載の切削工具を回転させる工程と、
前記切削工具を被削材に接触させる工程と、
前記切削工具を前記被削材から離す工程と、を有する切削加工物の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、切削工具及び切削加工物の製造方法に関するものである。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
切削工具として、例えば、特許文献1に記載の切削工具が知られている。一般的に、ネジなどの固定具を用いてホルダにインサートを装着させる際に、ホルダの回転軸の周方向に沿って固定具が挿入される工具は平置き型などと呼ばれるのに対し、特許文献1に記載の切削工具のような、ホルダの径方向に沿って固定具が挿入される工具は、縦置き型などと呼ばれる。
【0003】
平置き型の切削工具と比べて縦置き型の切削工具では、インサートが装着されるホルダのポケットの径方向の幅を小さくすることができる。その結果、ホルダの芯厚を確保することができ、ホルダの剛性を高くすることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2019-136802号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
縦置き型の切削工具において、インサート等の破損リスクを低減することが求められている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様に基づく切削工具は、回転軸に沿って先端から後端にかけて延びる切削工具であって、前記先端の側に位置するポケットを有するホルダと、前記ポケットに位置するインサートと、該インサートを前記ホルダに固定にするための固定具と、を有する。前記インサートは、前記回転軸の回転方向の前方に位置する前側面と、前記回転方向の後方に位置する後側面と、外周側に位置し、前記前側面及び前記後側面に接続された外側面と、内周側に位置し、前記前側面及び前記後側面に接続された内側面と、前記外側面及び前記内側面にかけて貫通し、且つ、前記固定具が挿入された貫通孔と、前記前側面の外縁に位置する切刃と、を有する。切刃は、前記前側面及び前記外側面の交わりに位置する外周刃を有する。該外周刃は、前記回転方向の最も前方に位置する頂部と、前記頂部から前記先端に向かって延び、アキシャルレーキ角が負の値である第1外周刃と、前記頂部から前記後端に向かって延び、アキシャルレーキ角が正の値である第2外周刃と、を有する。前記ポケットは、前記後側面に当接する座面と、前記外周側を向き、且つ、前記固定具が挿入された固定穴と、を有する。前記座面の少なくとも一部は、前記頂部よりも前記先端の側に位置する。そして、前記第2外周刃が前記第1外周刃よりも長い。
【発明の効果】
【0007】
上記の切削工具は、インサート等の破損リスクを低減できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
一実施形態に係る切削工具を示す斜視図である。
図1に示す切削工具をA1方向から見た平面図である。
図2に示す領域B1の拡大図である。
図3に示す切削工具におけるホルダを示す拡大図である。
図3に示す領域B2の拡大図である。
図3に示す領域B3の拡大図である。
一実施形態に係るインサートを後側面の側から見た平面図及び外側面の側から見た平面図である。
一実施形態に係るインサートを前側面の側から見た平面図である。
一実施形態に係るインサートを内側面の側から見た平面図である。
一実施形態に係る切削加工物の製造方法の一工程を示す概略説明図である。
一実施形態に係る切削加工物の製造方法の一工程を示す概略説明図である。
一実施形態に係る切削加工物の製造方法の一工程を示す概略説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に示す切削工具について、それぞれ図面を用いて詳細に説明する。但し、以下で参照する各図は、説明の便宜上、各実施形態を説明する上で必要な主要部材のみを簡略化して示したものである。したがって、本開示の切削工具は、参照する各図に示されていない任意の構成部材を備え得る。また、各図中の部材の寸法は、実際の構成部材の寸法及び各部材の寸法比率等を忠実に表したものではない。
【0010】
本実施形態に係る切削工具1は、図1に示すように、回転軸O1を中心に回転方向O2に回転するいわゆる回転工具である。回転工具としては、例えば、エンドミル及びフライス工具が挙げられる。図1に示す一例の回転工具は、エンドミルである。なお、本実施形態は本発明の限定されない一態様である。
(【0011】以降は省略されています)

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