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公開番号2024122936
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-09
出願番号2024028822
出願日2024-02-28
発明の名称ラジカルを発生させる組成物の保存方法
出願人アース製薬株式会社
代理人弁理士法人栄光事務所
主分類C01B 11/10 20060101AFI20240902BHJP(無機化学)
要約【課題】本発明は、保管中におけるラジカル発生源の分解を抑制して、組成物中のラジカル発生源が減少するのを抑制することができる、ラジカルを発生させる組成物の保存方法を提供すること。
【解決手段】ラジカルを発生させる組成物の保存方法であって、前記組成物は、ラジカル発生触媒、ラジカル発生源及び水を含有し、前記組成物を、表面自由エネルギーが33.0mJ/m2以下の樹脂製容器に収容する、ラジカルを発生させる組成物の保存方法とする。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ラジカルを発生させる組成物の保存方法であって、
前記組成物は、ラジカル発生触媒、ラジカル発生源及び水を含有し、
前記組成物を、表面自由エネルギーが33.0mJ/m

以下の樹脂製容器に収容することを特徴とする、ラジカルを発生させる組成物の保存方法。
続きを表示(約 210 文字)【請求項2】
前記樹脂製容器が、ポリオレフィン系樹脂製容器であることを特徴とする、請求項1に記載のラジカルを発生させる組成物の保存方法。
【請求項3】
前記樹脂製容器が、ポリオキシエチレンアルキルアミン脂肪酸エステル、アルキルスルホン酸塩及び多価アルコール脂肪酸エステルからなる群から選ばれる少なくとも1種を含有することを特徴とする、請求項1又は2に記載のラジカルを発生させる組成物の保存方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ラジカルを発生させる組成物の保存方法に関し、詳しくは、ラジカル発生源とラジカル発生触媒を含む組成物の保存方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
ラジカルは、反応性に富み、強い酸化力を持つことから、広く利用されている重要な化学種である。例えば、細菌やウイルスがラジカルと接触すると、その酸化力により消滅(不活化ともいう)するため、除菌、脱臭等の効果が得られることが知られている。
【0003】
例えば、亜塩素酸ナトリウム(NaClO

)は、非毒性かつ安価なラジカル発生源であり、このようなラジカル発生源とラジカル発生触媒とを含む組成物は、ラジカルを発生させる組成物として様々な分野での利用が期待されている。
【0004】
このようなラジカル発生源とラジカル発生触媒を含む組成物に関する技術として、例えば、特許文献1~2が挙げられる。特許文献1には、ルイス酸性およびブレーンステッド酸性の少なくとも一方と、ラジカル発生源と、を混合する混合工程を含むラジカルの製造方法が開示されている。また特許文献2には、ラジカル発生触媒と、ラジカル発生源とを含み、前記ラジカル発生触媒が、アンモニウムおよびその塩の少なくとも一方と、ルイス酸性およびブレーンステッド酸性の少なくとも一方を有する物質との、一方または両方を含む薬剤が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2017-109913号公報
特開2017-109978号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
前記組成物は酸化力が強いため反応性も強く、保存中にラジカル発生源(例えば、亜塩素酸ナトリウム)の分解を引き起こしやすいという問題があった。
そこで本発明は、保管中におけるラジカル発生源の分解を抑制して、組成物中のラジカル発生源が減少するのを抑制することができる、ラジカルを発生させる組成物の保存方法を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者は、鋭意検討した結果、ラジカルを発生させる組成物を保管する際に用いる樹脂製容器の表面自由エネルギーがラジカル発生源の減少に影響を及ぼすこと、そして前記表面自由エネルギーを33.0mJ/m

以下とすることで上記課題を解決できることを見い出した。
【0008】
すなわち、本発明は以下の(1)~(3)によって達成される。
(1)ラジカルを発生させる組成物の保存方法であって、前記組成物は、ラジカル発生触媒、ラジカル発生源及び水を含有し、前記組成物を、表面自由エネルギーが33.0mJ/m

以下の樹脂製容器に収容することを特徴とする、ラジカルを発生させる組成物の保存方法。
(2)前記樹脂製容器が、ポリオレフィン系樹脂製容器であることを特徴とする、前記(1)に記載のラジカルを発生させる組成物の保存方法。
(3)前記樹脂製容器が、ポリオキシエチレンアルキルアミン脂肪酸エステル、アルキルスルホン酸塩及び多価アルコール脂肪酸エステルからなる群から選ばれる少なくとも1種を含有することを特徴とする、前記(1)又は(2)に記載のラジカルを発生させる組成物の保存方法。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、ラジカル発生触媒、ラジカル発生源及び水を含有する組成物を表面自由エネルギーが33.0mJ/m

以下の樹脂製容器に収容することで、ラジカル発生源(例えば、亜塩素酸ナトリウム)の分解を効果的に抑制して、組成物中のラジカル発生源が減少するのを抑制することができる。そのため前記組成物の保存に適している。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態について更に詳しく説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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