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公開番号2024063261
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-10
出願番号2024042265,2022078788
出願日2024-03-18,2017-12-27
発明の名称遮音材
出願人株式会社イノアックコーポレーション
代理人弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類G10K 11/16 20060101AFI20240501BHJP(楽器;音響)
要約【課題】車両のエンジンルームやタイヤハウス等に存在する空隙内に遮音材を挿入する際に、遮音材の表面の摩擦抵抗を低減し、空隙への挿入作業が容易な遮音材の提供を目的とする。
【解決手段】空隙50の内面51に接触しながら空隙50内に挿入されるスキン層15を有するポリウレタンフォームのモールド成形品からなる遮音材10であって、スキン層15表面の外側および/またはスキン層15表面の一部分に摩擦低減部17を有し、摩擦低減部17は、ポリウレタンフォームのモールド成形時にスキン層15表面の外側および/またはスキン層15表面の一部分に形成されたものであり、空隙50内への挿入の際に少なくとも空隙50の内面51と接触する部位に設けた構成とした。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
空隙の内面に接触しながら該空隙内に挿入されるスキン層を有するポリウレタンフォームのモールド成形品からなる遮音材において、
前記スキン層表面の外側および/またはスキン層表面の一部分に摩擦低減部を有し、
前記摩擦低減部は、前記ポリウレタンフォームのモールド成形時に前記スキン層表面の外側および/またはスキン層表面の一部分に形成されたものであり、前記空隙内への挿入の際に少なくとも前記空隙の内面と接触する部位に設けられていることを特徴とする遮音材。
続きを表示(約 590 文字)【請求項2】
前記摩擦低減部は、ウレタン系樹脂および/またはアクリル系樹脂からなることを特徴とする請求項1に記載の遮音材。
【請求項3】
前記摩擦低減部は、膜状または散点状からなることを特徴とする請求項1または2に記載の遮音材。
【請求項4】
空隙の内面に接触しながら該空隙内に挿入されるスキン層を有するポリウレタンフォームのモールド成形品からなる遮音材の製造方法において、
金型の内面に離型剤を塗布し、
前記空隙内への前記遮音材の挿入の際に少なくとも前記空隙の内面と接触する前記遮音材の部位を製造する前記金型の内面の前記離型剤上に塗料を塗布し、前記塗料を硬化させて摩擦低減部を作製し、
前記金型にポリウレタンフォーム原料を注入し、発泡させることにより、前記スキン層表面の外側および/またはスキン層表面の一部分に前記摩擦低減部を有するポリウレタンフォームのモールド成形品からなる遮音材を製造することを特徴とする遮音材の製造方法。
【請求項5】
前記塗料はウレタン系エマルジョンおよび/またはアクリル系エマルジョンであることを特徴とする請求項4に記載の遮音材の製造方法。
【請求項6】
前記塗料の塗布は膜状または散点状に行うことを特徴とする請求項4または5に記載の遮音材の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、遮音材とその製造方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
車両においては、例えば、エンジンルームやタイヤハウス等における音の伝達経路の空隙に遮音材を配置して騒音が車内に伝わるのを抑えるようにしている。近年、車両用遮音材として、金型にポリウレタンフォーム原料を注入して発泡させることにより製造されるポリウレタンフォームのモールド成形品が使用されている。
【0003】
ポリウレタンフォームのモールド成形品からなる遮音材は、空隙内面との間に隙間が存在すると音が漏れやすいため、空隙と等しいあるいは所定量大きいサイズで製造され、空隙内の内面に接触しながら空隙内に挿入され、挿入後に空隙内面に密着するようにされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2006-195055号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、ポリウレタンフォームのモールド成形品からなる遮音材は、空隙内面に接触しながら空隙内に挿入されるため、その際の摩擦抵抗が大きく、挿入作業に手間取ったり、大きな力が必要になったりする問題がある。また、ポリウレタンフォームのモールド成形品からなる遮音材を空隙内に挿入する際に、大きな摩擦抵抗によって空隙内面に引っ掛かったり、破れたりすることがある。
本発明は前記の点に鑑みなされたものであり、表面の摩擦抵抗を低減し、空隙内への挿入作業が容易な遮音材とその製造方法の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1の発明は、空隙の内面に接触しながら該空隙内に挿入されるスキン層を有するポリウレタンフォームのモールド成形品からなる遮音材において、前記スキン層表面の外側および/またはスキン層表面の一部分に摩擦低減部を有し、前記摩擦低減部は、前記ポリウレタンフォームのモールド成形時に前記スキン層表面の外側および/またはスキン層表面の一部分に形成されたものであり、前記空隙内への挿入の際に少なくとも前記空隙の内面と接触する部位に設けられていることを特徴とする。
【0007】
請求項2の発明は、請求項1において、前記摩擦低減部は、ウレタン系樹脂および/またはアクリル系樹脂からなることを特徴とする。
【0008】
請求項3の発明は、請求項1または2において、前記摩擦低減部は、膜状または散点状からなることを特徴とする。
【0009】
請求項4の発明は、空隙の内面に接触しながら該空隙内に挿入されるスキン層を有するポリウレタンフォームのモールド成形品からなる遮音材の製造方法において、金型の内面に離型剤を塗布し、前記空隙内への前記遮音材の挿入の際に少なくとも前記空隙の内面と接触する前記遮音材の部位を製造する前記金型の内面の前記離型剤上に塗料を塗布し、前記塗料を硬化させて摩擦低減部を作製し、前記金型にポリウレタンフォーム原料を注入し、発泡させることにより、前記スキン層表面の外側および/またはスキン層表面の一部分に前記摩擦低減部を有するポリウレタンフォームのモールド成形品からなる遮音材を製造することを特徴とする。
【0010】
請求項5の発明は、請求項4において、前記塗料はウレタン系エマルジョンおよび/またはアクリル系エマルジョンであることを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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