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公開番号2025105763
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-10
出願番号2025070311,2021561550
出願日2025-04-22,2020-11-27
発明の名称インクジェット印刷用紫外線硬化性水系インク、インクジェット印刷用紫外線硬化性水系組成物および印刷物
出願人三菱ケミカル株式会社
代理人個人,個人
主分類C09D 11/30 20140101AFI20250703BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】環境・安全性に優れ、高画質性能、高塗膜性能、高速印刷性、基材汎用性といった商業用インクジェットプリンターの印刷用インクとしての要求特性をバランスよく高度に満たし、しかも顔料分散安定性にも優れるインクジェット印刷用インクを提供する。
【解決手段】少なくとも紫外線硬化性オリゴマーと着色剤とを含有するインクジェット印刷用紫外線硬化性水系インク。該紫外線硬化性オリゴマーは、ポリイソシアネート化合物(A)由来の構造単位、下記に示す化合物(B’)由来の構造単位、及び下記に示す化合物(C’)由来の構造単位を有する紫外線硬化性オリゴマーである。
化合物(B’):重合性不飽和結合を2以上含有し、ポリイソシアネート化合物(A)と結合可能な化合物
化合物(C’):ポリイソシアネート化合物(A)と結合可能な水溶性化合物
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
少なくとも紫外線硬化性オリゴマーと、重合開始剤を含有するインクジェット印刷用紫外線硬化性水系組成物であって、
前記紫外線硬化性オリゴマーが、ポリイソシアネート化合物(A)由来の構造単位、下記に示す化合物(B’)由来の構造単位、及び下記に示す化合物(C’)由来の構造単位を有する紫外線硬化性オリゴマーであり、
前記重合開始剤が光ラジカル重合開始剤であって、前記光ラジカル重合性開始剤が水溶性開始剤を含む、インクジェット印刷用紫外線硬化性水系組成物。
化合物(B’):重合性不飽和結合を2以上含有し、ポリイソシアネート化合物(A)と結合可能な化合物
化合物(C’):ポリイソシアネート化合物(A)と結合可能な水溶性化合物
続きを表示(約 720 文字)【請求項2】
さらに脂溶性開始剤を含む、請求項1に記載のインクジェット印刷用紫外線硬化性水系組成物。
【請求項3】
さらに増感剤を含む、請求項1又は2に記載のインクジェット印刷用紫外線硬化性水系組成物。
【請求項4】
さらに界面活性剤を含む、請求項1~3のいずれか1項に記載のインクジェット印刷用紫外線硬化性水系組成物。
【請求項5】
前記化合物(C’)が、水酸基末端を1つ含有する化合物である、請求項1~4のいずれか1項に記載のインクジェット印刷用紫外線硬化性水系組成物。
【請求項6】
前記化合物(C’)がポリアルキレングリコール(C)である、請求項1~5のいずれか1項に記載のインクジェット印刷用紫外線硬化性水系組成物。
【請求項7】
前記化合物(B’)が水酸基含有多官能(メタ)アクリレート(B)である、請求項1~6のいずれか1項に記載のインクジェット印刷用紫外線硬化性水系組成物。
【請求項8】
前記ポリイソシアネート化合物(A)がイソシアネート基を3個以上有する、請求項1~7のいずれか1項に記載のインクジェット印刷用紫外線硬化性水系組成物。
【請求項9】
前記紫外線硬化性オリゴマーがノニオン性である、請求項1~8のいずれか1項に記載のインクジェット印刷用紫外線硬化性水系組成物。
【請求項10】
前記紫外線硬化性オリゴマーが水系媒体中に粒子として分散している、請求項1~9のいずれか1項に記載のインクジェット印刷用紫外線硬化性水系組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明はインクジェット印刷用紫外線硬化性水系インクに関する。
本発明はまた、このインクジェット印刷用紫外線硬化性水系インクを用いた印刷物に関する。
本発明はまた、このインクジェット印刷用紫外線硬化性水系インクに好適な分散液に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
