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公開番号2024122767
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-09
出願番号2023030493
出願日2023-02-28
発明の名称リン酸カルシウムの球形状粒子
出願人セトラスホールディングス株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人,個人
主分類C01B 25/32 20060101AFI20240902BHJP(無機化学)
要約【課題】錠剤の硬度を高める球形状粒子であるリン酸カルシウムを提供する。
【解決手段】リン酸カルシウムの球形状粒子10は互いに連結した複数の薄片12を有する。上記複数の薄片12は、それぞれが、面方向に延在する薄片面14と、上記薄片面14の上記面方向の両端である第1端16及び第2端17と、を有する。上記複数の薄片12は、上記複数の薄片12同士の上記薄片面14の間に形成された空隙18を有する。上記第1端16が上記球形状粒子10の外側に突出するように上記第2端17が上記球形状粒子10の内側に配置される。上記空隙18が上記球形状粒子10の表面に開口している。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
複数の薄片が互いに連結した球形状粒子のリン酸カルシウムであって、
前記複数の薄片は、それぞれが、面方向に延在する薄片面と、前記面方向の両端である第1端及び第2端と、を有し、
前記複数の薄片は、前記複数の薄片同士の前記薄片面の間に形成された空隙を有し、
前記第1端が前記球形状粒子の外側に突出するように前記第2端が前記球形状粒子の内側に配置され、
前記空隙が前記球形状粒子の表面に開口している、
リン酸カルシウム。
続きを表示(約 650 文字)【請求項2】
前記空隙が0.5μm以上5μm以下である請求項1に記載のリン酸カルシウム。
【請求項3】
前記複数の薄片は、前記球形状粒子の中心から前記表面までの範囲において、前記薄片面間に前記空隙を有した状態で互いに連結されている、請求項1に記載のリン酸カルシウム。
【請求項4】
媒晶剤として有機酸の存在下でリン酸と水酸化カルシウムの懸濁液とを連続反応させることでスラリーを得る反応工程を有する、球形状粒子のリン酸カルシウムの製造方法。
【請求項5】
前記スラリーを水酸化ナトリウムにより洗浄する洗浄工程を有する、請求項4に記載の製造方法。
【請求項6】
前記有機酸がクエン酸である、請求項4に記載の製造方法。
【請求項7】
前記スラリーを、80℃以上の温度で熟成する熟成工程を含む請求項4に記載の製造方法。
【請求項8】
前記球形状粒子のリン酸水素カルシウムにおいて複数の薄片が互いに連結しており、
前記複数の薄片は、それぞれが、面方向に延在する薄片面と、前記面方向の両端である第1端及び第2端と、を有し、
前記複数の薄片は、
前記複数の薄片同士の前記薄片面の間に形成された空隙を有し、
前記第1端が前記球形状粒子の外側に突出するように前記第2端が前記球形状の内側に配置され、
前記空隙が前記球形状の表面に開口している、請求項4に記載の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、リン酸カルシウムの球形状粒子に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
リン酸カルシウムの球形状粒子として、特許文献1には、鱗片状のリン酸水素カルシウムの1次粒子の凝集体を微細な1次粒子に粉砕/開砕したのち、噴霧することによって、従来の平均粒子径100μm程度の球形状リン酸水素カルシウムよりも、粒子強度が高く表面の凹凸が少なく高い真球度を有する球形状粒子が開示されている。
【0003】
また、特許文献2には、特定の伸長方向を有する繊維状結晶がきわめて複雑に絡み合うことで多孔質体を形成する自形をもつことを特徴とするリン酸カルシウム系球晶が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2009-120476号公報
特開2009-137792号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記特許文献1に記載の球形状粒子は、1次粒子の凝集体を微細な粒子に粉砕して噴霧することによって得られる。球形状粒子は、粒子強度が高く、安定であるため、打錠時に錠剤の硬度が低下する可能性がある。
【0006】
上記特許文献2に記載の球晶は、繊維状結晶が極めて複雑に絡み合っているため、打錠した後も多孔質状の形状が保持され、錠剤の硬度が低下する可能性がある。
【0007】
本発明は、錠剤の硬度を高めるリン酸カルシウムの球形状粒子を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の一態様のリン酸カルシウムの球形状粒子は、以下の態様に関する。
[態様1]
リン酸カルシウムの球形状粒子は互いに連結した複数の薄片を有する。上記複数の薄片は、それぞれが、面方向に延在する薄片面と、上記薄片面の上記面方向の両端である第1端及び第2端と、を有する。上記複数の薄片は、上記複数の薄片同士の上記薄片面の間に形成された空隙を有する。上記第1端が上記球形状粒子の外側に突出するように上記第2端が上記球形状粒子の内側に配置される。上記空隙が上記球形状粒子の表面に開口している。
[態様2]
上記空隙が0.5μm以上5μm以下である態様1に記載の球形状粒子である。
[態様3]
上記複数の薄片は、上記球形状粒子の中心から上記表面までの範囲において、上記薄片面間に上記空隙を有した状態で互いに連結されている、態様1又は2に記載の球形状粒子である。
[態様4]
リン酸カルシウムの球形状粒子の製造方法は、媒晶剤として有機酸の存在下でリン酸と水酸化カルシウムの懸濁液を連続反応させることでスラリーを得る反応工程を有する。
[態様5]
上記スラリーを水酸化ナトリウムにより洗浄する洗浄工程を有する、態様4に記載の製造方法である。
[態様6]
上記有機酸がクエン酸である、態様4又は5に記載の製造方法である。
[態様7]
上記スラリーを、80℃以上の温度で熟成する熟成工程を含む態様4から6のいずれか1つに記載の製造方法である。
[態様8]
上記球形状粒子が、互いに連結した複数の薄片を有する。上記複数の薄片は、それぞれが、面方向に延在する薄片面と、上記薄片面の上記面方向の両端である第1端及び第2端と、を有する。上記複数の薄片は、上記複数の薄片同士の上記薄片面の間に形成された空隙を有する。上記複数の薄片は、上記第1端が上記球形状粒子の外側に突出するように上記第2端が上記球形状粒子の内側に配置される。上記空隙が上記球形状粒子の表面に開口している、態様4から7のいずれか1つに記載の製造方法である。
【発明の効果】
【0009】
本発明によるリン酸カルシウムの球形状粒子は、錠剤の硬度を高める。
【図面の簡単な説明】
【0010】
一実施形態に係るリン酸カルシウムの球形状粒子のSEM観察写真である。
図1の部分拡大図である。
一実施形態に係るリン酸カルシウムの球形状粒子の断面SEM観察写真である。
実施例及び参考例に係る球形状粒子のSEM観察写真の一覧表である。
反応装置を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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