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公開番号2024053114
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-12
出願番号2024037101,2022171810
出願日2024-03-11,2018-06-28
発明の名称吸音体
出願人福井経編興業株式会社,福井県
代理人個人
主分類G10K 11/168 20060101AFI20240405BHJP(楽器;音響)
要約【課題】生活騒音の音域において優れた吸音効果を発揮し、かつ低音域において優れた残響抑制効果を有する吸音体を提供すること。
【解決手段】吸音体は、互いに離間して配置された一対の基布と、該基布間を往復して両者を結合する連結糸とから編成されたシート状の第1及び第2の立体編物と、第1の立体編物と第2の立体編物の間に配置され、表裏に第1の立体編物と第2の立体編物をそれぞれ支持する支持板と、を備える。第1の立体編物は、20~30cm3/cm2/secの通気度を有し、第2の立体編物は、10~20cm3/cm2/secの通気度を有し、支持板は、少なくとも板厚方向に通気性を有し、第1の立体編物と第2の立体編物の間に空気層を形成し、連結糸は、合成繊維モノフィラメントと合成繊維加工糸によって構成されている。
【選択図】図1


特許請求の範囲【請求項1】
互いに離間して配置された一対の基布と、該基布間を往復して両者を結合する連結糸とから編成されたシート状の第1及び第2の立体編物と、
前記第1の立体編物と前記第2の立体編物の間に配置され、表裏に前記第1の立体編物と前記第2の立体編物をそれぞれ支持する支持板と、
を備え、
前記第1の立体編物は、20~30cm

/cm

/secの通気度を有し、
前記第2の立体編物は、10~20cm

/cm

/secの通気度を有し、
前記支持板は、少なくとも板厚方向に通気性を有し、前記第1の立体編物と前記第2の立体編物の間に空気層を形成し、
前記連結糸が、合成繊維モノフィラメントと合成繊維加工糸によって構成されている
ことを特徴とする吸音体。
続きを表示(約 680 文字)【請求項2】
前記連結糸が、150~220デシックスであることを特徴とする請求項1に記載の吸音体。
【請求項3】
前記連結糸が、ポリエステルから形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の吸音体。
【請求項4】
前記一対の基布を形成する地糸が、スパン糸によって構成されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の吸音体。
【請求項5】
前記一対の基布を形成する地糸が、150~220デシックスであることを特徴とする請求項4に記載の吸音体。
【請求項6】
前記一対の基布を形成する地糸が、綿又はポリエステルから形成されていることを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の吸音体。
【請求項7】
前記第1及び前記第2の立体編物の厚さが、10~20mmであることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の吸音体。
【請求項8】
前記支持板は、平面視において、稠密に二次元配置された複数の円形開口を有することを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の吸音体。
【請求項9】
前記支持板は、平面視において、稠密に二次元配置された複数の波形開口を有することを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の吸音体。
【請求項10】
前記支持板が、板紙から形成されていることを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の吸音体。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、室内に設置されて室内の音を吸収する吸音体に関し、特に、2種類のシート状の立体編物を組み合わせて、パネル状に形成された吸音体に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、コンサートホール、音楽室等の壁面や天井に吸音材を設置して、騒音対策を行うことが行われている。例えば、特許文献1には、低周波数領域を含む広い周波数帯の音に対して吸音効果を発揮する吸音材と、この吸音材を用いた吸音装置が開示されている。
【0003】
特許文献1の吸音材は、多孔質のウレタンフォームに活性炭を含浸させてなる第1層と、この第1層に積層されるハニカム状の立体編物からなる第2層を備えており、吸音装置は、この吸音材を中空の収容体に詰め込むことによって構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2009-299332号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1の吸音材は、低周波数領域を含む、比較的広い周波数帯の音に対して一定の吸音効果を有するものであるが、生活騒音の音域(600~2000Hz)においては、吸音効果は十分であるとは言えず、更に吸音効果に優れる吸音体(つまり、吸音材や吸音装置)の開発が望まれている。
【0006】
また、近年、一般家庭や会議室等で、音響効果を改善するために(つまり、反響を抑えるために)、吸音装置や吸音パネルを部屋の壁や隅に配置することも行われているが、このような用途においては、低音域(100~1000Hz)の残響を抑える必要があり、低音域での残響抑制効果に優れる吸音体の開発も望まれている。
【0007】
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、生活騒音の音域において優れた吸音効果を発揮し、かつ低音域において優れた残響抑制効果を有する吸音体を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するため、本発明者らは、鋭意検討した結果、所定の通気度を有するシート状の立体編物が、生活騒音の音域(600~2000Hz)の音を吸収するのに有効であることを見出した。
更に、本発明者らは、通気度の異なる2種類のシート状の立体編物を組み合わせてパネル状に構成し、両者間(つまり、2種類の立体編物の間)に、空気層を形成することによって、少なくとも300~10000Hzの音域において非常に高い吸音特性を有すると共に、低音域(100~1000Hz)において、優れた残響抑制効果を発揮する吸音体とし得ることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0009】
すなわち、本発明の吸音体は、互いに離間して配置された一対の基布と、該基布間を往復して両者を結合する連結糸とから編成されたシート状の第1及び第2の立体編物と、第1の立体編物と第2の立体編物の間に配置され、表裏に第1の立体編物と第2の立体編物をそれぞれ支持する支持板と、を備え、第1の立体編物は、20~30cm

/cm

/secの通気度を有し、第2の立体編物は、10~20cm

/cm

/secの通気度を有し、支持板は、少なくとも板厚方向に通気性を有し、第1の立体編物と第2の立体編物の間に空気層を形成し、連結糸が、合成繊維モノフィラメントと合成繊維加工糸によって構成されていることを特徴とする。
【0010】
このような構成によれば、通気度の異なる2種類のシート状の立体編物を組み合わせてパネル状に構成され、両者間(つまり、2種類の立体編物の間)に、空気層が形成されるため、生活騒音の音域において優れた吸音効果を発揮し、低音域において優れた残響抑制効果を有する吸音体が実現される。
(【0011】以降は省略されています)

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