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公開番号2024051204
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-11
出願番号2022157245
出願日2022-09-30
発明の名称鍵盤楽器の鍵ガイド構造
出願人株式会社河合楽器製作所
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類G10B 3/12 20060101AFI20240404BHJP(楽器;音響)
要約【課題】鍵の成形時における側壁の倒れ込みを防止できることで、押鍵時における鍵の横振れを防止しながら、回動する鍵を円滑に安定して案内することができ、また、メンテナンス時に、鍵と鍵ガイドとの係合を容易に解除することができる鍵盤楽器の鍵ガイド構造を提供する。
【解決手段】押鍵に伴って回動する鍵2を案内するための鍵盤楽器の鍵ガイド構造であって、複数の鍵2の各々は、鍵2の内部に設けられ、白鍵の左右の側壁52、52間にわたって左右方向に延びるリブ壁55と、鍵2の内部に設けられ、互いに左右方向に所定間隔を隔てた状態で、リブ壁55から前方に所定長さ延びる左右2つのガイド壁56と、を備える。鍵盤シャーシは、鍵2毎に上方に突出するように設けられ、対応する鍵2の2つのガイド壁間に下方から挿入し、かつ両ガイド壁に摺接する複数の白鍵ガイド11aを備えている。
【選択図】図8
特許請求の範囲【請求項1】
各々が合成樹脂から成るとともに前後方向に延びかつ下方に開放する中空状に形成され、鍵盤シャーシの上部において上下方向に回動自在に支持された複数の鍵を備えた鍵盤楽器において、押鍵に伴って回動する前記鍵を案内するための鍵盤楽器の鍵ガイド構造であって、
前記複数の鍵の各々は、
当該鍵の内部に設けられ、左右の側壁間にわたって左右方向に延びるリブ壁と、
当該鍵の内部に設けられ、互いに左右方向に所定間隔を隔てた状態で、前記リブ壁から前方に所定長さ延びる左右2つのガイド壁と、
を備え、
前記鍵盤シャーシは、前記鍵ごとに上方に突出するように設けられ、対応する鍵の前記2つのガイド壁間に下方から挿入しかつ当該両ガイド壁に摺接する複数の鍵ガイドを備えていることを特徴とする鍵盤楽器の鍵ガイド構造。
続きを表示(約 200 文字)【請求項2】
前記リブ壁は、前記鍵の前部の所定位置に設けられており、
前記2つのガイド壁は、前記鍵の前壁との間に所定距離を隔てた状態で設けられていることを特徴とする請求項1に記載の鍵盤楽器の鍵ガイド構造。
【請求項3】
前記2つのガイド壁の前端部は、左右方向において互いに反対側に向かって湾曲するように形成されていることを特徴とする請求項2に記載の鍵盤楽器の鍵ガイド構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電子ピアノなどの鍵盤楽器に適用され、押鍵に伴って回動する鍵を案内するための鍵盤楽器の鍵ガイド構造に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来の鍵盤楽器の鍵ガイド構造として、例えば本出願人がすでに出願した特許文献1に記載されたものが知られている。この鍵ガイド構造を適用した電子ピアノの鍵盤装置は、各々が前後方向に延び、天壁及び左右の側壁から成る逆U字状の断面を有する複数の鍵と、これらの鍵を左右方向に並んだ状態に保持するとともに、各鍵を後端部において回動自在に支持する鍵盤シャーシとを備えており、この鍵盤シャーシに、回動する鍵を案内する鍵ガイドが鍵ごとに設けられている。また、この鍵盤装置では、鍵及び鍵盤シャーシがいずれも、硬質の合成樹脂から成る成形品によって構成されている。各鍵ガイドは、対応する鍵の前壁付近の下側に立設され、鍵における左右の側壁間の距離とほぼ同じ横幅寸法を有する板状に形成されている。
【0003】
