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公開番号2024042400
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-28
出願番号2022147087
出願日2022-09-15
発明の名称プリンタ、制御方法およびプログラム
出願人キヤノン株式会社
代理人個人
主分類B41J 2/36 20060101AFI20240321BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】プリント時の照度を求め、照度に基づいてプリント物の表面状態を変化させグレアの発生を阻止すること。
【解決手段】プリント時のプリント環境を測定し、ユーザに対してプリント環境によるプリント補正処理を実行するか否かを確認し、実行すると確認された場合には前記測定されたプリント環境に基づいてプリント補正処理を実行する熱転写プリンタ100であって、インクシートの保護層は、熱融着層、透明保護層を含み、測定されたプリント環境の一つである照度が規定値以上の場合、インクシートの保護層の前記熱融着層の熱融着条件を変更し、受像紙202の受像層207に熱融着させる透明保護層2063の光沢度を変更することを特徴とした。
【選択図】 図2
特許請求の範囲【請求項1】
色インクを受像紙に転写することにより画像を印刷し、前記画像の印刷後に前記受像紙の表面に保護インクを転写するプリンタであって、
プリント環境の一つである照度情報を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得した前記照度情報が規定値以上の場合、保護インクの転写条件を変更することにより、受像紙に転写される前記保護インクの光沢度を変更するように制御する制御手段と、
を有することを特徴としたプリンタ。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
前記取得手段は、前記プリンタにおいて測定された照度情報を取得する、ことを特徴とする請求項1に記載のプリンタ。
【請求項3】
前記取得手段は、前記プリンタに通信接続された外部機器から照度情報を取得する、ことを特徴とする請求項1に記載のプリンタ。
【請求項4】
前記制御手段は、前記取得手段により取得した前記照度情報が第1の閾値未満の場合は、保護インクを光沢印刷するための光沢面データを用いて前記保護インクを転写するように制御し、前記取得手段により取得した前記照度情報が前記第1の閾値以上の場合は、保護インクが租化して転写される表面仕上げデータを用いて前記保護インクを転写するように制御する、ことを特徴とする請求項1に記載のプリンタ。
【請求項5】
前記光沢面データは、前記保護インクを租化して転写するための階調値の画素を含まず、
前記表面仕上げデータは、前記保護インクを租化して転写するための階調値の画素を含む、
ことを特徴とする請求項4に記載のプリンタ。
【請求項6】
前記制御手段は、前記取得手段により取得した前記照度情報が第2の閾値以下の場合は、第3のデータを用いて前記保護インクを転写するように制御し、前記取得手段により取得した前記照度情報が前記第2の閾値よりも大きい場合は、前記第3のデータよりも光沢度が低い第2のデータを用いて前記保護インクを転写するように制御することを特徴とする請求項1に記載のプリンタ。
【請求項7】
前記第2のデータと前記第3のデータは、前記保護インクを租化して転写するための画素を含み、前記第2のデータと前記第3のデータとでは、前記保護層を租化して転写するための画素の階調値が異なる、ことを特徴とする請求項6に記載のプリンタ。
【請求項8】
前記第2のデータと前記第3のデータは、前記保護インクを租化して転写するための画素を含み、前記第2のデータと前記第3のデータとでは、前記保護層を租化して転写するための画素の配置が異なる、ことを特徴とする請求項6に記載のプリンタ。
【請求項9】
色インクを受像紙に転写することにより画像を印刷し、前記画像の印刷後に前記受像紙の表面に保護インクを転写するプリンタの制御方法であって、
プリント環境の一つである照度情報を取得する取得工程と、
前記取得工程により取得した前記照度情報が規定値以上の場合、保護インクの転写条件を変更することにより、受像紙に転写される前記保護インクの光沢度を変更するように制御する制御工程と、を含むことを特徴とするプリンタの制御方法。
【請求項10】
色インクを受像紙に転写することにより画像を印刷し、前記画像の印刷後に前記受像紙の表面に保護インクを転写するプリンタの制御方法をコンピュータに実行させるプログラムであって、
前記制御方法は、
プリント環境の一つである照度情報を取得する取得工程と、
前記取得工程により取得した前記照度情報が規定値以上の場合、保護インクの転写条件を変更することにより、受像紙に転写される前記保護インクの光沢度を変更するように制御する制御工程と、を含むことを特徴とするプログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、測定された環境情報に基づいて印刷処理を変更するプリンタ、制御方法およびプログラムに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来、熱転写プリンタにおいて、印刷時の環境情報を取得し、取得した環境情報に適応させて印刷を行わせるものがあった。例えば、特許文献1は、解析部が印刷物を見るユーザを取り巻く周囲の状況を示す使用条件情報に基づき印刷物の使用環境を解析し、設定部は印刷物の使用環境情報に基づき印刷物の印刷設定情報を設定していた。
【0003】
そして、ジョブ管理部は、印刷設定情報に基づき印刷物を出力させる。このようにして、使用環境に応じた印刷をする画像形成装置が開示されている。この使用環境情報例として天気予報に基づいて印刷画像の色変換処理を変更する熱転写プリントシステム(画像形成装置)が開示されていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2018-199270号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述した特許文献1に開示された従来技術によれば、予想される使用環境と、実際のプリントの使用環境とに乖離がある場合が多かった。特に、プリント物(印刷物)を鑑賞するための照度は、屋外の昼間太陽光下などでは高すぎてしまい、プリント物の表面が白く光ってしまうグレア現象を発生させてしまう。
【0006】
一般にグレアには「間接グレア」、「反射グレア」等があり、「間接グレア」は光沢のある面に強い光が反射したものを見ることで発生するグレアであり、例えば鏡に蛍光灯が反射したりビルの窓ガラスに太陽光が反射したりする場合がこれである。一方、「反射グレア」は、強い光が、机や紙等の面に反射することで発生するグレアであり、例えば屋外や強い蛍光灯の下で白色の紙に書き物をし、強い反射光があたり続ける場合等である。要するに、屋外等の明るい場所で観察すると、明るすぎて内容が分からなかいことや光の映り込みで内容が良く見えないことになる。グレア現象の強弱によっては、プリント物の鑑賞を行えないという問題があった。
【0007】
本発明の目的は、プリント時の照度に基づいてプリント物の表面状態を変化させグレアの発生を阻止するプリンタ、制御方法およびプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成すために、本発明は、色インクを受像紙に転写することにより画像を印刷し、前記画像の印刷後に前記受像紙の表面に保護インクを転写するプリンタであって、
プリント環境の一つである照度情報を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得した前記照度情報が規定値以上の場合、保護インクの転写条件を変更することにより、受像紙に転写される前記保護インクの光沢度を変更するように制御する制御手段と、を有することを特徴とした。
【0009】
また、本発明の他の態様は、照度測定部を備える外部機器と、熱転写プリンタとが所要の情報を通信可能に接続されたシステムであって、
インクシートの保護層は、熱融着層、透明保護層を含み、
前記外部機器は、前記照度測定部で測定された照度を示す照度情報を前記熱転写プリンタに送信し、
前記熱転写プリンタは、
受信した前記照度情報に基づいて、インクシートの前記保護層の前記熱融着層の熱融着条件を変更し、受像紙の表面の受像層に熱融着させる前記透明保護層の光沢度を変更することを特徴とした。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、プリント時の照度に基づいてプリント物の表面状態を変化させグレアの発生を阻止することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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