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公開番号2024073138
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-29
出願番号2022184180
出願日2022-11-17
発明の名称評価装置、評価方法、音響システムおよび評価用信号生成方法
出願人株式会社デンソーテン
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類G10K 15/00 20060101AFI20240522BHJP(楽器;音響)
要約【課題】対象音を高精度に評価することができる評価装置、評価方法、音響システムおよび評価用信号生成方法を提供すること。
【解決手段】実施形態に係る評価装置は、評価対象音の聴感評価を行う評価装置であって、コントローラを備える。コントローラは、評価対象音が人の耳に到達すると推定される信号である両耳信号を生成し、両耳信号に対して人の聴覚特性を再現する聴覚処理を施して、人が脳で認識する音声信号である認識信号を生成し、認識信号に基づいて評価対象音の評価を行う。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
評価対象音の聴感評価を行う評価装置であって、コントローラを有し、
前記コントローラは、
評価対象音が人の耳に到達すると推定される信号である両耳信号を生成し、前記両耳信号に対して人の聴覚特性を再現する聴覚処理を施して、人が脳で認識する音声信号である認識信号を生成し、前記認識信号に基づいて前記評価対象音の評価を行う
評価装置。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
前記評価対象音は、
音源からの音源信号に線形信号処理と非線形信号処理を施した加工音響信号であって、
前記コントローラは、
前記加工音響信号における線形信号処理による線形処理信号の非定常ラウドネスと、前記加工音響信号における非線形信号処理による非線形処理信号の非定常ラウドネスとの差分であるラウドネス差分を算出し、前記ラウドネス差分に基づいて前記評価対象音の評価を行う
請求項1に記載の評価装置。
【請求項3】
前記コントローラは、
混入するノイズを模したノイズ信号を取得し、
前記ノイズ信号の非定常ラウドネスを計算し、
前記線形処理信号の非定常ラウドネスから前記ノイズ信号の非定常ラウドネスを除算した値と、前記非線形処理信号の非定常ラウドネスから前記ノイズ信号の非定常ラウドネスを除算した値との差分を前記ラウドネス差分として算出する
請求項2に記載の評価装置。
【請求項4】
前記コントローラは、
前記ラウドネス差分を時間領域に展開し、時間領域における各時間帯の前記両耳信号のピーク値に基づいて前記時間帯毎に聴感を評価する
請求項2または3に記載の評価装置。
【請求項5】
評価対象音が人の耳に到達すると推定される信号である両耳信号を生成する工程と、
前記両耳信号に対して人の聴覚特性を再現する聴覚処理を施して、人が脳で認識する音声信号である認識信号を生成する工程と、
前記認識信号に基づいて前記評価対象音の評価を行う工程と、
を含む、コントローラが実行する評価方法。
【請求項6】
音源装置と、
前記音源装置から入力される音源信号に対して信号処理を施した加工音響信号を出力する音響装置と、
前記音響装置から出力される前記加工音響信号を評価対象音として聴感を評価し、評価結果に基づいて前記音響装置の信号処理を調整する評価装置と、
を備え、
前記評価装置は、
評価対象音が人の耳に到達すると推定される信号である両耳信号を生成し、前記両耳信号に対して人の聴覚特性を再現する聴覚処理を施して、人が脳で認識する音声信号である認識信号を生成し、前記認識信号に基づいて、前記評価対象音の評価を行う
音響システム。
【請求項7】
音源からの音源信号に線形信号処理と非線形信号処理を施した加工音響信号から評価用信号を生成する評価用信号生成方法であって、
前記加工音響信号における線形信号処理による線形処理信号の非定常ラウドネスを計算する第1計算工程と、
前記加工音響信号における非線形信号処理による非線形処理信号の非定常ラウドネスを計算する第2計算工程と、
評価用信号生成として、前記第1計算工程で計算した前記非定常ラウドネスと前記第2計算工程で計算した前記非定常ラウドネスとの差分であるラウドネス差分を計算する工程と、
を含む、コントローラが実行する評価用信号生成方法。
【請求項8】
混入するノイズを模したノイズ信号を取得する工程と、
前記ノイズ信号の非定常ラウドネスを計算する工程と、
をさらに含み、
前記第1計算工程は、
前記線形処理信号の非定常ラウドネスから前記ノイズ信号の非定常ラウドネスを除算した非定常ラウドネスを計算し、
前記非線形処理信号の非定常ラウドネスから前記ノイズ信号の非定常ラウドネスを除算した非定常ラウドネスを計算する
請求項7に記載の評価用信号生成方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、評価装置、評価方法、音響システムおよび評価用信号生成方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来、例えば、3次元音響等におけるサラウンド音の評価指標として、音響システムや音場におけるインパルス応答を用いた技術がある(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平07-336800号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来技術では、サラウンド音等の評価対象となる評価対象音をより精度良く評価する点でさらなる改善の余地があった。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、評価対象音を高精度に評価することができる評価装置、評価方法、音響システムおよび評価用信号生成方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る評価装置は、評価対象音の聴感評価を行う評価装置であって、コントローラを備える。前記コントローラは、評価対象音が人の耳に到達すると推定される信号である両耳信号を生成し、前記両耳信号に対して人の聴覚特性を再現する聴覚処理を施して、人が脳で認識する音声信号である認識信号を生成し、前記認識信号に基づいて前記評価対象音の評価を行う。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、人が知覚すると推定される評価対象音に基づき評価対象音の評価、つまり原音に対する音響処理等の評価が行われることになるので、音響再生環境や聴取者特性等に左右され難い適切な評価を行うことが期待できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、実施形態に係る音響システムの構成例を示す図である。
図2は、実施形態に係る音響装置の構成例を示す機能ブロック図である。
図3は、音響パラメータの一例を示す図である。
図4は、実施形態に係る評価装置の構成例を示す機能ブロック図である。
図5は、聴覚モデルの一例を示す図である。
図6は、聴感モデルの一例を示す図である。
図7は、サラウンド処理が施された音響再生音の評価時における信号処理および信号の流れを示す図である。
図8は、聴感モデルを用いた聴感評価方法を示す図である。
図9は、聴感モデルによる聴感評価の他の例を示す図である。
図10は、実施形態に係る評価装置が実行する処理の処理手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照して、本願の開示する評価装置、評価方法、音響システムおよび評価用信号生成方法の実施形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態により本発明が限定されるものではない。
【0010】
まず、図1を用いて、実施形態に係る評価方法の概要について説明する。図1は、実施形態に係る音響システムSの構成例を示す図である。図1に示すように、音響システムSは、評価装置1と、音響装置50と、音源装置100と、スピーカ200とを含む。この音響システムSは、例えば、車両に搭載される。
(【0011】以降は省略されています)

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