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公開番号2024051209
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-11
出願番号2022157250
出願日2022-09-30
発明の名称鍵盤楽器の鍵盤装置
出願人株式会社河合楽器製作所
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類G10H 1/34 20060101AFI20240404BHJP(楽器;音響)
要約【課題】アコースティックピアノにより一層近似したレットオフ感を得ることができる鍵盤楽器の鍵盤装置を提供する。
【解決手段】鍵盤シャーシ4の互いに隣り合う2つのリブ14、14の少なくとも一方には、レットオフ部品51が着脱自在に取り付けられており、2つのリブ14の間に配置された第1アーム31には、押鍵に伴う第1アーム31の回動中に、レットオフ部品51に一時的に係合することにより、押鍵された鍵2のタッチ感にレットオフ感を付与するための係合爪39が設けられており、互いに係合可能なレットオフ部品51及び第1アーム31の係合爪39は、係合開始時点から次第に係合度合が大きくなるように構成されている。
【選択図】図14


特許請求の範囲【請求項1】
アコースティックピアノのレットオフに近似したレットオフ感を付与するレットオフ機能を有する鍵盤楽器の鍵盤装置であって、
各々が前後方向に延びるとともに互いに左右方向に所定間隔を隔てて配置された複数の仕切壁を有する鍵盤シャーシと、
各々が前後方向に延び、前記鍵盤シャーシの上部において、互いに隣り合う前記仕切壁の間に対応する位置にそれぞれ配置された複数の鍵と、
各々が前後方向に延び、対応する前記鍵の下方において、互いに隣り合う前記仕切壁の間に配置され、押鍵時に、対応する前記鍵に連動して回動する複数のハンマーと、
を備え、
互いに隣り合う2つの前記仕切壁の少なくとも一方には、レットオフ部材が着脱自在に取り付けられており、
前記2つの仕切壁の間に配置された前記ハンマーには、押鍵に伴う当該ハンマーの回動中に、前記レットオフ部材に一時的に係合することにより、押鍵された鍵のタッチ感にレットオフ感を付与するための係合部が設けられており、
互いに係合可能な前記レットオフ部材及び前記ハンマーの前記係合部は、係合開始時点から次第に係合度合が大きくなるように構成されていることを特徴とする鍵盤楽器の鍵盤装置。
続きを表示(約 300 文字)【請求項2】
前記レットオフ部材は、
前記仕切壁の所定位置に下方から取り付けられる取付部と、
この取付部の下側に設けられ、係合すべき前記ハンマー側に凸に湾曲する湾曲面を有する係合凸部と、
を有しており、
前記ハンマーの前記係合部は、前後方向に所定長さ延びかつ側方に突出するように形成された係合爪で構成されており、
前記係合爪は、前記レットオフ部材の前記係合凸部に対する係合開始時に、平面視及び側面視の少なくとも一方において、前記係合爪の前記係合凸部側の縁部が前記係合凸部に対して傾斜するように形成されていることを特徴とする請求項1に記載の鍵盤楽器の鍵盤装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電子ピアノなどの鍵盤楽器に適用され、アコースティックピアノのレットオフに近似したレットオフ感を付与するレットオフ機能を有する鍵盤楽器の鍵盤装置に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来、この種の鍵盤装置として、例えば本出願人がすでに出願した特許文献1の鍵盤装置が知られている。この鍵盤装置は、鍵盤シャーシと、前後方向に延び、後端部が鍵盤シャーシに回動自在に支持された鍵と、鍵の下側に設けられ、鍵に連動して回動するハンマーなどを備えている。ハンマーは、鍵盤シャーシに設けられたハンマー支軸に回動自在に支持されており、押鍵時に、ハンマー支軸よりも前方の所定部位が鍵で押し下げられることにより、ハンマー支軸よりも後側の部分が上昇する。また、ハンマーには、ハンマー支軸よりも後方の所定部位に、上方に突出する係合突起が設けられる一方、鍵盤シャーシには、鍵とハンマーの間に位置する水平な平板部に、弾性材料で構成され、斜め下前方に突出するレットオフ部材が設けられている。
【0003】
