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公開番号2025102834
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-08
出願番号2025047050,2023117143
出願日2025-03-21,2019-08-02
発明の名称硬化性重合体組成物、硬化物、積層体
出願人三菱ケミカル株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C08F 2/44 20060101AFI20250701BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】硬化性に優れる硬化性重合体組成物の提供。
【解決手段】式(I)のモノマー単位、及びC4~30のアルキル基、F及びSiから選ばれる1種以上と、ラジカル重合性基とを有し、活性エネルギー線照射でラジカルを発生する活性基を有さないモノマー(y)単位を有し、活性エネルギー線の照射でラジカルを発生する活性基の含有量が0.5~2.5mmol/g、モノマー(y)単位が1~80質量%である、共重合体(A)と、1分子に2以上のラジカル重合性基を有する多官能化合物(B)と、活性エネルギー線の照射でラジカルを発生する活性基及びラジカル重合性基のいずれも有さないアクリル樹脂(P)とを含む硬化性重合体組成物。
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【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
共重合体(A)と、1分子に2つ以上のラジカル重合性基を有する多官能化合物(B)と、活性エネルギー線の照射によりラジカルを発生する活性基及びラジカル重合性基のいずれも有さないアクリル樹脂(P)とを含む硬化性重合体組成物であって、
前記共重合体(A)は、下式(I)で表される化合物であるモノマー(i)に基づく単位、及び炭素数4~30のアルキル基、フッ素原子、及びケイ素原子からなる群から選ばれる1種以上と、ラジカル重合性基とを有し、活性エネルギー線の照射によりラジカルを発生する活性基を有さないモノマー(y)に基づく単位を有し、
前記共重合体(A)の1g当たりの、活性エネルギー線の照射によりラジカルを発生する活性基の含有量が0.5~2.5mmol/gであり、
前記共重合体(A)の全単位の合計質量に対して、前記モノマー(y)に基づく単位が1~80質量%である、硬化性重合体組成物。
TIFF
2025102834000008.tif
103
170
[式中、R

は水素原子、メチル基またはエチル基を示し、R

は炭素数1~2のアルキレン基または炭素数3~5の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキレン基を示し、R

、R

はそれぞれ独立して炭素数1~2のアルキル基または炭素数3~5の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基を示し、R

とR

は互いに結合して環を形成してもよい。]
続きを表示(約 1,700 文字)【請求項2】
前記モノマー(y)が、炭素数4~30のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステル、並びに(メタ)アクリロイル基、(メタ)アクリルアミド基及びビニル基からなる群から選ばれるラジカル重合性基とフッ素原子又はケイ素原子とを有する化合物からなる群から選ばれる1種以上である、請求項1に記載の硬化性重合体組成物。
【請求項3】
前記共重合体(A)が、さらに、下記モノマー(x)に基づく単位、下記モノマー(h)に基づく単位、及び下記モノマー(o)に基づく単位からなる群から選ばれる1以上の単位を有する、請求項1又は2に記載の硬化性重合体組成物。
モノマー(x):活性エネルギー線の照射によりラジカルを発生する活性基と、ラジカル重合性基とを有するモノマー(前記モノマー(i)を除く)。
モノマー(h):水酸基、アミノ基、メルカプト基、アミド基からなる群から選ばれる1種以上である水素供与性官能基と、ラジカル重合性基とを有し、活性エネルギー線の照射によりラジカルを発生する活性基を有さないモノマー(前記モノマー(y)を除く)。
モノマー(o):ラジカル重合性基を有し、活性エネルギー線の照射によりラジカルを発生する活性基を有さないモノマー(前記モノマー(y)及び前記モノマー(h)を除く)。
【請求項4】
前記モノマー(x)に基づく単位を有し、前記モノマー(x)のラジカル重合性基が、(メタ)アクリロイル基、(メタ)アクリルアミド基及びビニル基からなる群から選ばれる1種以上である、請求項3に記載の硬化性重合体組成物。
【請求項5】
前記モノマー(x)に基づく単位を有し、前記モノマー(x)の活性基が、ベンゾフェノン基、アセトフェノン基、ベンゾイン基、α-ヒドロキシケトン基(下式(Ia)で表される基(Ia)を除く)、α-アミノケトン基、α-ジケトン基、α-ジケトンジアルキルアセタール基、アントラキノン基、チオキサントン基、ホスフィンオキシド基からなる群から選ばれる1種以上である、請求項3又は4に記載の硬化性重合体組成物。
TIFF
2025102834000009.tif
66
170
[式中、R

は炭素数1~2のアルキレン基または炭素数3~5の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキレン基を示し、R

、R

はそれぞれ独立して炭素数1~2のアルキル基または炭素数3~5の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基を示し、R

