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公開番号2024128964
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-24
出願番号2024035365
出願日2024-03-07
発明の名称化合物、化合物粒子、近赤外線透過材料、及び近赤外線透過膜
出願人三井金属鉱業株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C01G 45/00 20060101AFI20240913BHJP(無機化学)
要約【課題】可視光線領域における透過率は低く、一方近赤外線領域における透過率が高い近赤外線透過材料を提供する。
【解決手段】本発明の化合物は、構成元素として、H、アルカリ金属、アルカリ土類金属、希土類元素、B、F、Al、Si、P、S、Cl、Ti、V、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、Ga、Ge、Se、Br、Zr、Nb、Mo、Ru、Rh、Pd、Ag、Cd、In、Sn、Sb、Te、I、Hf、Ta、W、Re、Os、Ir、Pt、Tl、Pb、Biのうちから選択される2種以上の元素を含むものである。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
構成元素として、H、アルカリ金属、アルカリ土類金属、希土類元素、B、F、Al、Si、P、S、Cl、Ti、V、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、Ga、Ge、Se、Br、Zr、Nb、Mo、Ru、Rh、Pd、Ag、Cd、In、Sn、Sb、Te、I、Hf、Ta、W、Re、Os、Ir、Pt、Tl、Pb、Biのうちから選択される2種以上の元素を含むことを特徴とする化合物。
続きを表示(約 830 文字)【請求項2】
前記化合物の波長550nm、及び波長700nmの光の反射率が20%R以下であることを特徴とする請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
前記化合物が、酸化物であることを特徴とする請求項1、又は2に記載の化合物。
【請求項4】
前記構成元素が、Li、Mg、Al、Ca、Ti、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Zn、Y、Biのうちから選択される元素を含むことを特徴とする請求項3に記載の化合物。
【請求項5】
前記構成元素が、Cr、Mn、Fe、Co、Niのうちから選択される1種以上の元素を含むことを特徴とする請求項3に記載の化合物。
【請求項6】
前記化合物は近赤外線透過材料用であることを特徴とする請求項1、又は2に記載の化合物。
【請求項7】
構成元素として、H、アルカリ金属、アルカリ土類金属、希土類元素、B、F、Al、Si、P、S、Cl、Ti、V、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、Ga、Ge、Se、Br、Zr、Nb、Mo、Ru、Rh、Pd、Ag、Cd、In、Sn、Sb、Te、I、Hf、Ta、W、Re、Os、Ir、Pt、Tl、Pb、Biのうちから選択される2種以上の元素を含むことを特徴とする化合物粒子。
【請求項8】
前記化合物粒子の波長550nm、及び波長700nmの光の反射率が20%R以下であることを特徴とする請求項7に記載の化合物粒子。
【請求項9】
前記化合物粒子のSEM観察による二次粒子径の平均値が10nm以上20μm以下であることを特徴とする請求項7、又は8に記載の化合物粒子。
【請求項10】
前記化合物粒子は、BET法により測定された比表面積が0.2m

/g以上であることを特徴とする請求項7、又は8に記載の化合物粒子。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、化合物、化合物粒子、近赤外線透過材料、及び近赤外線透過膜に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
近年、赤外線センサや、赤外線カメラは、幅広い技術分野で有効活用されてきている。例えば、スマートフォンなどの情報通信端末の分野において、セキュリティー強化の観点から、顔認証などが導入されており、正確な顔の形状を検出するため、赤外線センサや、赤外線カメラが利用されている。また、自動車分野において、車両周囲の状況を検出するために、車両に赤外線センサや、赤外線カメラが取り付けられている。
【0003】
顔の形状や、車両周囲の状況を正確に検出するためには、高精度な赤外線センサや、近赤外線カメラが求められており、それの実現には、近赤外線のみ透過し、それ以外の波長、例えば可視光線を透過させないフィルタや塗料が必要となっている。
【0004】
