TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024042301
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-28
出願番号2022146913
出願日2022-09-15
発明の名称アルカリ土類金属リン酸塩化合物およびその製造方法
出願人日揮触媒化成株式会社
代理人弁理士法人樹之下知的財産事務所
主分類C01B 25/34 20060101AFI20240321BHJP(無機化学)
要約【課題】成形性が良いアルカリ土類金属リン酸塩化合物が得られる製造方法を提供すること。
【解決手段】水にアルカリ土類金属を含む塩が分散した懸濁液を準備するアルカリ土類金属含有懸濁液調製工程、リンを含む化合物が溶解した水溶液を準備するリン水溶液調製工程、前記アルカリ土類金属含有懸濁液の温度を50℃以上95℃以下に調整する温度調整工程、前記温度調整工程で得られた前記アルカリ土類金属含有懸濁液と前記リン水溶液とを混合する反応工程、を含む、アルカリ土類金属リン酸塩化合物の製造方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
水にアルカリ土類金属を含む塩が分散した懸濁液を準備するアルカリ土類金属含有懸濁液調製工程、
リンを含む化合物が溶解した水溶液を準備するリン水溶液調製工程、
前記アルカリ土類金属含有懸濁液の温度を50℃以上95℃以下に調整する温度調整工程、
前記温度調整工程で得られた前記アルカリ土類金属含有懸濁液と前記リン水溶液とを混合する反応工程、を含む、
アルカリ土類金属リン酸塩化合物の製造方法。
続きを表示(約 610 文字)【請求項2】
前記アルカリ土類金属を含む塩が、アルカリ土類金属水酸化物である、請求項1に記載の製造方法。
【請求項3】
前記温度調整工程において、前記アルカリ土類金属含有懸濁液の温度を75℃以上95℃以下に調整する、請求項2に記載の製造方法。
【請求項4】
前記リン水溶液に含まれるリンの濃度が、H

PO

換算で、20質量%以上85質量%未満の範囲にある、請求項3に記載の製造方法。
【請求項5】
前記反応工程において、アルカリ土類金属とリンのモル比(アルカリ土類金属/リン)が0.8以上1.2以下の範囲となるように前記アルカリ土類金属含有懸濁液と前記リン水溶液とを混合する、請求項1~請求項4のいずれか1項に記載の製造方法。
【請求項6】
メジアン径が20μm以上200μm以下の範囲にあり、
嵩密度が0.5g/mL以上1.3g/mL以下の範囲にある、
アルカリ土類金属リン酸塩化合物。
【請求項7】
前記アルカリ土類金属リン酸塩化合物が、マグネシウムリン酸塩化合物である、請求項6に記載のアルカリ土類金属リン酸塩化合物。
【請求項8】
前記アルカリ土類金属リン酸塩化合物が、第二リン酸マグネシウムである、請求項6に記載のアルカリ土類金属リン酸塩化合物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、アルカリ土類金属リン酸塩化合物に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
リン酸マグネシウムやリン酸カルシウムに代表されるアルカリ土類金属リン酸塩化合物は、肥料、耐火物用バインダー、難燃剤、飲食品の添加剤および触媒の材料として、広く使用されている。例えば、特許文献1には、飲食品に使用されるリン酸マグネシウムが開示されている。また、特許文献2には、リン酸マグネシウムを含む触媒が開示されている。
【0003】
アルカリ土類金属リン酸塩化合物の製造方法も広く知られている。例えば、特許文献3には、リン酸三マグネシウムリン酸水素マグネシウムと酸化マグネシウムあるいは炭酸マグネシウムを秤量し水を適当量加え、ポットミル中室温で撹拌する。得られたスラリーを乾燥し、多水和物のリン酸三マグネシウム粉末を得る。さらに仮焼することにより無水のリン酸三マグネシウムを得ることを特徴とする、リン酸三マグネシウム化合物セラミックスの製造法が開示されている。
【0004】
このように、アルカリ土類金属リン酸塩化合物およびその製造方法は広く知られている。また、アルカリ土類金属リン酸塩化合物は、幅広い用途で使用されており、その形体も粉体や成形体と様々である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2000-184864号公報
特開平7-100384号公報
特開平3-279205号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来の製造方法で得られたアルカリ土類金属リン酸塩化合物は、成形体として成形する際に、成形性が悪いという課題があった。
【0007】
そこで、本発明は、成形性が良いアルカリ土類金属リン酸塩化合物が得られる製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、水にアルカリ土類金属を含む塩が分散した懸濁液を準備するアルカリ土類金属含有懸濁液調製工程、リンを含む化合物が溶解した水溶液を準備するリン水溶液調製工程、前記アルカリ土類金属含有懸濁液の温度を50℃以上95℃以下に調整する温度調整工程、前記温度調整工程で得られた前記アルカリ土類金属含有懸濁液と前記リン水溶液とを混合する反応工程、を含む、アルカリ土類金属リン酸塩化合物の製造方法を用いることで上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成させた。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、成形性が良いアルカリ土類金属リン酸塩化合物が得られる製造方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
実施例1のX線回折パターンを示すスペクトルである。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