インクジェットプリンターは、フルカラー化が容易である、騒音が少ない、高解像度の画像が低価格で得られる、高速印刷ができる、平面に限らず曲面等にも印刷できる、大面積にも容易に印刷できる、などの特徴を有する。そのため、インクジェットプリンターは、パーソナルユースに限らず、近年では、サイン用途、ウィンドウフィルム、ポスター、カーラッピング、壁紙等、商業用インクジェットプリンターとしても急速に普及しつつある。
【0003】
商業用インクジェットプリンターでは、大面積の印刷物や屋外使用の印刷物を印刷する場合もあり、印刷膜の長期耐久性や生産性が重視される。そのため、商業用インクジェットプリンターに用いられる印刷用インクには、次のような特性が要求される。
(1) 高画質性能:画像(印字を含む。以下、同様)の滲みがなく、形成される印刷膜の厚み(以下「インク厚」と称す。)が薄く、かつ印刷膜の表面平滑性に優れること。
(2) 高塗膜性能:形成される印刷膜の塗膜強度が高く、耐水性、耐アルコール性等の耐溶剤性、耐光性、耐候性に優れること。
(3) 高速印刷性:インクの吐出性、速乾性(タック性)に優れること。
(4) 基材汎用性:ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリプロピレン(PP)、紙、TEXTILE(布や織物)、その他、様々な被記録媒体(基材)に対して印刷可能であること。
(5) 環境・安全性:臭気が少なく、VOC(有機溶剤、未反応モノマー)の含有量も低いこと。
【0004】
従来、商業用インクジェットプリンターの印刷用インクとしては、以下のものが提供されている。以下において「UVインク」とは、紫外線硬化性インクを意味する。
顔料を水系媒体に分散させた水系インク
有機溶剤に顔料と紫外線硬化性モノマーを分散ないし溶解させた溶剤UVインク
無溶剤で紫外線硬化性モノマーに顔料を分散させた無溶剤UVインク
水系媒体に顔料と樹脂を分散させた水系ラテックスインク
水系媒体に顔料とUV硬化性オリゴマーを分散させた紫外線硬化性水系インク(例えば特許文献1~3)
【0005】
水系インクは、水系であるため、環境・安全性に優れ、また、インク厚が薄く、印刷膜の表面平滑性も良好である。しかし、水系インクは、塗膜性能、高速印刷性、基材汎用性が劣り、画質の滲みの問題もある。
【0006】
溶剤UVインクは、塗膜性能、基材汎用性、インク厚、印刷膜の表面平滑性は良好である。しかし、溶剤UVインクは、画質の滲みの問題があり、高速印刷性も十分ではなく、溶剤系であるため環境・安全性に劣る。
【0007】
無溶剤UVインクは、画質の滲みがなく、塗膜性能、高速印刷性、基材汎用性に優れる。しかし、無溶剤UVインクは、環境・安全性が悪く、高粘性であるためインク厚が厚くなり、印刷膜の表面平滑性も劣る。
【0008】
水系ラテックスインクは、水系であるため、環境・安全性に優れ、基材汎用性にも優れ、その他の特性も比較的良好である。しかし、水系ラテックスインクは、塗膜性能、高速印刷性は十分に満足し得るものではなく、画質の滲みにおいてバラツキがある。
【0009】
紫外線硬化性水系インクは、これらの中でも、すべての特性を比較的バランスよく備えるものではあるが、更なる改良が望まれる。
【0010】
商業用インクジェットプリンターの印刷用インクには、上記(1)~(5)の性能面の特性とは別に、保管時に顔料が凝集したり、増粘するなどの変質が起きたりしない高度な顔料分散安定性も求められる。
この保存安定性については、以下の理由から、常温のみならず、高温での保存安定性にも優れることが要求される。
インクジェットプリンターの印刷用インクは保管時、或いは輸送時に高温条件で長時間保持されることがある。このことから、40~60℃の高温雰囲気に2~14日程度保存された場合でも、粘度の増大や顔料の沈殿といった性状変化が起こることのない高温での保存安定性が必要となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
(【0011】以降は省略されています)

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