TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025121858
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-20
出願番号2025008578
出願日2025-01-21
発明の名称ポリエステル原料組成物及びポリエステルの製造方法
出願人三菱ケミカル株式会社
代理人個人,個人
主分類C08G 63/12 20060101AFI20250813BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】重合反応初期で反応率が高く、重合反応後期の所要時間が長時間化せず、得られるポリエステルの黄色味が低く抑えられるポリエステル原料組成物を提供する。
【解決手段】モノマージオールとジカルボン酸又はジカルボン酸ジアルキルを混合してなり、下記測定方法により得られるa/b値が、0.970以上1.000未満であるポリエステル原料組成物。
<測定方法>
工程1:モノマージオールとジカルボン酸又はジカルボン酸ジアルキルを秤量し、混合物100質量部中のモノマージオールの含有比率(質量部)を得る。
工程2:モノマージオールとジカルボン酸又はジカルボン酸ジアルキルを混合してポリエステル原料組成物を得る。
工程3:モノマージオールの含有比率から水酸基量の理論値bを得る。
工程4:NMR測定により水酸基量の測定値aを得る。
工程5:水酸基量の測定値aを、水酸基量の理論値bで除して値(a/b)を得る。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ジカルボン酸又はジカルボン酸ジアルキルと、モノマージオールとを混合してなるポリエステル原料組成物であって、
前記ポリエステル原料組成物は、ポリエステルの製造用原料として用いられる組成物であり、かつ、
下記測定方法により測定した水酸基量の測定値aを、水酸基量の理論値bで除した値(a/b)が0.970以上、1.000未満である、ポリエステル原料組成物。
<測定方法>
工程1:混合するモノマージオールと、ジカルボン酸又はジカルボン酸ジアルキルとを各々秤量し、前記モノマージオールと、前記ジカルボン酸又はジカルボン酸ジアルキルとの混合物を100質量部とした場合の前記モノマージオールの含有比率を質量部単位で得る。
工程2:工程1における前記モノマージオールと前記ジカルボン酸又はジカルボン酸ジアルキルとを混合することにより前記ポリエステル原料組成物を得る。
工程3:工程1で得られた前記モノマージオールの含有比率を用いて、工程2で得られた前記ポリエステル原料組成物の水酸基量の理論値bを得る。
工程4:工程2で得られた前記ポリエステル原料組成物をNMR測定することにより、該ポリエステル原料組成物の水酸基量の測定値aを得る。
工程5:工程4で得られた水酸基量の測定値aを工程3で得られた水酸基量の理論値bで除して値(a/b)を得る。
続きを表示(約 740 文字)【請求項2】
前記モノマージオールがアルカンジオールである、請求項1に記載のポリエステル原料組成物。
【請求項3】
前記アルカンジオールがバイオマス資源を原料として製造されたアルカンジオールである、請求項2に記載のポリエステル原料組成物。
【請求項4】
前記アルカンジオールが発酵によって製造されたアルカンジオールである、請求項3に記載のポリエステル原料組成物。
【請求項5】
前記アルカンジオールが糖の直接発酵によって製造されたアルカンジオールである、請求項4に記載のポリエステル原料組成物。
【請求項6】
前記アルカンジオールがバイオマス資源を用いて製造されたコハク酸又はコハク酸誘導体を水素還元することによって製造されたアルカンジオールである、請求項4に記載のポリエステル原料組成物。
【請求項7】
前記アルカンジオールがポリエステルの解重合によって製造されアルカンジオールである、請求項2に記載のポリエステル原料組成物。
【請求項8】
前記ポリエステルの解重合がポリエチレンテレフタレート及び/又はポリブチレンテレフタレートの解重合である、請求項7に記載のポリエステル原料組成物。
【請求項9】
前記ジカルボン酸又はジカルボン酸ジアルキルが、ポリエステルのケミカルリサイクルで製造されたものである、請求項1に記載のポリエステル原料組成物。
【請求項10】
