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公開番号2024062088
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-09
出願番号2022169862
出願日2022-10-24
発明の名称自動演奏装置、自動演奏プログラム及び自動演奏方法
出願人ローランド株式会社
代理人弁理士法人真明センチュリー
主分類G10H 1/36 20060101AFI20240430BHJP(楽器;音響)
要約【課題】演奏者の演奏に適合した演奏パターンに自動的に切り替えることができる自動演奏装置、自動演奏プログラム及び自動演奏方法を提供すること。
【解決手段】シンセサイザ1において、鍵2aの押鍵/離鍵から検出されたリズムと、各リズムパターンとの類似度が算出され、最も類似度が高く、鍵2aの押鍵/離鍵から検出されたリズムと最も類似するリズムパターンが取得される。取得された最も類似したリズムパターンに対応する演奏パターンPaが取得され、演奏している演奏パターンPaに切り替えられる。これにより、演奏者は演奏している鍵盤2から手を放し、設定ボタン3を操作する等、演奏を中断することなく、鍵盤2の演奏のリズムに適合した演奏パターンPaに、自動的に切り替えることができる。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
複数の演奏パターンを記憶するパターン記憶手段と、
そのパターン記憶手段に記憶される演奏パターンに基づいて演奏を行う演奏手段と、
入力装置から演奏情報を入力する入力手段と、
その入力手段で入力された演奏情報からリズムを検出するリズム検出手段と、
前記パターン記憶手段に記憶された複数の演奏パターンのうち、前記リズム検出手段で検出されたリズムに対応する演奏パターンを取得する取得手段と、
前記演奏手段により演奏されている演奏パターンを前記取得手段で取得された演奏パターンに切り替える切替手段とを備えていることを特徴とする自動演奏装置。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記演奏情報には、音高が含まれ、
前記リズム検出手段は、前記入力手段で入力された演奏情報のうち、所定の音高の演奏情報からリズムを検出するものであることを特徴とする請求項1記載の自動演奏装置。
【請求項3】
前記入力装置は、複数の鍵を有する鍵盤で構成され、
前記リズム検出手段は、前記入力手段で入力された演奏情報のうち、前記鍵盤において演奏者の左手で演奏する左手パートに対応する鍵で入力された演奏情報からリズムを検出するものであることを特徴とする請求項2記載の自動演奏装置。
【請求項4】
前記リズム検出手段は、直近の第1期間内に前記入力手段で入力された演奏情報からリズムを検出するものであることを特徴とする請求項1記載の自動演奏装置。
【請求項5】
前記演奏情報には、ベロシティが含まれ、
前記入力手段で入力された演奏情報からベロシティを検出するベロシティ検出手段と、
そのベロシティ検出手段で検出されたベロシティに基づいて、前記演奏手段により演奏されている演奏パターンの音量を変更する音量変更手段とを備えていることを特徴とする請求項1記載の自動演奏装置。
【請求項6】
前記演奏情報には、音高が含まれ、
前記ベロシティ検出手段は、前記入力手段で入力された演奏情報のうち、所定の音高の演奏情報のベロシティを検出するものであることを特徴とする請求項5記載の自動演奏装置。
【請求項7】
前記入力装置は、複数の鍵を有する鍵盤で構成され、
前記ベロシティ検出手段は、前記入力手段に入力された演奏情報のうち、前記鍵盤において演奏者の右手パートに対応する鍵で入力された演奏情報のベロシティを検出するものであることを特徴とする請求項6記載の自動演奏装置。
【請求項8】
前記ベロシティ検出手段は、直近の第2期間内に前記入力手段で入力された演奏情報からベロシティを検出するものであることを特徴とする請求項5記載の自動演奏装置。
【請求項9】
前記演奏パターンは、複数の演奏パートで構成され、
前記音量変更手段は、前記ベロシティ検出手段で検出されたベロシティに基づいて、前記演奏手段により演奏されている演奏パターンの演奏パート毎の音量を変更するものであることを特徴とする請求項5記載の自動演奏装置。
【請求項10】
前記音量変更手段は、
前記ベロシティ検出手段で検出されたベロシティから、前記ベロシティの基準となる値である基準値を減算した値である差分値を算出する差分算出手段と、
前記演奏パターンの音量の設定値を取得する設定値取得手段とを備え、
