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公開番号2024053144
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-15
出願番号2022159205
出願日2022-10-03
発明の名称自動演奏装置及び自動演奏プログラム
出願人株式会社河合楽器製作所
代理人個人
主分類G10H 1/00 20060101AFI20240408BHJP(楽器;音響)
要約【課題】演奏区間の自動演奏が終了する前に、外部イベントの入力があった場合には、適切なテンポで、その演奏区間の自動演奏を続行できるようにする。
【解決手段】自動演奏装置は、複数の演奏区間に区分された演奏データを自動演奏する自動演奏装置であって、第1の外部イベントの入力に応じて、第1のテンポで、前記演奏データの第1の演奏区間の自動演奏を行う第1の自動演奏手段と、前記第1の演奏区間の自動演奏が終了する前に、第2の外部イベントの入力があった場合には、前記第1のテンポとは異なる第2のテンポで、前記第1の演奏区間の自動演奏を続行し、前記第1の演奏区間の自動演奏が終了すると、第3のテンポで、前記演奏データの第2の演奏区間の自動演奏を行う第2の自動演奏手段とを有する。
【選択図】図13
特許請求の範囲【請求項1】
複数の演奏区間に区分された演奏データを自動演奏する自動演奏装置であって、
第1の外部イベントの入力に応じて、第1のテンポで、前記演奏データの第1の演奏区間の自動演奏を行う第1の自動演奏手段と、
前記第1の演奏区間の自動演奏が終了する前に、第2の外部イベントの入力があった場合には、前記第1のテンポとは異なる第2のテンポで、前記第1の演奏区間の自動演奏を続行し、前記第1の演奏区間の自動演奏が終了すると、第3のテンポで、前記演奏データの第2の演奏区間の自動演奏を行う第2の自動演奏手段と
を有することを特徴とする自動演奏装置。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
さらに、前記第1の演奏区間の自動演奏が終了した後に、第2の外部イベントの入力があった場合には、前記第1のテンポとは異なる第4のテンポで、前記演奏データの第2の演奏区間の自動演奏を行う第3の自動演奏手段を有することを特徴とする請求項1に記載の自動演奏装置。
【請求項3】
前記第3の自動演奏手段は、
前記第1の演奏区間の自動演奏が終了した後、第1の期間が経過する前に、前記第2の外部イベントの入力があった場合には、前記第4のテンポで、前記第2の演奏区間の自動演奏を行い、
前記第1の演奏区間の自動演奏が終了した後、前記第1の期間が経過した後に、前記第2の外部イベントの入力があった場合には、前記第1のテンポ又は前記演奏データのテンポで、前記第2の演奏区間の自動演奏を行うことを特徴とする請求項2に記載の自動演奏装置。
【請求項4】
さらに、前記第1の演奏区間の自動演奏の終了時刻と、前記第2の外部イベントの入力時刻とが相互に同じ場合には、前記第1のテンポで、前記第2の演奏区間の自動演奏を行う第4の自動演奏手段を有することを特徴とする請求項3に記載の自動演奏装置。
【請求項5】
前記第2の自動演奏手段は、前記第1のテンポと、前記第1の演奏区間のすべてを前記第1のテンポで演奏した場合の演奏時間と、前記第1の外部イベントの入力から前記第2の外部イベントの入力までの時間とに応じて、前記第2のテンポを演算することを特徴とする請求項1に記載の自動演奏装置。
【請求項6】
前記第2の自動演奏手段は、前記演算された第2のテンポが第1の閾値より小さい場合には、前記第2のテンポを前記第1の閾値に修正することを特徴とする請求項5に記載の自動演奏装置。
【請求項7】
前記第2のテンポは、前記第1のテンポより速く、
前記第3のテンポは、前記第1のテンポより速く、かつ、前記第2のテンポより遅いことを特徴とする請求項1に記載の自動演奏装置。
【請求項8】
前記第3の自動演奏手段は、前記第1のテンポと、前記第1の演奏区間のすべてを前記第1のテンポで演奏した場合の演奏時間と、前記第1の外部イベントの入力から前記第2の外部イベントの入力までの時間とに応じて、前記第4のテンポを演算することを特徴とする請求項2に記載の自動演奏装置。
【請求項9】
前記第4のテンポは、前記第1のテンポより遅いことを特徴とする請求項2に記載の自動演奏装置。
【請求項10】
