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公開番号2024067226
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-17
出願番号2022177124
出願日2022-11-04
発明の名称鍵盤楽器
出願人カシオ計算機株式会社
代理人弁理士法人コスモ国際特許事務所
主分類G10H 1/34 20060101AFI20240510BHJP(楽器;音響)
要約【課題】リンク機構を備えていても押鍵時における鍵について、前後方向のバランスを取ることができる鍵盤楽器を提供する。
【解決手段】鍵盤楽器1のリンク機構30は、第1固定支点31を有する第1部材41と、一端側が第1固定支点31で軸支されている第1リンク部材310と、第1固定支点31より前側Fかつ下側Loに設けられる第2固定支点32を有する第2部材42と、一端側が第2固定支点32で軸支されている第2リンク部材320と、鍵操作に応じて第1固定支点31を中心に回転する第1リンク部材310の他端側と、鍵操作に応じて第2固定支点32を中心に回転する第2リンク部材320の他端側と、の間の距離が変わらないように固定している連結リンク部材35と、を有し、第2リンク部材320は、第2固定支点32よりも前側Fに設けられるカウンタウェイト60を有する。
【選択図】 図4
特許請求の範囲【請求項1】
鍵と、前記鍵の下側に設けられるリンク機構と、を有し、
前記リンク機構は、
第1固定支点を有する第1部材と、
一端側が前記第1固定支点で軸支されている第1リンク部材と、
前記第1固定支点より前側かつ下側に設けられる第2固定支点を有する第2部材と、
一端側が前記第2固定支点で軸支されている第2リンク部材と、
鍵操作に応じて前記第1固定支点を中心に回転する前記第1リンク部材の他端側と、前記鍵操作に応じて前記第2固定支点を中心に回転する前記第2リンク部材の他端側と、の間の距離が変わらないように固定している連結リンク部材と、
を有し、
前記第2リンク部材は、前記第2固定支点よりも前側に設けられるカウンタウェイトを有する、
鍵盤楽器。
続きを表示(約 740 文字)【請求項2】
前記連結リンク部材の前記第1リンク部材との連結点は、前記連結リンク部材の前記第2リンク部材との連結点よりも上側かつ前側に配置されている、
請求項1に記載の鍵盤楽器。
【請求項3】
前記カウンタウェイトは、前記第2リンク部材における前記第2固定支点よりも前側に延在する取付杆に設けられる、請求項1に記載の鍵盤楽器。
【請求項4】
前記カウンタウェイトは、カウンタウェイトケースに収容される、
請求項1に記載の鍵盤楽器。
【請求項5】
前記カウンタウェイトケースの上面には、スイッチを備える基板が設けられ、
前記スイッチは、前記鍵と連動する押下領域により押下される、
請求項4に記載の鍵盤楽器。
【請求項6】
前記第1リンク部材及び前記第2リンク部材は、前記第1部材、前記第2部材及び前記連結リンク部材とボールジョイントにより連結される、請求項1に記載の鍵盤楽器。
【請求項7】
前記鍵は、前記鍵の前後が球面ガイドによりガイドされる、請求項1に記載の鍵盤楽器。
【請求項8】
鍵に設けられるハンマー押圧杆により回動する錘を有し、
前記カウンタウェイトは前側に設けられ、前記錘は後側に設けられる、請求項1乃至請求項7の何れかに記載の鍵盤楽器。
【請求項9】
前記カウンタウェイト及び前記錘は、前記鍵の押鍵時に同じ方向に揺動する、請求項8に記載の鍵盤楽器。
【請求項10】
前記錘はハンマー部材に設けられ、
前記カウンタウェイトは、前記リンク機構に設けられる、請求項8に記載の鍵盤楽器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、鍵盤楽器に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、電子ピアノ等のアコースティックピアノ以外の鍵盤楽器であっても、アコースティックピアノに近い打鍵感覚を得るように工夫した鍵盤楽器が開示されている。例えば、特許文献1は、回動自在に支持される主ハンマーと接続し、当該ハンマーの錘の上方に副ハンマーが設けられる鍵盤楽器が開示されている。副ハンマーは、主ハンマーに対して回動自在に接続し、鍵をゆっくり打鍵した場合には主ハンマーに荷重を掛けずに軽い打鍵感覚とし、鍵を速く打鍵した場合には主ハンマーに荷重を掛けて重い打鍵感覚とするよう動作する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2002-149160号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
