TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024079813
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-11
出願番号2024054650,2023022416
出願日2024-03-28,2018-10-15
発明の名称吸音構造体及びその製造方法
出願人岐阜プラスチック工業株式会社
代理人個人,個人
主分類G10K 11/16 20060101AFI20240604BHJP(楽器;音響)
要約【課題】効率よく生産できる吸音構造体を提供する。
【解決手段】中空板材20は、厚み方向に立設されてセルSを区画する側壁部23と、側壁部23の端縁に設けられた上壁部21及び下壁部22を備えている。上壁部21及び下壁部22の一方の壁部には複数の開口部24が形成されている。一方の壁部21、22に設けられたスキン層30、40には複数の孔15が形成されている。セルSは多角柱形状に形成されているとともに、孔15は、1つの角を共通として隣接する複数のセルSに跨るように形成されている。孔15は、中空板材20の内外を連通する第1の孔15aと、中空板材20の内外を連通しない第2の孔15bを備えている。第1の孔15aは、開口部24が形成された部分に位置しており、第2の孔15bは、開口部24が形成されていない部分に位置している。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
複数のセルが並設された中空板材の主面にスキン層が積層された吸音構造体であって、
前記中空板材は、厚み方向に立設されて前記セルを区画する側壁部と、前記側壁部の端縁に設けられた上壁部及び下壁部を備え、
前記上壁部及び前記下壁部の一方の壁部には複数の開口部が形成されているとともに前記一方の壁部に設けられた前記スキン層には複数の孔が形成されており、
前記セルは多角柱形状に形成されているとともに、前記孔は、1つの角を共通として隣接する複数のセルに跨るように形成されており、
前記孔は、前記中空板材の内外を連通する第1の孔と、前記中空板材の内外を連通しない第2の孔を備えており、
前記第1の孔は、前記開口部が形成された部分に位置しており、前記第2の孔は、前記開口部が形成されていない部分に位置していることを特徴とする吸音構造体。
続きを表示(約 510 文字)【請求項2】
前記孔は、不規則な間隔で形成されている請求項1に記載の吸音構造体。
【請求項3】
前記孔は、互いに異なる形状に形成されている請求項1又は2に記載の吸音構造体。
【請求項4】
複数のセルが並設された中空板材の主面にスキン層が積層されてなり、前記セルの内外を連通する複数の孔が形成された吸音構造体の製造方法であって、
凹凸形状が賦形されたシート材を折り畳み成形して、厚み方向に立設されて前記セルを区画する側壁部と、前記側壁部の上下端縁に設けられた上壁部及び下壁部を備えた前記中空板材を成形する折り畳み工程と、
シートに複数の孔を貫設して孔開きシートを形成する孔成形工程と、
前記孔開きシートを、前記スキン層として前記中空板材の主面に積層する積層工程を備え、
前記折り畳み工程では、前記上壁部及び前記下壁部の一方の壁部に複数の開口部が形成された前記中空板材を成形し、
前記孔成形工程では、前記シートにおいて前記積層工程で前記中空板材側となる面とは反対側の面から針状部材を貫通させて前記孔を貫設することを特徴とする吸音構造体の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、中空板材の内外を連通する連通孔が形成された吸音構造体及びその製造方法に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
内部に複数のセルが並設された中空板状の中空構造体は、軽量でありながら適度な強度を備えているため、容器やボックス等に使用する場合がある。また、こうした中空構造体に何らかの機能を付加して、その汎用性を向上させようとする試みが行われている。特許文献1には、内部に複数のセルが立設された中空構造体の上面に複数の連通孔を形成し、吸音性能を向上させた中空構造体である吸音構造体に係る発明が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-65026号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載される吸音構造体は、複数のセルが並設された中空板状のコア層の上面及び下面にシート状のスキン層が接合された中空構造体のいずれか一方の主面にセルの内外を連通する複数の連通孔が形成されている。こうした複数の連通孔は、中空板材にスキン層が接合された中空構造体を製造し、後加工として、中空構造体の一方の主面から針状の連通冶具を連通させることによって形成されている。したがって、中空構造体の製造工程と、連通孔成形工程とが別工程となるため、製造工程が増えて大量生産をするには好ましくないといった問題があった。
