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公開番号2025115735
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-07
出願番号2024010351
出願日2024-01-26
発明の名称ポリカーボネート樹脂組成物及びその成形体並びにポリカーボネート樹脂用耐衝撃性改良剤
出願人三菱ケミカル株式会社
代理人個人,個人
主分類C08L 69/00 20060101AFI20250731BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】耐衝撃性、低温耐衝撃性、耐熱性に優れたポリカーボネート樹脂組成物の提供。
【解決手段】ポリカーボネート樹脂(A)と、下記式(1)で表される脂肪族ジヒドロキシ化合物(1)に由来するカーボネート構造単位(X)と下記式(2)で表されるスピログリコールに由来するカーボネート構造単位(Y)とを、全カーボネート構造単位100質量%中に、合計で95質量%以上含むポリカーボネート共重合体(B)とを含むポリカーボネート樹脂組成物。
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【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ポリカーボネート樹脂(A)と、
該ポリカーボネート樹脂(A)とは異なる、下記式(1)で表される脂肪族ジヒドロキシ化合物(1)に由来するカーボネート構造単位(X)と下記式(2)で表されるスピログリコールに由来するカーボネート構造単位(Y)とを、全カーボネート構造単位100質量%中に、合計で95質量%以上含むポリカーボネート共重合体(B)と
を含むポリカーボネート樹脂組成物。
TIFF
2025115735000026.tif
30
140
(式(1)において、XおよびYは互いに異なり、それぞれ独立に、単結合、または1~15個の炭素原子と0~6個の酸素原子と2~30個の水素原子とからなる、環状構造を持たない2価の連結基を表す。nは、2~100の整数である。)
TIFF
2025115735000027.tif
27
140
続きを表示(約 1,600 文字)【請求項2】
前記ポリカーボネート樹脂(A)が、全カーボネート構造単位100mol%中に、下記式(3)で表される結合構造(ただし、式(3)中の酸素原子に水素原子は結合しない。)を有するジヒドロキシ化合物に由来するカーボネート構造単位を10mol%以上含む、請求項1に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
TIFF
2025115735000028.tif
22
140
【請求項3】
前記ポリカーボネート樹脂(A)が、全カーボネート構造単位100mol%中に、下記式(4)で表される芳香族ジヒドロキシ化合物に由来するカーボネート構造単位を10mol%以上含む、請求項1に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
TIFF
2025115735000029.tif
37
140
(式(4)において、Z

