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公開番号
2025097605
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-01
出願番号
2023213873
出願日
2023-12-19
発明の名称
多孔フィルム
出願人
三菱ケミカル株式会社
代理人
弁理士法人大谷特許事務所
主分類
C08J
9/00 20060101AFI20250624BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】薄さと透気特性を両立した多孔フィルムを提供する。
【解決手段】ポリオレフィン系樹脂(A)及びスチレン系熱可塑性エラストマー(B)を含有する多孔フィルムであって、前記ポリオレフィン系樹脂(A)の温度230℃、荷重2.16kgにおけるメルトフローレート(MFR(A))が8g/10分以上であり、前記ポリオレフィン系樹脂(A)のメルトフローレート(MFR(A))と、前記スチレン系熱可塑性エラストマー(B)の温度200℃、荷重10kgにおけるメルトフローレート(MFR(B))との差(MFR(A)-MFR(B))が6g/10分以上である、多孔フィルム。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
ポリオレフィン系樹脂(A)及びスチレン系熱可塑性エラストマー(B)を含有する多孔フィルムであって、
前記ポリオレフィン系樹脂(A)の温度230℃、荷重2.16kgにおけるメルトフローレート(MFR(A))が8g/10分以上であり、
前記ポリオレフィン系樹脂(A)のメルトフローレート(MFR(A))と、前記スチレン系熱可塑性エラストマー(B)の温度200℃、荷重10kgにおけるメルトフローレート(MFR(B))との差(MFR(A)-MFR(B))が6g/10分以上である、多孔フィルム。
続きを表示(約 520 文字)
【請求項2】
前記スチレン系熱可塑性エラストマー(B)の温度200℃、荷重10kgにおけるメルトフローレート(MFR(B))が2.0g/10分以下である、請求項1に記載の多孔フィルム。
【請求項3】
透気度(S)が10秒/100cc以下であり、前記多孔フィルムの厚み(T)(μm)に対する透気度(S)(秒/100cc)の比率(S/T)が0.5以下である、請求項1に記載の多孔フィルム。
【請求項4】
ぬれ張力が43mN/m以上である、請求項1に記載の多孔フィルム。
【請求項5】
厚み(T)が50μm以下である、請求項1に記載の多孔フィルム。
【請求項6】
前記スチレン系熱可塑性エラストマー(B)のスチレン含有量が10質量%以上50質量%以下である、請求項1に記載の多孔フィルム。
【請求項7】
結晶核剤(C)を更に含有する、請求項1に記載の多孔フィルム。
【請求項8】
請求項1~7のいずれか1項に記載の多孔フィルムからなるイオン交換膜支持体。
【請求項9】
請求項8に記載のイオン交換膜支持体を備えた蓄電デバイス。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、多孔フィルムに関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
多数の微細連通孔を有する高分子多孔フィルムは、超純水の製造、薬液の精製、水処理等に使用する分離膜、衣類・衛生材料等に使用する防水透湿性フィルム、あるいはキャパシタ、電池、電解コンデンサ等の電子部材に使用するセパレータ等、各種の分野で使用されている。
【0003】
中でも、ポリオレフィン系樹脂からなる多孔フィルムは、溶融押出からの冷却固化工程において、ポリオレフィン系樹脂の結晶化を制御し、結晶化したポリオレフィン系樹脂の膜状物を延伸することで多孔化させる方法、異種固体がミクロ分散しているポリオレフィン成形体に延伸等の歪を与えることにより異種固体間に空孔を生じさせ多孔化する方法、あるいは異種ポリマー等の微粉体やパラフィン類、ワックス等をポリオレフィン系樹脂にミクロ分散させた後にこれらを溶剤抽出する方法等で製造されている。
【0004】
特許文献1~3には、ポリプロピレン系樹脂をマトリクスとし、マトリクスと部分相溶性を示すスチレン系熱可塑性エラストマーをドメインとして配合し、Tダイから溶融押出してキャストロールで溶融固化することで得たシート状物を二軸延伸することで延伸多孔フィルムを得る技術が提案されている。これらの技術では、スチレン系熱可塑性エラストマーの種類によって多孔構造の調整が可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2016-141786号公報
特開2017-222823号公報
特開2015-230743号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
近年、多孔フィルムに関して薄膜化と透気特性の向上が求められてきているが、膜厚と透気特性は背反特性に有り、厚みを薄くするほど透気特性は悪化する傾向があった。上記の特許文献1~3に記載された技術は、透気特性が十分とはいえず、薄膜でありながらさらに透気特性が良好な多孔フィルムが求められている。
【0007】
そこで、本発明は、薄さと透気特性を両立した多孔フィルムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、上記課題に鑑み鋭意検討した結果、ポリオレフィン系樹脂及びスチレン系熱可塑性エラストマーの組み合わせや製膜条件等を調整する中で、温度230℃、荷重2.16kgにおけるメルトフローレート(MFR(A))が8g/10分以上であるポリオレフィン系樹脂(A)及び、スチレン系熱可塑性エラストマー(B)を含む多孔フィルムであって、前記ポリオレフィン系樹脂(A)のメルトフローレート(MFR(A))と、前記スチレン系熱可塑性エラストマー(B)の温度200℃、荷重10kgにおけるメルトフローレート(MFR(B))との差(MFR(A)-MFR(B))が6g/10分以上である多孔フィルムにより、本課題を解決できることを見出した。
【0009】
本発明は以下に関する。
[1]ポリオレフィン系樹脂(A)及びスチレン系熱可塑性エラストマー(B)を含有する多孔フィルムであって、
前記ポリオレフィン系樹脂(A)の温度230℃、荷重2.16kgにおけるメルトフローレート(MFR(A))が8g/10分以上であり、
前記ポリオレフィン系樹脂(A)のメルトフローレート(MFR(A))と、前記スチレン系熱可塑性エラストマー(B)の温度200℃、荷重10kgにおけるメルトフローレート(MFR(B))との差(MFR(A)-MFR(B))が6g/10分以上である、多孔フィルム。
[2]前記スチレン系熱可塑性エラストマー(B)の温度200℃、荷重10kgにおけるメルトフローレート(MFR(B))が2.0g/10分以下である、[1]に記載の多孔フィルム。
[3]透気度(S)が10秒/100cc以下であり、前記多孔フィルムの厚み(T)(μm)に対する透気度(S)(秒/100cc)の比率(S/T)が0.5以下である、[1]又は[2]に記載の多孔フィルム。
[4]ぬれ張力が43mN/m以上である、[1]~[3]のいずれかに記載の多孔フィルム。
[5]厚み(T)が50μm以下である、[1]~[4]のいずれかに記載の多孔フィルム。
[6]前記スチレン系熱可塑性エラストマー(B)のスチレン含有量が10質量%以上50質量%以下である、[1]~[5]のいずれかに記載の多孔フィルム。
[7]結晶核剤(C)を更に含有する、[1]~[6]のいずれかに記載の多孔フィルム。
[8][1]~[7]のいずれか1項に記載の多孔フィルムからなるイオン交換膜支持体。
[9][8]に記載のイオン交換膜支持体を備えた蓄電デバイス。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、薄さと透気特性を兼備した多孔フィルムを得ることができる。
また本発明の多孔フィルムは薄膜でありながら透気特性に優れることから、イオン交換膜支持体、とりわけ蓄電デバイス用イオン交換膜支持体として好適に用いることができる。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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