東レ株式会社
グラフェン分散液、組成物およびそれを用いた形成物
1日前
ジカンテクノ株式会社
シリカの製造方法及び化粧品の製造方法
13日前
JFEケミカル株式会社
炭素質材料および炭素質材料の製造方法
13日前
三井金属鉱業株式会社
NiO膜及びNiO分散液
13日前
住友金属鉱山株式会社
硫酸ニッケル水溶液の製造方法
15日前
ジカンテクノ株式会社
シリカの製造装置、シリカの製造方法及びシリカを使用した化粧品の製造方法
13日前
白石工業株式会社
炭酸カルシウムの製造方法、炭酸カルシウムおよび抄紙用填料
20日前
日揮触媒化成株式会社
シリカ微粒子分散液、その製造方法及びシリカ微粒子分散液を含む研磨用砥粒分散液
8日前
三菱ケミカル株式会社
アンモニア水の製造方法
7日前
東ソ-・エスジ-エム株式会社
ゼオライトの製造方法およびゼオライト
1日前
ポーラ化成工業株式会社
粉体粒子表面の改質方法
19日前
学校法人常翔学園
二酸化バナジウム薄膜の製造方法及び二酸化バナジウム薄膜形成用原料溶液
13日前
ジカンテクノ株式会社
シリカの製造方法及びシリカを使用した化粧品の製造方法
13日前
株式会社写真化学
カーボンナノチューブ撹拌装置及びカーボンナノチューブの分散液を生産する方法
1日前
三菱ケミカル株式会社
黒鉛電極用生コークス及びその製造方法、黒鉛電極用ニードルコークス及びその製造方法、黒鉛電極の製造方法
15日前
三菱ケミカル株式会社
シリカゾルの製造方法、中間生成物の除去方法及び研磨方法
7日前
クニミネ工業株式会社
ベントナイトの改質方法、改質ベントナイト、改質ベントナイトスラリー、及び高粘度改質ベントナイトスラリーの製造方法
14日前
日本ケミコン株式会社
リチウムバナジウム酸化物結晶体の製造方法、リチウムバナジウム酸化物結晶体、電極材料及び蓄電デバイス
20日前
DOWAサーモテック株式会社
カーボンナノチューブ回収装置およびカーボンナノチューブ製造装置ならびにカーボンナノチューブの回収方法
20日前
コリア クンホ ペトロケミカル カンパニー リミテッド
小直径炭素ナノチューブの製造方法およびそれにより製造された炭素ナノチューブ
1日前
国立大学法人広島大学
シリコン量子ドット前駆体、シリコン量子ドット、及びシリコン量子ドットを用いたLED装置、並びに、シリコン量子ドット前駆体の製造方法、シリコン量子ドットの製造方法、及びシリコン量子ドットを用いたLED装置の製造方法
8日前