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公開番号2025095891
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-26
出願番号2023212277
出願日2023-12-15
発明の名称ポリカーボネート樹脂組成物から構成されるフィルムおよび表面保護フィルム
出願人三菱ケミカル株式会社
代理人弁理士法人あいち国際特許事務所
主分類C08L 69/00 20060101AFI20250619BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】透明性、耐熱性、表面滑性に優れ、着色が抑制されたフィルム、及び該フィルムからなる表面保護フィルムを提供する。
【解決手段】ポリカーボネート樹脂組成物から構成されるフィルム、及びフィルムからなる表面保護フィルムである。ポリカーボネート樹脂組成物は、ポリカーボネート樹脂及び架橋アクリル樹脂を含む。ポリカーボネート樹脂は、下記式(1)で表される構造単位(A)と、脂肪族炭化水素のジヒドロキシ化合物、脂環式炭化水素のジヒドロキシ化合物、及びエーテル含有ジヒドロキシ化合物からなる群より選択される1種以上のジヒドロキシ化合物に由来する構造単位(B)とを含む。架橋アクリル樹脂は、空気中での10%重量減少温度が325℃以上である。
【化1】
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>TIFF</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2025095891000011.tif</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">38</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">170</com:WidthMeasure> </com:Image> 【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
下記式(1)で表される構造単位(A)と、脂肪族炭化水素のジヒドロキシ化合物、脂環式炭化水素のジヒドロキシ化合物、及びエーテル含有ジヒドロキシ化合物からなる群より選択される1種以上のジヒドロキシ化合物に由来する構造単位(B)とを含むポリカーボネート樹脂、及び
空気中での10%重量減少温度が325℃以上である架橋アクリル樹脂を含むポリカーボネート樹脂組成物から構成される、フィルム。
TIFF
2025095891000009.tif
38
170
続きを表示(約 480 文字)【請求項2】
前記構造単位(B)が、脂環式炭化水素のジヒドロキシ化合物に由来する構造単位である、請求項1に記載のフィルム。
【請求項3】
前記脂環式炭化水素のジヒドロキシ化合物に由来する構造単位が、下記式(2)で表される構造単位である、請求項2に記載のフィルム。
TIFF
2025095891000010.tif
34
170
【請求項4】
前記架橋アクリル樹脂が粒子状であり、前記架橋アクリル樹脂の平均粒子径が0.5μm以上2.0μm未満である、請求項1に記載のフィルム。
【請求項5】
前記架橋アクリル樹脂の含有量が前記ポリカーボネート樹脂組成物100質量%に対して0.05質量%以上3.0質量%未満である、請求項1に記載のフィルム。
【請求項6】
前記ポリカーボネート樹脂組成物のガラス転移温度が110℃以上150℃以下である、請求項1に記載のフィルム。
【請求項7】
請求項1~6のいずれかに記載のフィルムからなる、表面保護フィルム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリカーボネート樹脂組成物からなるフィルムおよび表面保護フィルムに関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
パソコンやスマートフォン、タブレット端末などの表示装置として、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイが広く用いられている。従来、ディスプレイ内に備えられる偏光板等の光学フィルムには、トリアセチルセルロース(以下、「TAC」と称する場合がある。)、ポリエステル、アクリル、シクロオレフィンポリマー(以下、「COP」と称する場合がある。)等の樹脂を基材としたフィルムが専ら用いられてきた。近年のディスプレイの薄型化、大型化、フレキシブル化等の技術開発により、光学フィルムにはより高温での寸法安定性、薄膜加工性、低光学歪等の特性が求められるようになってきており、従来のフィルムでは光学フィルムに要求される物性を満足できない事態が生じてきている。
【0003】
また、石油資源の枯渇が危惧されていることから、カーボンニュートラルな植物由来モノマーを原料としたプラスチックの開発が求められている。そのような状況の中、近年植物由来原料であるイソソルバイド(以下、「ISB」と称する場合がある。)を用いて製造されたポリカーボネート樹脂が開発され、自動車用部品用途や光学用途へ応用されている(例えば、特許文献1、2参照)。さらには、ポリカーボネート樹脂にアクリル粒子を添加し、表面滑性を改善したフィルムの開発もされている(例えば、特許文献3参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2004/111106号
国際公開第2007/148604号
特開2016-160323号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
フィルムの表面滑性の改善に用いられるアクリル粒子をポリカーボネート樹脂に配合すると、押出製膜時にフィルムが着色する懸念があった。また、アクリル系粒子の添加によりフィルムの透明性が低下するおそれがあった。
【0006】
本発明は、かかる背景に鑑みてなされたものであり、透明性、耐熱性、表面滑性に優れ、着色が抑制されたフィルム、及び該フィルムからなる表面保護フィルムを提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
即ち、本発明は、以下の態様を有するものである。
[1]下記式(1)で表される構造単位(A)と、脂肪族炭化水素のジヒドロキシ化合物、脂環式炭化水素のジヒドロキシ化合物、及びエーテル含有ジヒドロキシ化合物からなる群より選択される1種以上のジヒドロキシ化合物に由来する構造単位(B)とを含むポリカーボネート樹脂、及び
空気中での10%重量減少温度が325℃以上である架橋アクリル樹脂を含むポリカーボネート樹脂組成物から構成される、フィルム。
【0008】
TIFF
2025095891000001.tif
38
170
【0009】
[2]前記構造単位(B)が、脂環式炭化水素のジヒドロキシ化合物に由来する構造単位である、[1]に記載のフィルム。
[3]前記脂環式炭化水素のジヒドロキシ化合物に由来する構造単位が、下記式(2)で表される構造単位である、[2]に記載のフィルム。
【0010】
TIFF
2025095891000002.tif
34
170
(【0011】以降は省略されています)

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