前記設定値取得手段で取得された音量の設定値に、前記差分算出手段で算出された差分値に基づく値を加算した値を、前記演奏手段により演奏されている演奏パターンの音量に適用するものであることを特徴とする請求項5記載の自動演奏装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、自動演奏装置、自動演奏プログラム及び自動演奏方法に関するものである。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、伴奏スタイルデータASDに基づいて作成されるパターン伴奏音を、繰り返し再生する電子楽器が開示されている。伴奏スタイルデータASDには、イントロ、メイン、エンディング等の「セクション」と、静か、少し派手、派手等の「盛り上がり度」との組み合わせに応じた複数の伴奏セクションデータが含まれている。演奏者は、設定操作部102を介して伴奏スタイルデータASDのうち、演奏している曲のセクション及び盛り上がり度に対応する伴奏セクションデータを選択する。これにより、演奏している曲に加え、その曲に適したパターン伴奏音を出力できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-113895号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、演奏者が演奏している曲の曲調が変化して、出力しているパターン伴奏音の盛り上がり度と不一致となった場合に、パターン伴奏音を切り替える必要がある。この場合、演奏者は演奏操作を行いながら、伴奏スタイルデータASDから変化した曲調に合致する伴奏セクションデータを設定操作部102を介して手動で選択しなければならないといった問題があった。
【0005】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、演奏者の演奏に適合した演奏パターンに自動的に切り替えることができる自動演奏装置、自動演奏プログラム及び自動演奏方法を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この目的を達成するために本発明の自動演奏装置は、複数の演奏パターンを記憶するパターン記憶手段と、そのパターン記憶手段に記憶される演奏パターンに基づいて演奏を行う演奏手段と、入力装置から演奏情報を入力する入力手段と、その入力手段で入力された演奏情報からリズムを検出するリズム検出手段と、前記パターン記憶手段に記憶された複数の演奏パターンのうち、前記リズム検出手段で検出されたリズムに対応する演奏パターンを取得する取得手段と、前記演奏手段により演奏されている演奏パターンを前記取得手段で取得された演奏パターンに切り替える切替手段とを備えている。
【0007】
本発明の自動演奏プログラムは、記憶部と、演奏情報を入力する入力部とを備えたコンピュータに、自動演奏を実行させるプログラムであり、前記記憶部を、複数の演奏パターンを記憶するパターン記憶手段として機能させ、前記パターン記憶手段に記憶される演奏パターンに基づき演奏を行う演奏ステップと、前記入力部で演奏情報を入力する入力ステップと、その入力ステップで入力された演奏情報からリズムを検出するリズム検出ステップと、前記パターン記憶手段に記憶された複数の演奏パターンのうち、前記リズム検出ステップで検出されたリズムに対応する演奏パターンを取得する取得ステップと、前記演奏ステップにより演奏されている演奏パターンを前記取得ステップで取得された演奏パターンに切り替える切替ステップとを前記コンピュータに実行させるものである。
【0008】
本発明の自動演奏方法は、複数の演奏パターンを記憶するパターン記憶手段と、演奏情報を入力する入力装置とを備えた自動演奏装置で実行される方法であり、前記パターン記憶手段に記憶される演奏パターンに基づき演奏を行う演奏ステップと、前記入力装置で演奏情報を入力する入力ステップと、その入力ステップで入力された演奏情報からリズムを検出するリズム検出ステップと、前記パターン記憶手段に記憶された複数の演奏パターンのうち、前記リズム検出ステップで検出されたリズムに対応する演奏パターンを取得する取得ステップと、前記演奏ステップにより演奏されている演奏パターンを前記取得ステップで取得された演奏パターンに切り替える切替ステップとを備えている。
【図面の簡単な説明】
【0009】
一実施形態であるシンセサイザの外観図である。
(a)~(c)は、それぞれリズムパターンを表す図であり、(d)は、ベロシティの平均値が中間値よりも大きい場合を表す図であり、(e)は、ベロシティの平均値が中間値よりも大きい場合のドラムの音量変化を表す図であり、(f)は、ベロシティの平均値が中間値よりも大きい場合のベースの音量変化を表す図であり、(g)は、ベロシティの平均値が中間値よりも小さい場合のベロシティの変化を表す図であり、(h)は、ベロシティの平均値が中間値よりも小さい場合を表す図であり、(i)は、ベロシティの平均値が中間値よりも小さい場合のベースの音量変化を表す図であり、(j)は、鍵盤における鍵域を表す図である。
シンセサイザの機能ブロック図である。
(a)は、シンセサイザの電気的構成を示すブロック図であり、(b)は、リズムテーブルを模式的に示した図であり、(c)は、スタイルテーブルを模式的に示した図である。
メイン処理のフローチャートである。
演奏パターン切替処理のフローチャートである。
演奏パターン音量変更処理のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、好ましい実施例について、添付図面を参照して説明する。図1は、一実施形態であるシンセサイザ1の外観図である。シンセサイザ1は、演奏者(ユーザ)の演奏操作による楽音や、所定の伴奏音等を混ぜ合わせて出力(放音)する電子楽器(自動演奏装置)である。シンセサイザ1は、演奏者の演奏による楽音や、伴奏音等を混ぜ合わせた波形データに対して演算処理を行うことで、リバーブやコーラス、ディレイ等の効果(エフェクト)を施すことができる。
(【0011】以降は省略されています)

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