TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024120582
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-05
出願番号2023027464
出願日2023-02-24
発明の名称一酸化炭素を含むガスを製造する方法、及び反応装置
出願人国立大学法人静岡大学
代理人個人,個人,個人
主分類C01B 32/40 20170101AFI20240829BHJP(無機化学)
要約【課題】一酸化炭素を生成する気相反応によって一酸化炭素を含むガスを製造する場合、より効率的に気相反応が進行することが望まれる。
【解決手段】一酸化炭素を生成する気相反応により、一酸化炭素を含む中間ガスを、気相反応の出発物質を含む原料ガスから形成することと、中間ガス中の一酸化炭素から固体炭素を生成させる固体炭素化反応を含む反応により、中間ガスから固体炭素を捕集することと、固体炭素が捕集された後の中間ガスを含むガス中で、気相反応により一酸化炭素を更に形成することとを含む、一酸化炭素を含むガスを製造する方法。
【選択図】図1


特許請求の範囲【請求項1】
一酸化炭素を生成する気相反応により、一酸化炭素を含む中間ガスを、前記気相反応の出発物質を含む原料ガスから形成することと、
前記中間ガスから固体炭素を析出させる固体炭素化反応を含む反応により、前記中間ガスから固体炭素を捕集することと、
前記固体炭素が捕集された後の前記中間ガスを含むガス中で、前記気相反応により一酸化炭素を更に形成することと、
を含む、
一酸化炭素を含むガスを製造する方法。
続きを表示(約 890 文字)【請求項2】
第一反応管、及び、前記第一反応管内に設けられた前記気相反応を促進する第一触媒を備える第一反応部において、前記原料ガスから前記中間ガスが形成され、
第二反応管、及び、前記第二反応管内に設けられた前記固体炭素化反応を促進する第二触媒を備える第二反応部において、前記中間ガスから前記固体炭素が捕集され、
第三反応管、及び、前記第三反応管内に設けられた前記気相反応を促進する第三触媒を備え、前記第一反応部とは別に設けられた第三反応部において、前記固体炭素が捕集された後の前記中間ガスを含むガス中で一酸化炭素が更に形成される、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記原料ガスが前記出発物質として炭化水素及び二酸化炭素を含み、前記気相反応が前記炭化水素のドライ改質反応を含む、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記原料ガスが前記出発物質として二酸化炭素及び水素を含み、前記気相反応が逆水性ガスシフト反応を含む、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項5】
第一反応管、及び、前記第一反応管内に設けられた、一酸化炭素を生成する気相反応を促進する第一触媒を備える第一反応部と、
第二反応管、及び、前記第二反応管内に設けられた、炭素源を含むガスから固体炭素を析出させる固体炭素化反応を促進する第二触媒を備える第二反応部と、
第三反応管、及び、前記第三反応管内に設けられた、前記気相反応を促進する第三触媒を備える第三反応部と、
を具備し、
前記第一反応部、前記第二反応部及び前記第三反応部が、前記第一反応部、前記第二反応部及び前記第三反応部の順に気体が流通するように設けられている、
反応装置。
【請求項6】
前記第一触媒及び前記第三触媒が、炭化水素のドライ改質反応を促進する触媒である、請求項5に記載の反応装置。
【請求項7】
前記第一触媒及び前記第三触媒が、逆水性ガスシフト反応を促進する触媒である、請求項5に記載の反応装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、一酸化炭素を含むガスを製造する方法、及び反応装置に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
二酸化炭素の排出量削減等のために、炭化水素及び二酸化炭素を含む原料ガスから一酸化炭素を生成する反応と、それに続くガスからの固体炭素捕集とを組み合わせることが提案されている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2021/235443号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一酸化炭素を生成する気相反応によって一酸化炭素を含むガスを製造する場合、より効率的に気相反応が進行することが望まれる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示は少なくとも以下を含む。
[1]
一酸化炭素を生成する気相反応により、一酸化炭素を含む中間ガスを、前記気相反応の出発物質を含む原料ガスから形成することと、
前記中間ガスから固体炭素を析出させる固体炭素化反応を含む反応により、前記中間ガスから固体炭素を捕集することと、
前記固体炭素が捕集された後の前記中間ガスを含むガス中で、前記気相反応により一酸化炭素を更に形成することと、
を含む、
一酸化炭素を含むガスを製造する方法。
[2]
第一反応管、及び、前記第一反応管内に設けられた前記気相反応を促進する第一触媒を備える第一反応部において、前記原料ガスから前記中間ガスが形成され、
第二反応管、及び、前記第二反応管内に設けられた前記固体炭素化反応を促進する第二触媒を備える第二反応部において、前記中間ガスから前記固体炭素が捕集され、
第三反応管、及び、前記第三反応管内に設けられた前記気相反応を促進する第三触媒を備え、前記第一反応部とは別に設けられた第三反応部において、前記固体炭素が捕集された後の前記中間ガスを含むガス中で一酸化炭素が更に形成される、
[1]に記載の方法。
[3]
【0006】
前記原料ガスが前記出発物質として炭化水素及び二酸化炭素を含み、前記気相反応が前記炭化水素のドライ改質反応を含む、[1]又は[2]に記載の方法。
[4]
前記原料ガスが前記出発物質として二酸化炭素及び水素を含み、前記気相反応が逆水性ガスシフト反応を含む、[1]又は[2]に記載の方法。
[5]
第一反応管、及び、前記第一反応管内に設けられた、一酸化炭素を生成する気相反応を促進する第一触媒を備える第一反応部と、
第二反応管、及び、前記第二反応管内に設けられた、炭素源を含むガスから固体炭素を析出させる固体炭素化反応を促進する第二触媒を備える第二反応部と、
第三反応管、及び、前記第三反応管内に設けられた、前記気相反応を促進する第三触媒を備える第三反応部と、
を具備し、
前記第一反応部、前記第二反応部及び前記第三反応部が、前記第一反応部、前記第二反応部及び前記第三反応部の順に気体が流通するように設けられている、
反応装置。
[6]
前記第一触媒及び前記第三触媒が、炭化水素のドライ改質反応を促進する触媒である、[5]に記載の反応装置。
[7]
前記第一触媒及び前記第三触媒が、逆水性ガスシフト反応を促進する触媒である、請求[5]に記載の反応装置。
【発明の効果】
【0007】
一酸化炭素を生成する気相反応によって一酸化炭素を含むガスを製造する場合において、より効率的に気相反応が進行させることができる。一酸化炭素を生成する気相反応による出発物質の転化率が、気相反応の化学平衡に近い、又はこれを超える水準に到達し得る。
【図面の簡単な説明】
【0008】
反応装置の例を示す模式図である。
CH