上記の鍵ガイド構造では、離鍵状態において、鍵ガイドの上端部が鍵の内側に若干入り込んだ状態で係合している。この離鍵状態から、鍵が押鍵されると、鍵ガイドは、鍵の内側に深く入り込むように係合し、鍵が左右方向にぶれないよう、すなわち鍵の横振れを防止しながら、回動する鍵を案内する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2000-122654号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上記の鍵は、合成樹脂で成形されるため、その成形時の収縮により、左右の側壁が内方に若干撓み、いわゆる倒れ込みが発生することがある。図11は、前後方向(同図の左右方向)に延びる白鍵60の前部において、左右の側壁61、61の倒れ込み(同図の白抜き矢印の部分)が発生したときの一例を示している。このような側壁の倒れ込みが生じることで、側壁と鍵ガイドが互いに強く接する場合には、両者の間の摩擦が大きくなり、回動する鍵を円滑に案内できなくなるおそれがある。もちろん、鍵の側壁と鍵ガイドとの隙間を比較的大きく設定することにより、鍵の成形時に上記の倒れ込みが発生した場合でも、鍵の側壁と鍵ガイドとの接触や、それらが接触したときの摩擦が大きくなるのを回避することは可能である。しかしこの場合、鍵の側壁と鍵ガイドとの隙間が大きいことで、押鍵時に鍵の横振れが生じやすく、例えば、演奏時にグリッサンドを行う場合、隣接する鍵同士がぶつかり、ノイズが発生するおそれがある。
【0006】
また、上記のような鍵盤装置では一般に、メンテナンスの際には、鍵を鍵盤シャーシに対して前方又は後方にスライドさせて、鍵が鍵盤シャーシから取り外されるようになっている。しかし、上述した従来の鍵ガイド構造では、鍵盤シャーシ側の鍵ガイドが、鍵の前壁の直ぐ後側に設けられているため、鍵を後方へスライドさせることができない。加えて、鍵盤楽器では一般に、鍵の直ぐ前側に、左右方向に延びる口棒などの部材が設けられている。このため、上記の鍵盤装置では、メンテナンス時に鍵を鍵盤シャーシから取り外すためには、口棒などの部材や鍵盤装置全体を鍵盤楽器から取り外す必要があり、メンテナンス作業が非常に煩雑で、手間がかかってしまう。
【0007】
本発明は、以上のような課題を解決するためになされたものであり、鍵の成形時における側壁の倒れ込みを防止できることで、押鍵時における鍵の横振れを防止しながら、回動する鍵を円滑に安定して案内することができ、また、メンテナンス時に、鍵と鍵ガイドとの係合を容易に解除することができる鍵盤楽器の鍵ガイド構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の目的を達成するために、請求項1に係る発明は、各々が合成樹脂から成るとともに前後方向に延びかつ下方に開放する中空状に形成され、鍵盤シャーシの上部において上下方向に回動自在に支持された複数の鍵を備えた鍵盤楽器において、押鍵に伴って回動する鍵を案内するための鍵盤楽器の鍵ガイド構造であって、複数の鍵の各々は、鍵の内部に設けられ、左右の側壁間にわたって左右方向に延びるリブ壁と、鍵の内部に設けられ、互いに左右方向に所定間隔を隔てた状態で、リブ壁から前方に所定長さ延びる左右2つのガイド壁と、を備え、鍵盤シャーシは、鍵ごとに上方に突出するように設けられ、対応する鍵の2つのガイド壁間に下方から挿入しかつ両ガイド壁に摺接する複数の鍵ガイドを備えていることを特徴とする。
【0009】
この構成によれば、各鍵の内部には、左右の側壁間にわたって左右方向に延びるリブ壁が設けられている。このリブ壁により、鍵の成形時に、リブ壁付近における左右の側壁の倒れ込みを防止することができる。また、各鍵の内部には、左右2つのガイド壁が設けられる一方、鍵盤シャーシには、上記2つのガイド壁間に下方から挿入しかつ両ガイド壁に摺接する鍵ガイドが設けられている。両ガイド壁は、上記リブ壁から前方に延びるように設けられているので、従来と異なり、鍵の成形時に側壁の倒れ込みによる影響を受けることがなく、両ガイド壁間の間隔を、所定間隔に維持することができる。これにより、鍵側の2つのガイド壁間に鍵盤シャーシ側の鍵ガイドが摺接した状態で係合するので、押鍵時における横振れを防止しながら、回動する鍵を円滑に安定して案内することができる。
【0010】
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の鍵盤楽器の鍵ガイド構造において、リブ壁は、鍵の前部の所定位置に設けられており、2つのガイド壁は、鍵の前壁との間に所定距離を隔てた状態で設けられていることを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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