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公開番号2024077536
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-07
出願番号2022189678
出願日2022-11-28
発明の名称電子打楽器
出願人株式会社エフノート
代理人個人
主分類G10H 1/00 20060101AFI20240531BHJP(楽器;音響)
要約【課題】叩打位置毎の振動特性を考慮した閾値を設定することができ、叩打位置を連打しても各叩打に応じた楽音を確実に発生させて出力することができる電子打楽器を提供する。
【解決手段】複数の叩打位置を有した電子打楽器であって、音源部10は、叩打検出部から出力された検出信号に基づいて叩打された叩打位置を特定する叩打位置特定部12と、叩打位置特定部12で特定された叩打位置に応じて閾値を設定する閾値設定部13と、閾値設定部13で設定された閾値を超えた検出信号に基づいて所定の楽音を発生させて出力する楽音発生部14とを有するとともに、閾値設定部13で設定される閾値は、時間経過に伴って漸減する漸減線を有して成り、漸減線は、叩打位置特定部12で特定された叩打位置毎に設定されるものである。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
演奏者による叩打が可能とされた複数の叩打位置を有する本体部と、
前記本体部に取り付けられ、前記叩打位置に対する叩打を検出して所定の検出信号を出力する叩打検出部と、
前記叩打検出部から出力された前記検出信号に基づいて所定の楽音を発生させて出力する音源部と、
を具備した電子打楽器であって、
前記音源部は、
前記叩打検出部から出力された前記検出信号に基づいて叩打された前記叩打位置を特定する叩打位置特定部と、
前記叩打位置特定部で特定された前記叩打位置に応じて閾値を設定する閾値設定部と、
前記閾値設定部で設定された前記閾値を超えた前記検出信号に基づいて所定の楽音を発生させて出力する楽音発生部と、
を有するとともに、前記閾値設定部で設定される閾値は、時間経過に伴って漸減する漸減線を有して成り、前記漸減線は、前記叩打位置特定部で特定された叩打位置毎に設定されることを特徴とする電子打楽器。
続きを表示(約 740 文字)【請求項2】
前記音源部は、前記叩打検出部から出力された前記検出信号が最小の閾値を超えた後、所定期間が経過するまでの間において出力された最大の検出信号に対応した楽音を発生させることを特徴とする請求項1記載の電子打楽器。
【請求項3】
前記閾値設定部は、前記叩打位置特定部で特定された前記叩打位置に応じた係数を取得するとともに、前記最大の検出信号の値に前記係数を乗じて得られた一定の閾値を所定時間設定し、その一定の閾値に続いて前記漸減線が設定されることを特徴とする請求項2記載の電子打楽器。
【請求項4】
前記所定時間は、前記叩打位置特定部で特定された叩打位置毎に設定されることを特徴とする請求項3記載の電子打楽器。
【請求項5】
前記閾値設定部は、前記叩打位置特定部で特定された前記叩打位置に応じた漸減率を取得するとともに、前記漸減線は、前記最大の検出信号の値に前記係数を乗じた値に対し、前記漸減率を逐次乗じて設定されることを特徴とする請求項3記載の電子打楽器。
【請求項6】
前記閾値設定部は、前記叩打位置に対応した漸減線を予め複数記憶するとともに、前記叩打位置特定部で特定された叩打位置に応じて前記漸減線を選択して設定されることを特徴とする請求項2記載の電子打楽器。
【請求項7】
前記本体部は、前記叩打位置としてのボウ部とエッジ部又はカップ部とを有する電子シンバルから成ることを特徴とする請求項1記載の電子打楽器。
【請求項8】
前記本体部は、前記叩打位置としてのヘッドと第1リム又は第2リムとを有する電子ドラムから成ることを特徴とする請求項1記載の電子打楽器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、叩打により生じた検出信号に基づき所定の楽音を発生させて出力させる電子打楽器に関するものである。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