このようなフィルタや、塗料の材料として、特許文献1に開示されている赤外線透過製品では、酸化チタンや、酸化亜鉛を透明樹脂に配合した組成物を、塗料としている。また、特許文献2、3は、アゾ系の染顔料を透明樹脂に配合した組成物を、近赤外線を透過させる塗膜とする構成が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2021-56346号公報
特許第6899061号公報
特開2021-56345号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に開示された酸化チタンや、酸化亜鉛を透明樹脂に配合した組成物から形成された塗料の近赤外線領域における透過率を上げようとすると可視光線領域における透過率も上がってしまうことや、酸化チタンや酸化亜鉛は光触媒性能を有することから、配合する樹脂を劣化させてしまうという懸念があった。さらに、アゾ系の染顔料といった有機染顔料は、一般的に紫外線に弱いと言われており、耐候性や、耐久性の点で懸念があった。
【0007】
本発明は、上記課題に鑑みて、可視光線領域における透過率は低く、近赤外線領域における透過率が高い化合物、化合物粒子、近赤外線透過材料、及び近赤外線透過膜を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するためになされた本発明の化合物は、構成元素として、H、アルカリ金属、アルカリ土類金属、希土類元素、B、F、Al、Si、P、S、Cl、Ti、V、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、Ga、Ge、Se、Br、Zr、Nb、Mo、Ru、Rh、Pd、Ag、Cd、In、Sn、Sb、Te、I、Hf、Ta、W、Re、Os、Ir、Pt、Tl、Pb、Biのうちから選択される2種以上の元素を含むことを特徴とする。
本発明の化合物は、粉末状に限定されず、分散体に分散させた液状であってもよい。
【0009】
本発明の化合物は、構成元素として、H、アルカリ金属、アルカリ土類金属、希土類元素、B、F、Al、Si、P、S、Cl、Ti、V、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、Ga、Ge、Se、Br、Zr、Nb、Mo、Ru、Rh、Pd、Ag、Cd、In、Sn、Sb、Te、I、Hf、Ta、W、Re、Os、Ir、Pt、Tl、Pb、Biのうちから選択される2種以上の元素を含むものである。また、本発明の化合物は、無機化合物であると好ましく、金属元素およびまたは半金属元素を含むものであると好ましい。なお、本明細書において、特段の説明がない限り、Be元素、及びMg元素は、アルカリ土類金属に含まれるとする。希土類元素(レアアース)とは、原子番号57のLa(ランタン)から原子番号71のLu(ルテチウム)までの15元素(ランタノイド)と、原子番号21のSc(スカンジウム)、原子番号29のY(イットリウム)を加えた17元素であり、Sc、Y、La、Ce、Pr、Nd、Pm、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb、Luを示す。
【0010】
また、本発明の化合物は、前記化合物の波長550nm、及び波長700nmの光の反射率が20%R以下であることを特徴とする。
この構成により、本発明の化合物は、可視光線領域である波長550nm、及び波長700nmの光の反射率が低い値を有するということは、可視光線領域において、光の乱反射(ハレーション)防止性能に優れる、すなわち可視光線領域において、可視光線を単に透過しないというだけでなく、可視光線の吸収性能にも優れるという、別の利点があると考える。また、波長550nm、及び波長700nmの光の反射率が15%R以下であるとより好ましく、12%R以下であるとさらに好ましく、10%R以下であると特に好ましく、5%R以下であるとより特に好ましく、0%Rであると最も好ましい。さらに、本発明の化合物の波長550nm、波長600nm、波長650nm、及び波長700nmの光の反射率が上述した上限値以下であるとより好ましい。本発明の化合物の波長550nm~700nmの光の反射率が上述した上限値以下であるとさらに好ましい。なお、本発明の化合物の波長550nm、及び波長700nmの光の反射率は、典型的には、0.001%R~10%Rである。また、当該波長550nm、及び波長700nmの光の反射率は、0.1%R~5%Rであってもよく、0.11%R~3%Rであってもよい。さらに、当該波長550nm、及び波長700nmの光の反射率は、0.001%R~0.99%Rであってもよく、0.001%R~0.1%Rであってもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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