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公開番号2024044176
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-02
出願番号2022149558
出願日2022-09-20
発明の名称水系コーティング組成物、およびコーティング層の製造方法
出願人株式会社カネカ
代理人弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
主分類C09D 183/10 20060101AFI20240326BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】付着性および耐候性に優れる水系コーティング組成物を提供すること。
【解決手段】水を媒体とする硬化性樹脂組成物と、密着性付与剤と、を含む、水系コーティング組成物であって、密着性付与剤は、ラジカル重合性基を有する特定の単量体に由来する構成単位を含むポリシロキサン系樹脂と、水と、を含有する、水系コーティング組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
水を媒体とする硬化性樹脂組成物と、密着性付与剤と、を含む、水系コーティング組成物であって、
前記密着性付与剤は、ポリシロキサン系樹脂と水とを含有し、
前記ポリシロキサン系樹脂の構成単位として、ラジカル重合性基を有する単量体に由来する構成単位を含む重合体を有し、
前記単量体は、
(i)酸と塩基からなる塩構造を有し、水に可溶で、かつ、水中でミセルを形成しない単量体、および
(ii)水中でミセルを形成することが可能な単量体を含む、水系コーティング組成物。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
前記(ii)水中でミセルを形成することが可能な単量体は、ポリオキシアルキレン構造を有する単量体である、請求項1に記載の水系コーティング組成物。
【請求項3】
前記硬化性樹脂組成物は、アクリルシリコン樹脂エマルション、アクリル樹脂エマルション、スチレンアクリル樹脂エマルション、アクリルウレタン樹脂エマルション、酢酸ビニル樹脂エマルション、およびふっ素樹脂エマルションからなる群より選択される1種以上を含む、請求項1に記載の水系コーティング組成物。
【請求項4】
前記硬化性樹脂組成物は、アクリルシリコン樹脂エマルションである、請求項1に記載の水系コーティング組成物。
【請求項5】
前記硬化性樹脂組成物は、ラジカル重合性不飽和単量体(x)に由来する構成単位、および、
加水分解性シリル基を有するラジカル重合性不飽和単量体(y)に由来する構成単位を含み、
前記ラジカル重合性不飽和単量体(y)に由来する構成単位の含有量は、前記硬化性樹脂組成物100重量%に対して、0.1~20重量%である、請求項1に記載の水系コーティング組成物。
【請求項6】
前記水系コーティング組成物は、
前記硬化性樹脂組成物中の樹脂固形分100重量%に対して、
前記ポリシロキサン系樹脂を5~100重量%含む、請求項1に記載の水系コーティング組成物。
【請求項7】
前記ポリシロキサン系樹脂は、
ラジカル重合性不飽和基および加水分解性シリル基を有するシラン化合物(A)に由来する構成単位(a)と、
酸と塩基からなる塩構造およびラジカル重合性基を有し、かつ、加水分解性シリル基を有さず、水に可溶で、かつ、水中でミセルを形成しない単量体(B)に由来する構成単位(b)と、
ポリオキシアルキレン構造およびラジカル重合性基を有し、かつ、加水分解性シリル基を有さず、水中でミセルを形成することが可能な単量体(C)に由来する構成単位(c)と、
任意で、前記(A)、(B)および(C)以外の、下記一般式(III):



-Si-(OR


4-n
・・・(III)
(式中、R

は、それぞれ独立して炭素数1~10の非置換もしくは置換アルキル基、または非置換もしくは置換アリール基であり、R

が複数ある場合は同一または異なっていてもよく、R

は、それぞれ独立して水素原子または炭素数1~10のアルキル基であり、nは、0~3の整数である。)
で示されるシラン化合物(D)に由来する構成単位(d)と、
を含む、請求項1~6のいずれか1項に記載の水系コーティング組成物。
【請求項8】
前記(A)、(B)および(C)以外の、ラジカル重合性基を有する単量体(E)に由来する構成単位(e)をさらに含む、請求項7に記載の水系コーティング組成物。
【請求項9】
前記ポリシロキサン系樹脂の全量100重量%に対して、前記構成単位(b)を1~20重量%含み、かつ、前記構成単位(c)を1~10重量%含む、請求項7に記載の水系コーティング組成物。
【請求項10】
前記ポリシロキサン系樹脂の全量100重量%に対して、前記構成単位(a)および(d)を合計で10重量%以上含む、請求項7に記載の水系コーティング組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、水系コーティング組成物、およびコーティング層の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来、建築、土木、車両などの構造物の美観や保護を目的として、コーティング剤が用いられる。また、コーティング剤を構成する組成物の中でも、環境調和性等の観点から、水媒体中で安定に分散または溶解(水系化)できる、水を媒体としたコーティング組成物(水系コーティング組成物)が求められている。
【0003】
ところで、水系コーティング組成物は、有機溶剤を媒体とする溶剤系コーティング組成物に比べて、構造物を構成する基材に対する付着性が劣るとの課題が存在していた。
【0004】
そこで、基材に対する付着性を向上させる技術として、例えば、特許文献1および特許文献2には、密着付与剤を含有するコーティング組成物が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
国際公開第2017/191789号公報
特許第7075731号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1および特許文献2に記載の技術は、得られるコーティング層の耐候性等の観点から、改善の余地がある。
【0007】
そこで、本発明は、密着性付与剤を含み、付着性および耐候性に優れる水系コーティング組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者は、前記課題を解決すべく鋭意検討した結果、水系コーティング組成物が、水を媒体とする硬化性樹脂組成物と、特定の成分で構成された密着性付与剤と、を含むことにより、付着性および耐候性に優れること、を初めて見出し、本発明を完成するに至った。
【0009】
したがって、本発明の一態様は、水を媒体とする硬化性樹脂組成物と、密着性付与剤と、を含む、水系コーティング組成物であって、前記密着性付与剤は、ポリシロキサン系樹脂と水とを含有し、前記ポリシロキサン系樹脂の構成単位として、ラジカル重合性基を有する単量体に由来する構成単位を含む重合体を有し、前記単量体は、(i)酸と塩基からなる塩構造を有し、水に可溶で、かつ、水中でミセルを形成しない単量体、および(ii)水中でミセルを形成することが可能な単量体を含む、水系コーティング組成物(以下、「本水系コーティング組成物」と称する。)である。
【0010】
また、本発明の一態様は、水を媒体とする硬化性樹脂組成物と、密着性付与剤と、を含む、水系コーティング組成物を、基材に塗布する工程を含むコーティング層の製造方法であって、前記密着性付与剤は、ポリシロキサン系樹脂(A)と水とを含有し、前記ポリシロキサン系樹脂(A)の構成単位として、ラジカル重合性基を有する単量体に由来する構成単位を含む重合体を有し、前記単量体は、(i)酸と塩基からなる塩構造を有し、水に可溶で、かつ、水中でミセルを形成しない単量体、および(ii)水中でミセルを形成することが可能な単量体を含む、コーティング層の製造方法(以下、「本製造方法」と称する。)である。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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