は、単結合、-О-、-S-、-SO

-、-CR



-(ただし、R

及びR

は、それぞれ独立に、水素原子、置換若しくは無置換の炭素数1~炭素数20のアルキル基、または置換若しくは無置換のアリール基を示す。R

とR

のアルキル基は互いに結合して環を形成していてもよい。)を示し、R

~R

は、それぞれ独立に、水素原子、置換若しくは無置換の炭素数1~炭素数20のアルキル基、または置換若しくは無置換のアリール基を示す。)
【請求項4】
前記ポリカーボネート樹脂(A)が、下記式(5)で表されるジヒドロキシ化合物に由来するカーボネート構造単位を含む、請求項2に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
TIFF
2025115735000030.tif
37
140
【請求項5】
前記ポリカーボネート樹脂(A)が、下記式(6)で表される2,2-ビス(4-ヒドロキシフェニル)プロパンに由来するカーボネート構造単位を含む、請求項3に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
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2025115735000031.tif
22
140
【請求項6】
前記ポリカーボネート樹脂(A)が、全カーボネート構造単位100mol%中に、前記式(5)で表されるジヒドロキシ化合物に由来するカーボネート構造単位を30mol%以上含む、請求項4に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
【請求項7】
前記ポリカーボネート樹脂(A)と前記ポリカーボネート共重合体(B)との合計100質量%中に、前記ポリカーボネート樹脂(A)を70~99質量%、前記ポリカーボネート共重合体(B)を1~30質量%含む、請求項1に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
【請求項8】
前記ポリカーボネート共重合体(B)が、全カーボネート構造単位100質量%中に、前記カーボネート構造単位(X)を30質量%以上90質量%以下含む、請求項1に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
【請求項9】
前記脂肪族ジヒドロキシ化合物(1)の数平均分子量が400以上10,000以下である、請求項1に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
【請求項10】
前記脂肪族ジヒドロキシ化合物(1)が下記式(1A)で表される脂肪族ジヒドロキシ化合物である、請求項1に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
TIFF
2025115735000032.tif
27
140
(式(1A)において、nは、前記式(1)におけると同義である。)
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明はポリカーボネート樹脂組成物に関するものであり、詳しくは、耐衝撃性、低温耐衝撃性、耐熱性に優れたポリカーボネート樹脂組成物及びその成形体に関する。本発明はまた、このようなポリカーボネート樹脂組成物にブレンドして用いられる、取り扱い性に優れたポリカーボネート樹脂用耐衝撃性改良剤に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
ポリカーボネート樹脂は、機械的強度、電気特性、透明性等に優れ、エンジニアリングプラスチックとして、電気・電子機器分野、自動車分野等、様々な分野において幅広く利用されている。
近年、これら用途分野においては、成形加工品の薄肉化、小型化、軽量化が進展し、成形素材のさらなる性能向上が要求されている。
【0003】
一方で、石油資源の枯渇や二酸化炭素排出量の増加による地球温暖化が危惧されていることから、カーボンニュートラルな植物由来モノマーを原料としたプラスチックの開発が求められている。そのような状況の中、近年、植物由来原料であるイソソルビド(以下「ISB」と称する場合がある)を用いて製造されたポリカーボネート樹脂が開発され、自動車用部品用途や光学用途、ガラス代替用途へと使用され始めている(例えば特許文献1、2参照)。
【0004】
しかしながら、イソソルビドを原料とする従来のポリカーボネート樹脂は、近年の成形加工品の薄肉化、小型化、軽量化の要求に対して、耐衝撃性、低温耐衝撃性が充分に優れているとはいえなかった。
【0005】
特許文献3では、植物由来原料から製造される化合物を用いた、柔軟性、色相、熱安定性に優れたポリカーボネート樹脂と、それを耐衝撃性改良剤として用いることで耐衝撃性や耐熱性に優れたポリカーボネート樹脂組成物が開示されている。特許文献3では、具体的には、ポリトリメチレンエーテルグリコール(以下、「PO3G」と略記することがある。)とイソソルビドとを用いた共重合ポリカーボネート樹脂が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
国際公開第2004/111106号
国際公開第2007/148604号
特開2021-91900号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献3の共重合ポリカーボネート樹脂は、柔軟性は優れているものの、ポリトリメチレンエーテルグリコールを高配合で共重合していることで、ガラス転移温度が室温以下まで低くなり、ペレット同士が融着しやすくなる。融着の問題は、分子量を大きくすることで改善傾向にはなるものの、夏場の高温環境下や長期保管においては融着して取り扱いが困難になる恐れがある。
【0008】
本発明の目的は、耐衝撃性、低温耐衝撃性、耐熱性に優れたポリカーボネート樹脂組成物及びその成形体と、このようなポリカーボネート樹脂組成物に好適に用いられる取り扱い性に優れたポリカーボネート樹脂用耐衝撃性改良剤を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者は、ポリカーボネート樹脂用耐衝撃性改良剤として、特定の脂肪族ジヒドロキシ化合物に由来するカーボネート構造単位と、スピログリコールに由来するカーボネート構造単位とを含むポリカーボネート共重合体が取り扱い性に優れ、このポリカーボネート共重合体を用いることにより、上記目的に合致するポリカーボネート樹脂組成物となることを見出した。
【0010】
本発明の趣旨は、以下の[1]~[22]を要旨とする。
(【0011】以降は省略されています)

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