前記ポリエステルのケミカルリサイクルが、ポリエチレンテレフタレートのケミカルリサイクルである、請求項9に記載のポリエステル原料組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリエステル原料組成物に関する。詳しくは、モノマージオールとジカルボン酸又はジカルボン酸ジアルキルとを混合してなるポリエステル原料組成物に関する。本発明はまた、このポリエステル原料組成物を用いたポリエステルの製造方法に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
ポリエステルは、モノマージオールとジカルボン酸又はジカルボン酸ジアルキルとをエステル化反応又はエステル交換反応させた後重縮合反応させて製造されるため、ポリエステル製造原料としては、モノマージオールとジカルボン酸又はジカルボン酸ジアルキルとを含むポリエステル原料組成物が用いられる。従来、ポリエステル原料組成物の製造に用いるモノマージオールやジカルボン酸又はジカルボン酸ジアルキルは、石油(化石燃料)を原料として製造されてきた。例えば、化石燃料から製造されたブタジエンから製造されたブタンジオールや、化石燃料から製造されたパラキシレンから製造されたテレフタル酸やテレフタル酸ジメチルが用いられてきた。
【0003】
しかし、循環型(サステイナブル)社会の構築を求める声の高まりにより、石油などの化石燃料由来の原料からの脱却が望まれるようになり、近年は化石燃料を原料としない、植物などを原料とするバイオマス資源由来のブタンジオールの製造方法が種々提案されている。例えば、糖の直接発酵によりブタンジオールを製造する方法(特許文献1)、或いはバイオマス資源からコハク酸を製造した後に水素還元によりブタンジオールを製造する方法が提案されている(特許文献2)。また、ケミカルリサイクル法によりポリブチレンテレフタレートを解重合して製造したケミカルリサイクルブタンジオールも提案されている(例えば、特許文献3)。
また、廃ペットボトルなどの廃材などを原料とするリサイクル資源由来のテレフタル酸やテレフタル酸ジアルキルの製造方法についても種々提案されている(特許文献4)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特表2021-505539号公報
中国特許出願公開第114773153号明細書
特開2004-323378号公報
特開2001-151934号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1や特許文献2に開示されたバイオマス資源由来のモノマージオールを含むポリエステル原料組成物や、特許文献4に開示されたリサイクル資源由来のテレフタル酸やテレフタル酸ジアルキルを含むポリエステル原料組成物を用いたポリエステルの重合反応では、重合反応初期で反応率が低く、また重合反応後期の所要時間が長時間化し、効率的にポリエステルを製造することが出来なかった。また、得られるポリエステルの黄色味は高くなり、その品質は満足するものではなかった。この問題は、特許文献3のようなケミカルリサイクルブタンジオールにおいても起こり得ることが推定された。
【0006】
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであって、重合に用いた場合、重合反応初期で反応率が高く、重合反応後期の所要時間が長時間化せず、得られるポリエステルの黄色味が低く抑えられるポリエステル原料組成物と、このポリエステル原料組成物を用いたポリエステルの製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者は上記の課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、ポリエステル原料組成物の水酸基量の測定値を水酸基量の理論値で除した値が特定範囲にあるポリエステル原料組成物を用いることで、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明は以下の発明に係るものである。
【0008】
[1] ジカルボン酸又はジカルボン酸ジアルキルと、モノマージオールとを混合してなるポリエステル原料組成物であって、前記ポリエステル原料組成物は、ポリエステルの製造用原料として用いられる組成物であり、かつ、下記測定方法により測定した水酸基量の測定値aを、水酸基量の理論値bで除した値(a/b)が0.970以上、1.000未満である、ポリエステル原料組成物。