及びCO

の転化率、及び生成ガスにおけるH

/CO(モル比)と温度との関係を示すグラフである。
CH

及びCO

の転化率、及び生成ガスにおけるH

/CO(モル比)と温度との関係を示すグラフである。
CO

の転化率と温度との関係を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明は以下の例に限定されない。
【0010】
図1は、一酸化炭素を含むガスを製造することのできる反応装置の例を示す模式図である。図1に示される反応装置100は、第一反応部10と、第二反応部20と、第三反応部30と、これらに連結された配管40とから主として構成される。第一反応部10、第二反応部20、第三反応部30及び配管40は、第一反応部10、第二反応部20及び第三反応部30の順に気体が流通するように設けられている。配管40上にバルブ51、52及び53が配置されている。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

国立大学法人静岡大学
距離計測装置及び距離計測方法
19日前
国立大学法人静岡大学
プロゲスチン膜受容体の拮抗薬
2か月前
国立大学法人静岡大学
膜小胞産生菌を検出するための方法及びキット
1か月前
ポリプラスチックス株式会社
液晶性樹脂の解重合方法
4か月前
国立大学法人静岡大学
中性子半導体検出器及び中性子半導体検出器を製造する方法
1か月前
国立大学法人静岡大学
容器、イオンセンサシステム、及び土壌間隙水の水質管理方法
19日前
株式会社デンソー
学習システム、学習装置及び学習プログラム
2か月前
国立大学法人静岡大学
二酸化炭素除去方法
3か月前
太平洋セメント株式会社
固体炭素の析出方法および固体炭素析出システム
3か月前
太平洋セメント株式会社
固体炭素析出システムおよび固体炭素の析出方法
3か月前
太平洋セメント株式会社
固体炭素の析出方法、混合ガスの製造方法および固体炭素析出システム
3か月前
国立大学法人静岡大学
タンパク質、ポリヌクレオチド、組換えベクター、形質転換体、組成物、ポリエチレンテレフタレートの検出方法、及びポリエチレンテレフタレートの分解方法
2か月前
三菱重工業株式会社
水素製造装置
22日前
中外炉工業株式会社
アンモニア分解装置
9日前
三菱重工業株式会社
水素製造装置
22日前
古河ケミカルズ株式会社
酸化銅の製造方法
23日前
JFEスチール株式会社
リンの製造方法
9日前
三桜工業株式会社
水素発生装置及び水素発生方法
19日前
三菱ケミカル株式会社
ゼオライトの製造方法
19日前
三菱ケミカル株式会社
ゼオライトの製造方法
19日前
日本特殊陶業株式会社
多孔体
22日前
個人
オゾン発生用放電管
15日前
三菱ケミカル株式会社
球状ゼオライトの製造方法
22日前
株式会社神戸製鋼所
多孔質炭素の製造方法
19日前
住友電気工業株式会社
ゲルマニウムの回収方法
19日前
京都府公立大学法人
水素の生産方法、及び水素生産システム
9日前
デクセリアルズ株式会社
シリカエアロゲル分散物、シート、膜
15日前
三菱重工業株式会社
熱分解制御装置、および熱分解制御システム
2日前
株式会社長岡生コンクリート
炭酸カルシウム粉体の製造方法
2日前
株式会社TBM
炭酸カルシウム粒子の製造方法
15日前
東急ジオックス株式会社
発熱塗料の製造方法
22日前
株式会社櫻製作所
ドライアイスブロックの製造装置
1日前
株式会社半導体エネルギー研究所
負極
2日前
株式会社TBM
チューブ状炭酸カルシウムの製造方法
15日前
株式会社MARUWA
窒化アルミニウム粉末及びその改質方法並びに高分子成形体
15日前
住友金属鉱山株式会社
ニッケル硫化物原料の処理方法、並びに硫黄回収方法
15日前
続きを見る