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公開番号2024041493
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-27
出願番号2022146340
出願日2022-09-14
発明の名称発泡性樹脂粒子、その製造方法、発泡粒子および発泡成形体
出願人株式会社カネカ
代理人弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
主分類C08J 9/224 20060101AFI20240319BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】抗菌性および流動性に優れる、新規の発泡性樹脂粒子を提供すること。
【解決手段】スチレン系樹脂を含む基材樹脂と、発泡剤とを含み、水酸基を有しないアルキルアミン化合物および/または水酸基を有しないアルケニルアミン化合物を表面に所定量含有する発泡性樹脂粒子、とする。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
基材樹脂と発泡剤とを含む発泡性樹脂粒子であって、
前記基材樹脂は、スチレン系樹脂を含み、
前記発泡性樹脂粒子は、表面に、水酸基を有しないアルキルアミン化合物および/または水酸基を有しないアルケニルアミン化合物を含有し、
前記アルキルアミン化合物およびアルケニルアミン化合物の合計含有量は、発泡性樹脂粒子本体100重量部に対して、0.1重量部~0.9重量部である、発泡性樹脂粒子。
続きを表示(約 690 文字)【請求項2】
前記アルキルアミン化合物は、第1級アルキルアミン、第2級アルキルアミン、第3級アルキルアミンおよびポリオキシエチレンアルキルアミンからなる群より選択される1種以上を含む、請求項1に記載の発泡性樹脂粒子。
【請求項3】
前記アルケニルアミン化合物は、第1級アルケニルアミン、第2級アルケニルアミン、第3級アルケニルアミンおよびポリオキシエチレンアルケニルアミンからなる群より選択される1種以上を含む、請求項1に記載の発泡性樹脂粒子。
【請求項4】
前記アルキルアミン化合物は、アルキル基の炭素数が12以上である、請求項1に記載の発泡性樹脂粒子。
【請求項5】
前記アルケニルアミン化合物は、アルケニル基の炭素数が12以上である、請求項1に記載の発泡性樹脂粒子。
【請求項6】
請求項1~5の何れか1項に記載の発泡性樹脂粒子を発泡してなる、発泡粒子。
【請求項7】
請求項6に記載の発泡粒子を成形してなる、発泡成形体。
【請求項8】
基材樹脂と発泡剤とを含む発泡性樹脂粒子の製造方法であって、
発泡性樹脂粒子本体の表面に、水酸基を有しないアルキルアミン化合物および/または水酸基を有しないアルケニルアミン化合物を塗布する工程を含み、
前記基材樹脂は、スチレン系樹脂を含み、
前記アルキルアミン化合物およびアルケニルアミン化合物の合計塗布量は、前記発泡性樹脂粒子本体100重量部に対して、0.1重量部~0.9重量部である、発泡性樹脂粒子の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、発泡性樹脂粒子、その製造方法、発泡粒子および発泡成形体に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
発泡性樹脂粒子として発泡性ポリスチレン系樹脂粒子が良く知られている。発泡性ポリスチレン系樹脂粒子は型内発泡成形により容易に成形体を得ることができ、安価であることから一般的に広く利用されている。
【0003】
例えば、特許文献1には、N-ヒドロキシエチル-N-2-ヒドロキシアルキルアミンを含む低帯電量の発泡性スチレン系樹脂粒子、発泡粒子、および発泡成形体が提案されている。
【0004】
また、特許文献2には、2種類のN-ヒドロキシエチル-N-2-ヒドロキシアルキルアミンの塩によって表面が被覆された発泡性熱可塑性樹脂粒子が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2017-114987号
国際公開公報WO2019/189662
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、前述のような従来技術により得られる発泡性樹脂粒子、発泡粒子および発泡成形体は、抗菌性の観点から、改善の余地があった。また、発泡性樹脂粒子には、例えば、空気輸送により運搬もしくは配管内を移動させるために、流動性が良好であることが要求される場合がある。
【0007】
本発明の一実施形態は、(a)抗菌性に優れる発泡成形体および発泡粒子を提供し得、かつ流動性に優れる新規の発泡性樹脂粒子、並びに(b)抗菌性に優れる発泡成形体および発泡粒子、を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者は、前記課題を解決するため鋭意検討した結果、スチレン系樹脂である基材樹脂と、発泡剤とを含み、表面にヒドロキシ基を有しないアミンを所定量含有する発泡性樹脂粒子であれば、前記課題を達成できることを見出し、本発明を完成させるに至った。
【0009】
すなわち本発明の一実施形態は、以下の構成を含むものである。
〔1〕基材樹脂と発泡剤とを含む発泡性樹脂粒子であって、前記基材樹脂は、スチレン系樹脂を含み、前記発泡性樹脂粒子は、表面に、水酸基を有しないアルキルアミン化合物および/または水酸基を有しないアルケニルアミン化合物を含有し、前記アルキルアミン化合物およびアルケニルアミン化合物の合計含有量は、発泡性樹脂粒子本体100重量部に対して、0.1重量部~0.9重量部である、発泡性樹脂粒子。
〔2〕前記アルキルアミン化合物は、第1級アルキルアミン、第2級アルキルアミン、第3級アルキルアミンおよびポリオキシエチレンアルキルアミンからなる群より選択される1種以上を含む、〔1〕に記載の発泡性樹脂粒子。
〔3〕前記アルケニルアミン化合物は、第1級アルケニルアミン、第2級アルケニルアミン、第3級アルケニルアミンおよびポリオキシエチレンアルケニルアミンからなる群より選択される1種以上を含む、〔1〕または〔2〕に記載の発泡性樹脂粒子。
〔4〕前記アルキルアミン化合物は、アルキル基の炭素数が12以上である、〔1〕~〔3〕の何れか1つに記載の発泡性樹脂粒子。
〔5〕前記アルケニルアミン化合物は、アルケニル基の炭素数が12以上である、〔1〕~〔4〕の何れか1つに記載の発泡性樹脂粒子。
〔6〕〔1〕~〔5〕の何れか1つに記載の発泡性樹脂粒子を発泡してなる、発泡粒子。
〔7〕〔6〕に記載の発泡粒子を成形してなる、発泡成形体。
〔8〕基材樹脂と発泡剤とを含む発泡性樹脂粒子の製造方法であって、発泡性樹脂粒子本体の表面に、水酸基を有しないアルキルアミン化合物および/または水酸基を有しないアルケニルアミン化合物を塗布する工程を含み、前記基材樹脂は、スチレン系樹脂を含み、前記アルキルアミン化合物およびアルケニルアミン化合物の合計塗布量は、前記発泡性樹脂粒子本体100重量部に対して、0.1重量部~0.9重量部である、発泡性樹脂粒子の製造方法。
【発明の効果】
【0010】
本発明の一実施形態によれば、(a)抗菌性に優れる発泡成形体および発泡粒子を提供し得、かつ流動性に優れる新規の発泡性樹脂粒子、並びに(b)抗菌性に優れる発泡成形体および発泡粒子、を提供することができるという効果を奏する。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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