押鍵時に、鍵の押下げに伴い、ハンマーが回動し、係合突起が上昇すると、その係合突起がレットオフ部材に一時的に係合し、その際に、ハンマーに一時的な抵抗力が作用する。これにより、そのハンマーに対応する鍵のタッチ感には、アコースティックピアノのレットオフに近似したレットオフ感が付与される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2011-27854号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記の鍵盤装置では、レットオフ感を得るために、ハンマーに係合突起を設ける一方、ハンマーと鍵の間にレットオフ部材を設けているため、ハンマーと鍵の間に比較的大きなスペースが必要になり、その分、鍵盤装置の高さ寸法が大きくなってしまう。また、レットオフ部材は比較的小さな部品であり、しかも、鍵とハンマーの間に設置されるため、鍵盤装置の組立時やメンテナンス時において、鍵盤シャーシへのレットオフ部材の取付け作業や交換作業が煩雑であり、手間がかかってしまう。
【0006】
さらに、上記の鍵盤装置では、押鍵時に伴って回動するハンマーの係合突起がレットオフ部材に係合し始めた直後に、ハンマーに対する抵抗力の上昇度合が過度に変化することがあり、その結果、レットオフ感がアコースティックピアノの場合に比べて強く感じられてしまうことがある。したがって、上記の鍵盤装置には改善の余地がある。
【0007】
本発明は、以上のような課題を解決するためになされたものであり、鍵盤装置自体をコンパクトに構成できるとともに、レットオフ部材の取り付けや交換作業を容易に行うことができ、さらにアコースティックピアノにより一層近似したレットオフ感を得ることができる鍵盤楽器の鍵盤装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の目的を達成するために、請求項1に係る発明は、アコースティックピアノのレットオフに近似したレットオフ感を付与するレットオフ機能を有する鍵盤楽器の鍵盤装置であって、各々が前後方向に延びるとともに互いに左右方向に所定間隔を隔てて配置された複数の仕切壁を有する鍵盤シャーシと、各々が前後方向に延び、鍵盤シャーシの上部において、互いに隣り合う仕切壁の間に対応する位置にそれぞれ配置された複数の鍵と、各々が前後方向に延び、対応する鍵の下方において、互いに隣り合う仕切壁の間に配置され、押鍵時に、対応する鍵に連動して回動する複数のハンマーと、を備え、互いに隣り合う2つの仕切壁の少なくとも一方には、レットオフ部材が着脱自在に取り付けられており、2つの仕切壁の間に配置されたハンマーには、押鍵に伴うハンマーの回動中に、レットオフ部材に一時的に係合することにより、押鍵された鍵のタッチ感にレットオフ感を付与するための係合部が設けられており、互いに係合可能なレットオフ部材及びハンマーの係合部は、係合開始時点から次第に係合度合が大きくなるように構成されていることを特徴とする。
【0009】
この構成によれば、鍵盤シャーシは、各々が前後方向に延びるとともに互いに左右方向に所定間隔を隔てて配置された複数の仕切壁を有しており、鍵盤シャーシの上部には、互いに隣り合う仕切壁の間に対応する位置にそれぞれ、複数の鍵が配置されている。また、各鍵の下方には、互いに隣り合う仕切壁の間に、ハンマーが配置されており、各ハンマーは、押鍵時に、対応する鍵に連動して回動する。そして、互いに隣り合う2つの仕切壁の少なくとも一方には、レットオフ部材が着脱自在に取り付けられ、両仕切壁の間に配置されたハンマーには、レットオフ部材に係合可能な係合部が設けられている。押鍵に伴い、ハンマーが回動すると、係合部がレットオフ部材に一時的に係合することで、回動中のハンマーに回動抵抗が作用する。これにより、鍵のタッチ重さが一時的に増加することで、鍵のタッチ感にアコースティックピアノに近似したレットオフ感が付与される。
【0010】
上記のレットオフ部材は、ハンマーの側方に配置された仕切壁に設けられるので、レットオフ部材がハンマーの上方に設けられる従来と異なり、ハンマーと鍵の間に大きなスペースを確保する必要がない。それにより、上述したレットオフ機能を有する鍵盤装置自体をコンパクトに構成することができる。また、レットオフ部材は、仕切壁に着脱自在に取り付けられるので、鍵盤装置の組立てやメンテナンス時に、レットオフ部材の取り付けや交換作業を容易に行うことができる。さらに、互いに係合可能なレットオフ部材及びハンマーの係合部は、係合開始時点から次第に係合度合が大きくなるように構成されているので、ハンマーに対する抵抗力の上昇度合が比較的緩やかに変化し、それにより、アコースティックピアノにより一層近似したレットオフ感を得ることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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