鍵の打鍵感覚をグランドピアノに近い打鍵感覚とする場合等には、鍵にリンク機構を接続して動作させることがある。このようなリンク機構においては、押鍵時における鍵について、鍵の前後方向のバランスを取ることが難しいことがある。
【0005】
本発明は、リンク機構を備えていても押鍵時における鍵について、前後方向のバランスを取ることができる鍵盤楽器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の鍵盤楽器は、鍵と、前記鍵の下側に設けられるリンク機構と、を有し、前記リンク機構は、第1固定支点を有する第1部材と、一端側が前記第1固定支点で軸支されている第1リンク部材と、前記第1固定支点より前側かつ下側に設けられる第2固定支点を有する第2部材と、一端側が前記第2固定支点で軸支されている第2リンク部材と、鍵操作に応じて前記第1固定支点を中心に回転する前記第1リンク部材の他端側と、前記鍵操作に応じて前記第2固定支点を中心に回転する前記第2リンク部材の他端側と、の間の距離が変わらないように固定している連結リンク部材と、を有し、前記第2リンク部材は、前記第2固定支点よりも前側に設けられるカウンタウェイトを有する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、リンク機構を備えていても押鍵時における鍵について、前後方向のバランスを取ることができる鍵盤楽器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の実施形態に係る鍵盤装置を含む鍵盤楽器の全体斜視図である。
本発明の実施形態に係る鍵盤装置の白鍵、黒鍵及びリンク機構等の構造を模式的に示す、定常状態における左前側から見た斜視図である。
本発明の実施形態に係る鍵盤装置の白鍵、黒鍵及びリンク機構等の構造を模式的に示す、定常状態における右後側から見た斜視図である。
本発明の実施形態に係る鍵盤装置の白鍵及び白鍵に対応するリンク機構であって、白鍵及びカウンタウェイトケースを断面として模式的に示す、定常状態における左側面図である。
本発明の実施形態に係る鍵盤装置の白鍵及び白鍵に対応するリンク機構を模式的に示す、定常状態における右側面図である。
本発明の実施形態に係る鍵盤装置の黒鍵及び黒鍵に対応するリンク機構であって、黒鍵及びカウンタウェイトケースを断面として模式的に示す、定常状態に置ける左側面図である。
本発明の実施形態に係る鍵盤装置の黒鍵及び黒鍵に対応するリンク機構を模式的に示す、定常状態に置ける右側面図である。
本発明の実施形態に係る鍵盤装置の白鍵及び白鍵に対応するリンク機構を模式的に示す、押鍵状態における、図4に対応する左側面図である。
本発明の実施形態に係る鍵盤装置の白鍵を強打した場合のハンマー押圧杆と延出部材の動作を説明するための図であり、(a)は打鍵し始めの状態を示し、(b)は打鍵途中の状態を示す。
本発明の実施形態に係る鍵盤装置の白鍵を弱く押した場合のハンマー押圧杆と延出部材の動作を説明するための図であり、(a)は打鍵し始めの状態を示し、(b)は打鍵途中の状態を示す。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態を図に基づいて説明する。図1に示す鍵盤楽器1は、鍵2を含む鍵盤装置10(図2参照)と、ケース11とを備える。なお、以下の説明においては、鍵2の鍵の前後方向FBにおける前を前側F、鍵の前後方向FBの後を後側Bとし、鍵2に向かって左を左側L、右を右側Rとする。鍵2の鍵の配列方向LRは、左右方向である。また、鍵盤楽器1の上下方向ULにおいて上を上側Up、下を下側Loとする。本実施形態の鍵盤楽器1は、電子ピアノについて示しているが、奏者(ユーザ)の押鍵操作に応じて発音する楽器であればその他の鍵盤楽器であってもよい。
【0010】
鍵盤楽器1は、演奏操作子として音高を指定する複数の鍵2を有し、鍵2の配列方向LR(左右方向)に長尺の平板状に形成される。鍵盤楽器1には、鍵2の後方側に各種設定の選択や決定を行う操作ボタンやダイヤルを含む操作パネル12が設けられる。鍵2は、白鍵21及び黒鍵22を有する。白鍵21及び黒鍵22は、鍵盤楽器1の左右方向に所定の順序で規則的に配列される。
(【0011】以降は省略されています)

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