前記第1の期間は、前記演奏データの1拍の長さであることを特徴とする請求項3に記載の自動演奏装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、自動演奏装置及び自動演奏プログラムに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、外部イベントに従って、曲データを自動演奏する自動演奏装置が記載されている。曲データは、所定の区間データによって各演奏区間に区分されている。区間データは区間の先頭に位置する。自動演奏は、外部イベントを受けて曲データの所定区間の先頭から終わりまでを自動演奏する。自動演奏時には、外部イベントに応じて、外部イベントに対応する区間の自動演奏が1区間ずつ順次進行する。自動演奏装置は、外部イベントがあったとき、その直前の区間における自動演奏のテンポ、直前の区間におけるクロック数の想定値として予め記憶されている値、及び前回の外部イベントから今回の外部イベントまでの間のクロック数の実測値を用いて、今回の外部イベントに対応する区間における自動演奏のテンポを設定する。
【0003】
特許文献2には、演奏データの楽音を順次自動的に出力するために、楽譜上の進行位置を表す楽譜時間の進行に基づいてテンポクロック情報を出力するテンポクロック情報出力手段を有するテンポコントローラが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第4808868号公報
特許第2653232号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1の場合、各演奏区間の末尾に自動演奏が到達する前に押鍵した時には、演奏位置を次の演奏区間の先頭に一気にジャンプして演奏を継続する。そのため、ジャンプ先までの区間の楽音は発音されずに飛ばされ、自動演奏が先へ進んでしまうという課題がある。特に、ゆっくりしたテンポから速いテンポに切り替える場合に、この課題は顕著である。
【0006】
その上、ジャンプ後のテンポが急激に速くなり、自動演奏がすぐに演奏区間の末尾まで到達してしまうため、操作者の想定より早いタイミングで自動演奏が一時停止することになる。この一時停止が不自然に感じるため、早く解除するために慌てて次の押鍵をする。すると、だんだん早め早めに押鍵をするようになるので、テンポがどんどん速くなってしまう。この悪循環を断ち切るために、押鍵タイミングを遅らせると、今度は逆に不自然に一時停止する。このジャンプと一時停止の繰り返しが原因で、操作者の意に反したギクシャクとした不自然な演奏になってしまうという課題もある。特に、複数の演奏区間にまたがる音の階段など、この課題は顕著である。
【0007】
上記の課題は、大した問題でないように思われがちであるが、実は演奏にとって大事なポイントである。操作者は、自分の押鍵コントロールによって、自動演奏が意のままに滑らかに進むことで、心地よさを感じ、それがあってこそ、初めて演奏者気分に酔いしれることができる。
【0008】
ところが、特許文献1の場合、演奏区間の末尾より押鍵が早いと、音が間引かれて、いきなりジャンプし、演奏区間の末尾より押鍵が遅いと、自動演奏が一時停止してしまうため、滑らかな自動演奏で、心地よくなるどころか、意に反したぎこちない演奏が原因で、逆にストレスがどんどんたまってしまうのである。それを防ごうと、音が間引かれないようにしつつ、一時停止もほとんどしないようにコントロールすることも可能ではあるが、それでは、原曲とほとんど変わらないつまらない自動演奏となってしまう。
【0009】
上記の課題をカーレースゲームに例えると分かりやすい。ハンドル操作に対する反応が良過ぎる場合、カーブに合わせてハンドルをちょっと回しただけで、カーブよりきつく車の進行方向が曲がってしまう。それを立て直そうとして、ハンドルを逆に切ると、今度は逆方向に車が曲がり過ぎてしまう。この繰り返しで、ハンドル操作がなかなか定まらなくて、車が左右に振られてイライラする。これと同様である。要するに、押鍵に対して反応が機敏すぎると、逆に演奏コントロールがやりにくいのである。
【0010】
一方、演奏区間の末尾から次の演奏区間の先頭まで、少し時間を空けた後に、自動演奏を再開したい場合、演奏区間の末尾で一時停止後に、少し時間を空けてから押鍵することになるが、そうすることで、次の演奏区間のテンポが極端に遅くなってしまう。そこで、テンポを速めようとして、かなり早めに押鍵すると、音が間引かれて先へジャンプしてしまう。これもまた、操作者の意に反した不自然な演奏になる課題である。
(【0011】以降は省略されています)

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