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公開番号2025109920
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-25
出願番号2025084590,2022511704
出願日2025-05-21,2021-03-04
発明の名称二軸延伸フィルム
出願人三菱ケミカル株式会社
代理人個人,個人
主分類C08J 5/18 20060101AFI20250717BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】耐折性、耐熱性に優れた二軸延伸フィルムを提供することを課題とする。
【解決手段】ポリエチレンナフタレート系共重合体(A)を含み、MD及びTDそれぞれの方向に5%引張ひずみまでの引張サイクル試験を行った際のヒステリシスロス率の平均値が47.0%以下であることを特徴とする二軸延伸フィルムである。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ポリエチレンナフタレート系共重合体(A)を含み、MD及びTDそれぞれの方向に5%引張ひずみまでの引張サイクル試験を行った際のヒステリシスロス率の平均値が47.0%以下である、二軸延伸フィルム。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
ポリエチレンナフタレート系共重合体(A)を含み、MD及びTDそれぞれの方向に5%引張ひずみまでの引張サイクル試験を行った際の残留ひずみの平均値が0.900%以下である、二軸延伸フィルム。
【請求項3】
前記ポリエチレンナフタレート系共重合体(A)が、ジカルボン酸成分(a-1)として2,6-ナフタレンジカルボン酸単位を含み、ジオール成分(a-2)としてビスフェノールA-エチレンオキサイド付加物又は1,4-シクロヘキサンジメタノール単位と、エチレングリコール単位と、を含む、請求項1又は2に記載の二軸延伸フィルム。
【請求項4】
全ジカルボン酸成分中、前記(a-1)以外のその他のジカルボン酸成分としてのテレフタル酸単位が2モル%未満である、請求項3に記載の二軸延伸フィルム。
【請求項5】
全ジオール成分中、前記(a-2)以外のその他のジオール成分としてのビフタルイミド骨格を有するジオール単位が1モル%未満である、請求項3又は4に記載の二軸延伸フィルム。
【請求項6】
ポリエチレンナフタレート系共重合体(A)を含み、
前記共重合体(A)は、ジカルボン酸成分(a-1)及びジオール成分(a-2)を含み、
前記ジカルボン酸成分(a-1)は、少なくとも2,6-ナフタレンジカルボン酸単位を含み、
前記ジオール成分(a-2)は、ビスフェノールA-エチレンオキサイド付加物又は1,4-シクロヘキサンジメタノール単位と、エチレングリコール単位の2成分からなり、
前記全ジカルボン酸成分中、前記(a-1)以外のその他のジカルボン酸成分としてのテレフタル酸単位は2モル%未満である、二軸延伸フィルム。
【請求項7】
前記ジオール成分(a-2)中に、ビスフェノールA-エチレンオキサイド付加物又は1,4-シクロヘキサンジメタノール単位を4モル%以上70モル%以下含有し、エチレングリコール単位を30モル%以上96モル%以下含有する請求項3~6のいずれか1項に記載の二軸延伸フィルム。
【請求項8】
ガラス転移温度が75℃以上150℃以下である請求項1~7のいずれか1項に記載の二軸延伸フィルム。
【請求項9】
結晶融解温度が220℃以上300℃以下である請求項1~8のいずれか1項に記載の二軸延伸フィルム。
【請求項10】
厚みが1μm以上250μm以下である請求項1~9のいずれか1項に記載の二軸延伸フィルム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は耐熱性、耐折性に優れた二軸延伸フィルムに関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
ポリエステルは、耐熱性、耐候性、機械的強度、透明性、耐薬品性、ガスバリア性などの性質に優れており、かつ、価格的にも入手し易いことから、汎用性が高く、現在、飲料・食品用容器や包装材、成形品、フィルムなどに広く利用されている樹脂である。ポリエステル樹脂の主なものはポリエチレンテレフタレート(以下、「PET」と記載することがある)であり、機械特性、電気特性、耐薬品性などに優れていて巾広い用途があるが、耐熱性、耐折性などに難点がある。
【0003】
また、酸成分としてナフタレンジカルボン酸を用いたものとしては、ナフタレンジカルボン酸と1,4-ブタンジオールを重合させたポリブチレンナフタレート(PBN)が知られているが、ガラス転移温度が75℃程度、融点が240℃程度と低いため、耐熱性に問題がある。
また、結晶化速度が速すぎるため押出成形によるフィルム製膜に不向きな点がある。
【0004】
一方、近年、フレキシブルなディスプレイに対するニーズが高まってきている中で、耐熱性が高く、復元性に優れ、繰り返しの折り曲げ耐性に優れるフィルムが強く求められている。
【0005】
例えば、特許文献1には、環状オレフィン樹脂フィルムによる、繰り返しの折り曲げ耐性のフィルムが検討されている。
【0006】
また、耐熱性や耐屈曲性の優れたフィルムとして、ポリイミドフィルムが提案されている(特許文献2)。
【0007】
また、特許文献3には全アルコール成分中にビスフェノール化合物又はその誘導体のエチレンオキサイド付加物を配合することによって、耐熱性を損なうことなく結晶性を向上させたポリエチレンナフタレート樹脂が提案されている。
【0008】
また、特許文献4には酸成分に2,6-ナフタレンジカルボン酸、グリコール成分にビスフェノール系化合物と1,4-シクロヘキサンジメタノールを配合することで、耐熱性、耐衝撃強度などを改良した改質ポリエステル樹脂が提案されている。
【0009】
さらに、特許文献5には、全アルコール成分中にN,N-ビス-(2-ヒドロキシエチル)-4-4’-ビフタルイミドを配合することによって、高ガラス転移温度を有するポリエチレンナフタレート樹脂が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
特開2014-104687号公報
国際公開第2016/060213号
特開平8-48759号公報
特開2004-107559号公報
特表2015-504105号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
(【0011】以降は省略されています)

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