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公開番号
2025070765
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-02
出願番号
2023181294
出願日
2023-10-20
発明の名称
接着剤組成物、接着剤及び接着剤組成物の製造方法
出願人
三菱ケミカル株式会社
,
国立大学法人静岡大学
代理人
弁理士法人栄光事務所
主分類
C09J
129/04 20060101AFI20250424BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】接着強度に優れる接着剤組成物を提供すること。
【解決手段】ケン化度の異なる2種類以上のポリビニルアルコール系樹脂(A)と、イソシアネート化合物(B)を含む接着剤組成物とする。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
ケン化度の異なる2種類以上のポリビニルアルコール系樹脂(A)と、イソシアネート化合物(B)を含む接着剤組成物。
続きを表示(約 990 文字)
【請求項2】
ケン化度の異なる2種類以上のポリビニルアルコール系樹脂(A)のうち、最もケン化度の低いポリビニルアルコール系樹脂(A1)のケン化度と最もケン化度の高いポリビニルアルコール系樹脂(A2)のケン化度の差が3モル%以上である、請求項1に記載の接着剤組成物。
【請求項3】
ケン化度の異なる2種類以上のポリビニルアルコール系樹脂(A)のうち、最もケン化度の低いポリビニルアルコール系樹脂(A1)のケン化度が65~85モル%であり、最もケン化度の高いポリビニルアルコール系樹脂(A2)のケン化度が80~99.9モル%である、請求項1に記載の接着剤組成物。
【請求項4】
前記イソシアネート化合物(B)が、芳香族系化合物に由来する構造単位を有する化合物である、請求項1に記載の接着剤組成物。
【請求項5】
前記芳香族系化合物に由来する構造単位を有する化合物が、アルキレンオキサイド基に由来する構造単位を有する、請求項4に記載の接着剤組成物。
【請求項6】
前記ポリビニルアルコール系樹脂(A)と前記イソシアネート化合物(B)の含有比率(A)/(B)が、固形分換算で質量比15/85~80/20である、請求項1に記載の接着剤組成物。
【請求項7】
前記接着剤組成物中の前記イソシアネート化合物(B)の粒子分散径が1.0μm未満である、請求項1に記載の接着剤組成物。
【請求項8】
請求項1~7のいずれか1項に記載の接着剤組成物を含む接着剤。
【請求項9】
ケン化度の異なるポリビニルアルコール系樹脂(A)を2種類以上用い、最もケン化度の低いポリビニルアルコール系樹脂(A1)とイソシアネート化合物(B)を混合してプレエマルジョンを得た後、最もケン化度の高いポリビニルアルコール系樹脂(A2)と混合することを含む接着剤組成物の製造方法。
【請求項10】
ケン化度の異なる2種類以上のポリビニルアルコール系樹脂(A)のうち、最もケン化度の低いポリビニルアルコール系樹脂(A1)のケン化度と最もケン化度の高いポリビニルアルコール系樹脂(A2)のケン化度の差が3モル%以上である、請求項9に記載の接着剤組成物の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、接着剤組成物及び該接着剤組成物を含む接着剤に関し、さらに詳しくは、水性高分子-イソシアネート系接着剤(Aqueous vinyl polymer solution isocyanate adhesives;API)の技術に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
水系樹脂接着剤は、水を媒体とする接着剤であって、有機溶剤を媒体とする接着剤に比べて、有毒ガスの発生、引火性がなく、環境負荷が少ない安全な接着剤として、自動車、電子部品、木工品等の様々な用途に採用されている。
【0003】
水系樹脂接着剤としては、水性高分子-イソシアネート系接着剤(API)が知られており、APIは、高分子の水溶液や水性分散体を主成分とする主剤と、イソシアネート化合物を主成分とする架橋剤からなる組成物である。
APIの主剤成分には、例えば、ポリビニルアルコール(PVA)、スチレン-ブタジエンラバー(SBR)、エチレン-酢ビ共重合体(EVA)等が用いられ、架橋剤成分には、ポリメリックジフェニルメタンジイソシアネート(pMDI)が用いられる。
【0004】
ポリビニルアルコール(PVA)を主剤成分として含むAPIは種々提案されており、例えば、特許文献1には、重合度が異なり、部分けん化した複数のポリビニルアルコールを主剤として、これに水を加えてなる粘着剤を構成する組成物水溶液にポリイソシアネートを配合してなる粘着剤が提案されている。また、特許文献2には、ポリビニルアルコール15~25重量部に、デキストリン1~5重量部、水70~80重量部及び適量の分散助剤を混合したA剤に、ポリイソシアネートからなるB剤をA剤に対し内割で3~10重量%配合してなる剥離の容易な粘着剤組成物が提案されている。特許文献2には、ポリビニルアルコールは重合度1000~2000の高重合物と重合度200~700の低重合物とを組み合わせて含有することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2000-063785号公報
特開平11-256129号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
水系樹脂接着剤は有機溶剤を含まないため、人体や環境等の影響がなく使用しやすい一方で、接着性能は低い傾向にあることが課題であった。なかでも親水性樹脂であるPVAを主剤成分とし、親油性樹脂であるイソシアネート化合物を架橋剤成分とした従来のAPIは、極性の相違により架橋剤が主剤中に分散しづらいため、その分散性の悪さから、接着強度が不十分であった。
【0007】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、接着強度に優れる接着剤組成物及び該接着剤組成物を含む接着剤を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、ケン化度の異なるPVA系樹脂を2種類以上用い、ケン化度の低いPVA系樹脂をイソシアネート化合物とプレエマルジョン化した後に、ケン化度の高いPVA系樹脂を混合すると、イソシアネート化合物の分散性が向上し、接着強度を高められることを見い出し、本発明を完成するに至った。
【0009】
本発明の態様1は、ケン化度の異なる2種類以上のポリビニルアルコール系樹脂(A)と、イソシアネート化合物(B)を含む接着剤組成物である。
【0010】
本発明の態様2は、態様1の接着剤組成物において、ケン化度の異なる2種類以上のポリビニルアルコール系樹脂(A)のうち、最もケン化度の低いポリビニルアルコール系樹脂(A1)のケン化度と最もケン化度の高いポリビニルアルコール系樹脂(A2)のケン化度の差が3モル%以上である接着剤組成物である。
(【0011】以降は省略されています)
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