電子打楽器としての電子シンバルは、通常、演奏者による叩打が可能とされた打面を有する電子シンバル本体と、打面に対する叩打を検出可能な振動センサと、振動センサで検出された検出信号に基づいて所定の楽音を発生させて出力する音源部とを具備している。そして、演奏者がスティックによって電子シンバル本体の打面を叩打すると、振動センサが検出して音源部から外部に出力することができ、アコースティックのシンバルと同様の演奏が可能とされていた。
【0003】
しかるに、例えば特許文献1には、叩打による振動量のうち最大値を記憶し、その最大値に基づいて実際の振動の包絡線に似た仮想的な疑似包絡線に対応した基準値を発生するとともに、当該基準値と振動量を比較して楽音を発生する電子楽器が開示されている。この従来技術によれば、励振を判別するための基準を任意に設定することができるので、励振を確実に判別して適切な楽音を出力することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特公平07-69687号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記従来技術においては、以下のような課題があった。
電子シンバル等の電子打楽器は、例えばボウ部、エッジ部及びカップ部といった複数の叩打位置が設定されており、叩打する叩打位置によって振動特性が異なるので、例えば演奏者がスティックでエッジ部を叩打した場合、緩やかな振動が比較的長時間続くのに対し、カップ部を叩打した場合、立ち上がりが強く、且つ、短い振動が発生する。また、エッジ部やカップ部は、通常、スティックのショルダ部(中腹)で叩打されるのに対し、ボウ部はスティックのチップ部(先端)で叩打されるので、叩打で生じる振動は比較的小さく短くなる。
【0006】
このように、叩打する叩打位置によって振動特性が異なるにも関わらず、従来の電子打楽器においては、振動特性の相違を考慮することなく一律的に誤発音防止処理のための閾値(特許文献1においては、仮想的な疑似包絡線に対応した基準値)を設定しているので、例えば複数の叩打位置を連打した際、楽音が発生しない場合があり、演奏に支障が生じる虞があった。なお、このような課題は、電子シンバルに限らず、複数の叩打位置を有する電子楽器一般に生じるものであり、本出願人は、かかる不具合の解消を鋭意検討するに至った。
【0007】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、叩打位置毎の振動特性を考慮した閾値を設定することができ、叩打位置を連打しても各叩打に応じた楽音を確実に発生させて出力することができる電子打楽器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1記載の発明は、演奏者による叩打が可能とされた複数の叩打位置を有する本体部と、前記本体部に取り付けられ、前記叩打位置に対する叩打を検出して所定の検出信号を出力する叩打検出部と、前記叩打検出部から出力された前記検出信号に基づいて所定の楽音を発生させて出力する音源部とを具備した電子打楽器であって、前記音源部は、前記叩打検出部から出力された前記検出信号に基づいて叩打された前記叩打位置を特定する叩打位置特定部と、前記叩打位置特定部で特定された前記叩打位置に応じて閾値を設定する閾値設定部と、前記閾値設定部で設定された前記閾値を超えた前記検出信号に基づいて所定の楽音を発生させて出力する楽音発生部とを有するとともに、前記閾値設定部で設定される閾値は、時間経過に伴って漸減する漸減線を有して成り、前記漸減線は、前記叩打位置特定部で特定された叩打位置毎に設定されることを特徴とする。
【0009】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の電子打楽器において、前記音源部は、前記叩打検出部から出力された前記検出信号が最小の閾値を超えた後、所定期間が経過するまでの間において出力された最大の検出信号に対応した楽音を発生させることを特徴とする。
【0010】
請求項3記載の発明は、請求項2記載の電子打楽器において、前記閾値設定部は、前記叩打位置特定部で特定された前記叩打位置に応じた係数を取得するとともに、前記最大の検出信号の値に前記係数を乗じて得られた一定の閾値を所定時間設定し、その一定の閾値に続いて前記漸減線が設定されることを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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