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公開番号2024039796
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-25
出願番号2022144420
出願日2022-09-12
発明の名称トレモロユニットおよびサドル
出願人後藤ガット有限会社
代理人個人
主分類G10D 3/153 20200101AFI20240315BHJP(楽器;音響)
要約【課題】弦を強固に締め付けることができ、安定してクランプすることができるトレモロユニットを提供する。
【解決手段】弦楽器の表面に配置されるベースプレート10と、ベースプレート10の表面に取り付けられたサドル100とを備え、サドルは100、サドル本体110と、サドル本体110に回動可能に取り付けられたクランパ160とを備え、サドル本体110は、弦が挿通される貫通孔140と、貫通孔140から弦楽器のネック側に引き出された弦を受ける鞍部120とを備えたトレモロユニットである。クランパ160は、鞍部120側のネック側端部が鞍部120に対して接近離間するように支持部161が回動可能に支持され、クランパ160のネック側と逆側の端部に、サドル本体110を押圧して端部をサドル本体110から離間させる操作部164を設けた。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
弦楽器の表面に配置されるベースプレートと、
前記ベースプレートの表面に取り付けられたサドルと、
前記ベースプレートの表面に設けられたアーム取付部と、
前記ベースプレートに固定されて板厚方向裏側に延在するブロックと、
を備え、
前記ブロックは、弦を挿通させて弦球を係止する弦球係止部を備え、
前記サドルは、サドル本体と、該サドル本体に回動可能に取り付けられた弦押圧部材とを備え、
前記サドル本体は、前記ブロック側から弦が挿通される弦挿通部と、前記弦挿通部から弦楽器のネック側に引き出された弦を受ける弦受部とを備え、
前記弦押圧部材は、前記弦受部側のネック側端部が前記弦受部に対して接近離間するように支持部が回動可能に支持され、
前記弦押圧部材のネック側と逆側の端部に、前記サドル本体を押圧して該端部を該サドル本体から離間させる操作部を設けたことを特徴とするトレモロユニット。
続きを表示(約 700 文字)【請求項2】
前記操作部は、前記弦押圧部材に螺合させたネジであり、前記ネジの先端が前記サドル本体に当接していることを特徴とする請求項1に記載のトレモロユニット。
【請求項3】
前記弦押圧部材の前記支持部に軸が固定され、前記弦押圧部材の両側に配置された前記サドル本体の支持部に回転可能に支持されていることを特徴とする請求項2に記載のトレモロユニット。
【請求項4】
前記サドル本体の支持部には、ネック側の側部に開口部を有する凹部が形成され、前記軸は、前記開口部を通して前記凹部に収容されていることを特徴とする請求項3に記載のトレモロユニット。
【請求項5】
前記弦受部は、前記ネック側へ向けて上り勾配となる傾斜面を備え、前記弦押圧部材の前記先端部は、前記傾斜面に添った形状を有することを特徴とする請求項1に記載のトレモロユニット。
【請求項6】
弦楽器のトレモロユニットまたはブリッジのベースプレートに装着されるサドルであって、
前記サドルは、サドル本体と、該サドル本体に回動可能に取り付けられた弦押圧部材とを備え、
前記サドル本体は、前記ブロック側から弦が挿通される弦挿通部と、前記弦挿通部から弦楽器のネック側に引き出された弦を受ける弦受部とを備え、
前記弦押圧部材は、前記弦受部側のネック側端部が前記弦受部に対して接近離間するように支持部が回動可能に支持され、
前記押圧部材のネック側と逆側の端部に、前記サドル本体を押圧して該端部を該サドル本体から離間させる操作部を設けたことを特徴とするサドル。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、エレキギターやエレキベースに装着されるトレモロユニットに係り、簡単な構成で弦を強固にクランプする技術に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
エレキギターやエレキベース等の弦楽器には、演奏中に音程を上下させてチョーキングやビブラートをかけるトレモロユニットを備えたものがある。たとえば、特許文献1に開示されたトレモロユニットは、エレキギターの表面に装着したベースプレートに、ベースプレートの板厚方向裏側に延在するトレモロブロックを固定し、ベースプレートの表面にサドルを取り付けて構成されている。
【0003】
トレモロブロックには、板厚方向に延在する貫通孔が形成され、貫通孔に弦を通して弦球を貫通孔の縁部の弦球止に係合させ、弦をサドルに掛けてその先端部を糸巻で巻いて調弦する。エレキギターのボディには、トレモロブロックを収容する穴が形成され、トレモロブロックの端部とエレキギターのボディにはコイルばねが取り付けられている。これにより、トレモロブロックは、常に弦を張る方向に付勢され、ベースプレートに取り付けたトレモロアームを操作することでベースプレートのネック側縁部を支点としてトレモロブロックが傾き、弦の張力が変化して音程が変化する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2015-52711号公報(図1)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記構成のトレモロユニットでは、弦を鳴らしたときの音程は、サドルから糸巻までの間の弦の張力で決定される。そして、トレモロアームを操作することでサドルから糸巻までの間の距離が変化し、弦の張力が変化して音程が変化する。しかしながら、弦球止からサドルまでの間にも弦の一部が存在するため、その部分でも弦が伸縮し、サドル-糸巻間の調弦に狂いが生じる。
【0006】
そこで、サドルにおいて弦をクランプすることが行われている。たとえば、サドルにネジをねじ込み、ネジの頭部とサドルの上面とで弦を締め付けることによって、弦がネジと糸巻との間で固定されるようにした構造が知られている。
【0007】
しかしながら、上記のようなクランプ方式では、ネジの頭部に偏った力が作用し、ネジの首部の変形によってクランプ力が低下するという問題があった。したがって、本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、弦を強固に締め付けることができ、安定してクランプすることができるトレモロユニットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、弦楽器の表面に配置されるベースプレートと、前記ベースプレートの表面に取り付けられたサドルと、前記ベースプレートの表面に設けられたアーム取付部と、前記ベースプレートに固定されて板厚方向裏側に延在するブロックと、を備え、前記ブロックは、弦を挿通させて弦球を係止する弦球係止部を備え、前記サドルは、サドル本体と、該サドル本体に回動可能に取り付けられた弦押圧部材とを備え、前記サドル本体は、前記ブロック側から弦が挿通される弦挿通部と、前記弦挿通部から弦楽器のネック側に引き出された弦を受ける弦受部とを備え、前記弦押圧部材は、前記弦受部側のネック側端部が前記弦受部に対して接近離間するように支持部が回動可能に支持され、前記弦押圧部材のネック側と逆側の端部に、前記サドル本体を押圧して該端部を該サドル本体から離間させる操作部を設けたことを特徴とするトレモロユニットである。
【0009】
上記構成のトレモロユニットにあっては、操作部により弦押圧部材のネック側と逆側の端部をサドル本体から離間させると、弦押圧部材のネック側の端部が弦受部側へ移動して弦を締め付けるから、弦は弦受部に強固に締め付けられ、安定してクランプすることができる。
【0010】
ここで、操作部は、弦押圧部材に螺合させたネジであり、ネジの先端がサドル本体に当接している態様が好ましい。この態様では、ネジを順方向(締付方向)に回転させると、ネジの螺旋に添って操作部がネジの頭部側へ移動し、弦押圧部材の先端部が弦受部側へ移動して弦を締め付ける。このように、簡単な構成で弦のクランプ機構を実現することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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