<測定方法>
工程1:混合するモノマージオールと、ジカルボン酸又はジカルボン酸ジアルキルとを各々秤量し、前記モノマージオールと、前記ジカルボン酸又はジカルボン酸ジアルキルとの混合物を100質量部とした場合の前記モノマージオールの含有比率を質量部単位で得る。
工程2:工程1における前記モノマージオールと前記ジカルボン酸又はジカルボン酸ジアルキルとを混合することにより前記ポリエステル原料組成物を得る。
工程3:工程1で得られた前記モノマージオールの含有比率を用いて、工程2で得られた前記ポリエステル原料組成物の水酸基量の理論値bを得る。
工程4:工程2で得られた前記ポリエステル原料組成物をNMR測定することにより、該ポリエステル原料組成物の水酸基量の測定値aを得る。
工程5:工程4で得られた水酸基量の測定値aを工程3で得られた水酸基量の理論値bで除して値(a/b)を得る。
【0009】
[2] 前記モノマージオールがアルカンジオールである、[1]に記載のポリエステル原料組成物。
【0010】
[3] 前記アルカンジオールがバイオマス資源を原料として製造されたアルカンジオールである、[2]に記載のポリエステル原料組成物。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

関連特許

三菱ケミカル株式会社
熱硬化性樹脂組成物
5日前
三菱ケミカル株式会社
アンモニアの分離方法
3日前
三菱ケミカル株式会社
重合体粒子の製造方法
18日前
三菱ケミカル株式会社
組成物および樹脂組成物
3日前
三菱ケミカル株式会社
組成物および樹脂組成物
3日前
三菱ケミカル株式会社
積層体及び保護フィルム
4日前
三菱ケミカル株式会社
重合体およびその製造方法
3日前
三菱ケミカル株式会社
移動体用落下時衝撃緩衝部材
2日前
三菱ケミカル株式会社
ヘッジホッグタンパク質の製造方法
16日前
三菱ケミカル株式会社
重合体の製造方法、組成物及び成形体
18日前
三菱ケミカル株式会社
エポキシ樹脂組成物およびその硬化物
18日前
三菱ケミカル株式会社
単量体混合物、樹脂組成物及び樹脂成形体
12日前
三菱ケミカル株式会社
微細藻類の製造方法、微細藻類の製造装置
6日前
三菱ケミカル株式会社
微細藻類の製造方法、微細藻類の製造装置
6日前
三菱ケミカル株式会社
樹脂組成物、ホットメルト接着剤及び接着剤
12日前
三菱ケミカル株式会社
組成物、硬化物、積層体及び硬化物の製造方法
4日前
三菱ケミカル株式会社
ポリエステル原料組成物及びポリエステルの製造方法
11日前
国立大学法人神戸大学
微細藻類培養方法及び油脂製造方法
6日前
三菱ケミカル株式会社
導電性組成物
11日前
三菱ケミカル株式会社
セルロースナノファイバー添加ウェットマスターバッチの製造方法
17日前
三菱ケミカル株式会社
樹脂組成物、ペレット、成形品、および、破壊呼び歪低下抑制方法
6日前
三菱ケミカル株式会社
離型フィルム付き粘着シート、画像表示装置用積層体、及び画像表示装置
5日前
三菱ケミカル株式会社
アルデヒドの製造方法及びアルコールの製造方法、並びに多環状ジエン含有組成物
5日前
三菱ケミカル株式会社
ゼオライト、樹脂組成物、液状封止剤、アンダーフィル材、封止材の製造方法及び電子デバイス
18日前
三菱ケミカル株式会社
繊維集合体の製造方法及びプリプレグシートの製造方法
2日前
三菱ケミカル株式会社
環状ジエン含有組成物、アルデヒドの製造方法、アルコールの製造方法、及び環状ジエン含有組成物の製造方法
16日前
三菱ケミカル株式会社
環状ジエン含有組成物、アルデヒドの製造方法、アルコールの製造方法、及び環状ジエン含有組成物の製造方法
10日前
三菱ケミカル株式会社
炭素繊維シートモールディングコンパウンドの製造方法および炭素繊維シートモールディングコンパウンドの製造装置
6日前
個人
酵素連結型アプタマ、ポリアミン検出試薬、ポリアミン検出装置及びポリアミン検出方法
12日前
三菱ケミカル株式会社
トリシクロデカンジメタノール組成物、紫外線硬化性組成物、及び重合体組成物、並びに、トリシクロデカンジカルバルデヒド組成物の製造方法、及びトリシクロデカンジメタノール組成物の製造方法
6日前
東ソー株式会社
ゴム組成物
3か月前
ユニチカ株式会社
透明シート
9日前
株式会社カネカ
硬化性組成物
1か月前
ユニチカ株式会社
ビスマレイミド
3か月前
東レ株式会社
熱硬化性樹脂組成物
13日前
東レ株式会社
ポリエステルフィルム
1か月前
続きを見る