とR

は互いに結合して環を形成してもよい。]
【請求項6】
前記共重合体(A)が、前記モノマー(h)に基づく単位を有し、前記モノマー(h)のラジカル重合性基が、(メタ)アクリロイル基、(メタ)アクリルアミド基及びビニル基からなる群から選ばれる1種以上である、請求項3~5のいずれか一項に記載の硬化性重合体組成物。
【請求項7】
前記共重合体(A)が、前記モノマー(o)に基づく単位を有し、前記モノマー(o)が、アクリル酸、アクリル酸塩、メタクリル酸、メタクリル酸塩、クロトン酸、クロトン酸塩、イタコン酸、イタコン酸塩、フマル酸、フマル酸塩、マレイン酸、マレイン酸塩、シトラコン酸、シトラコン酸塩、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート、(メタ)アクリロニトリル、スチレン、α-メチルスチレン、ジビニルベンゼン、ビニルトルエン、プロピオン酸ビニル、酢酸ビニル、燐含有ビニル化合物、塩化ビニル、塩化ビリデン、及びブタジエンからなる群から選ばれる1種以上である、請求項3~6のいずれか一項に記載の硬化性重合体組成物。
【請求項8】
請求項1~7のいずれか一項に記載の硬化性重合体組成物の硬化物。
【請求項9】
前記硬化物の表面に前記共重合体(A)が偏在する、請求項8に記載の硬化物。
【請求項10】
基材層と、請求項8又は9に記載の硬化物からなる層とを有する積層体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、共重合体、前記共重合体を含む硬化性重合体組成物、前記硬化性重合体組成物の硬化物、及び前記硬化物からなる層を有する積層体に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムに代表される熱可塑性樹脂フィルム等の物品の表面には、硬度や艶消し性等の機能を付与する目的で、ハードコート層を設ける場合がある。
ハードコート層として、一般に、ラジカル重合性基を有する化合物と光重合開始剤とを含有する硬化性組成物を、ラジカル重合によって硬化させたものが知られている。
しかし、この方法では硬化性組成物の塗膜と酸素との接触界面、すなわち塗膜表面において酸素による重合停止反応が生じてしまうため、硬化性が低下したり、硬化性組成物の硬化物の機械物性が不十分となったりすることがある。
【0003】
特許文献1には、官能基を5~7有する紫外線硬化性物質(A)、官能基を2~3有するウレタンアクリレートオリゴマー(B)、及びオリゴマー(ホモポリマー)である紫外線重合開始剤(C)を含有するハードコート用の硬化性組成物が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2003-292828号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載の硬化性組成物は、オリゴマー型の紫外線重合開始剤を用いることで機械物性に優れるハードコート層等の硬化物の形成ができるが、必ずしも硬化性を満足するものではない。
本発明は、硬化性を向上させることができる重合体、前記重合体を含む硬化性重合体組成物、前記硬化性重合体組成物の硬化物、及び前記硬化物からなる層を有する積層体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、以下の態様を有する。
[1]下式(Ia)で表される基(Ia)とラジカル重合性基を有するモノマー(i)に基づく単位、及び炭素数4以上のアルキル基、フッ素原子、及びケイ素原子からなる群から選ばれる1種以上を有するモノマー(y)(前記モノマー(i)を除く)に基づく単位を有する、共重合体。
【0007】
TIFF
2025102834000002.tif
66
170
【0008】
[式中、R

は炭素数1~5の直鎖状または分岐鎖状のアルキレン基を示し、R

、R

はそれぞれ独立して炭素数1~5の直鎖状または分岐鎖状のアルキル基を示し、R

とR

は互いに結合して環を形成してもよい。]
[2] 前記モノマー(i)が、下式(I)で表される化合物である、[1]の共重合体。
【0009】
TIFF
2025102834000003.tif
103
170
【0010】
[式中、R

は水素原子、メチル基またはエチル基を示す。R

、R

、R

は前記式(Ia)と同じである。]
[3]前記共重合体1g当たりの、前記基(Ia)の含有量が0.1~3.5mmol/gである、[1]又は[2]の共重合体。
[4]、さらに、活性エネルギー線の照射によりラジカルを発生する活性基を有するモノマー(x)(前記モノマー(i)を除く)に基づく単位を有する、[1]~[3]のいずれかの共重合体。
[5] 前記モノマー(x)が、(メタ)アクリロイル基、(メタ)アクリルアミド基及びビニル基からなる群から選ばれる1種以上を有する、[4]の共重合体。
[6] 前記モノマー(x)の活性基が、ベンゾフェノン基、アセトフェノン基、ベンゾイン基、α-ヒドロキシケトン基(前記基(Ia)を除く)、α-アミノケトン基、α-ジケトン基、α-ジケトンジアルキルアセタール基、アントラキノン基、チオキサントン基、ホスフィンオキシド基からなる群から選ばれる1種以上である、[4]又は[5]の共重合体。
[7]前記共重合体1g当たりの、前記基(Ia)と前記モノマー(x)の活性基との合計の含有量が0.1~3.5mmol/gである、[4]~[6]のいずれかの共重合体。
[8] [1]~[7]のいずれかの共重合体(A)、及び1分子に2つ以上のラジカル重合性基を有する多官能化合物(B)を含む硬化性重合体組成物。
[9][8]の硬化性重合体組成物の硬化物。
[10] 基材層と、[9]の硬化物からなる層とを有する積層体。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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