【0005】
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、効率よく生産できる吸音構造体を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、本発明は、複数のセルが並設された中空板材の主面にスキン層が積層された吸音構造体であって、前記中空板材は、厚み方向に立設されて前記セルを区画する側壁部と、前記側壁部の端縁に設けられた上壁部及び下壁部を備え、前記上壁部及び前記下壁部の一方の壁部には複数の開口部が形成されているとともに前記一方の壁部に設けられた前記スキン層には複数の孔が形成されており、前記セルは多角柱形状に形成されているとともに、前記孔は、1つの角を共通として隣接する複数のセルに跨るように形成されており、前記孔は、前記中空板材の内外を連通する第1の孔と、前記中空板材の内外を連通しない第2の孔を備えており、前記第1の孔は、前記開口部が形成された部分に位置しており、前記第2の孔は、前記開口部が形成されていない部分に位置している。
【0007】
上記の構成によれば、中空板材の主面に積層されたスキン層には、中空板材の内外を連通する第1の孔と中空板材の内外を連通しない第2の孔が形成されている。例えば、中空板材の表面及び裏面の少なくともいずれかに、中空状部分が閉塞された箇所と開放された箇所が存在する場合、孔が形成されたスキン層を積層することにより、スキン層に形成された孔が前記開放された箇所に位置すると、中空板材の内外を連通する第1の孔となり、スキン層に形成された孔が前記閉塞された箇所に位置すると、中空板材の内外を連通しない第2の孔となる。第1の孔と第2の孔が混在した吸音構造体は、あらかじめ孔が形成されたスキン層を中空板材に積層すればよいため、その生産効率が高い。
【0008】
上記の構成において、前記孔は、不規則な間隔で形成されていることが好ましい。
上記の構成において、前記孔は、互いに異なる形状に形成されていることが好ましい。
上記課題を解決するため、本発明は、複数のセルが並設された中空板材の主面にスキン層が積層されてなり、前記セルの内外を連通する複数の孔が形成された吸音構造体の製造方法であって、凹凸形状が賦形されたシート材を折り畳み成形して、厚み方向に立設されて前記セルを区画する側壁部と、前記側壁部の上下端縁に設けられた上壁部及び下壁部を備えた前記中空板材を成形する折り畳み工程と、シートに複数の孔を貫設して孔開きシートを形成する孔成形工程と、前記孔開きシートを、前記スキン層として前記中空板材の主面に積層する積層工程を備え、前記折り畳み工程では、前記上壁部及び前記下壁部の一方の壁部に複数の開口部が形成された前記中空板材を成形し、前記孔成形工程では、前記シートにおいて前記積層工程で前記中空板材側となる面とは反対側の面から針状部材を貫通させて前記孔を貫設する。
【0009】
上記の構成によれば、中空板材の主面にスキン層を積層する前に、あらかじめ複数の孔が貫設された孔開きシートを形成し、孔開きシートをスキン層として積層する。そのため、例えば、中空板材の主面に孔開きシートを順次供給していくような態様で、連続的に吸音構造体を製造することができる。孔が形成されていないスキン層を順次供給して中空構造体を製造した後に、別工程として連通孔を形成する場合に比べて、その製造工程を効率化することができる。吸音構造体の生産性を向上させることができる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、効率よく生産できる吸音構造体が得られる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

個人
三味線の部品
19日前
株式会社大貴
吸音材の施工方法
18日前
株式会社エフノート
電子打楽器
17日前
株式会社エフノート
電子ドラム
17日前
株式会社小泉製作所
ベル装置
21日前
エイドス セラピューティクス,インコーポレイティド
AG10を使用するTTRアミロイドーシスの治療方法
21日前
エイドス セラピューティクス,インコーポレイティド
AG10の製剤
3日前
ヤマハ株式会社
楽器用ナット
21日前
株式会社総合車両製作所
吸音パネル
17日前
ヤマハ株式会社
プログラム
14日前
株式会社レゾナック
吸音材及び車両部材
今日
清水建設株式会社
音低減・増幅装置
1か月前
トヨタ自動車株式会社
情報処理装置
4日前
株式会社第一興商
カラオケ端末
24日前
カシオ計算機株式会社
鍵盤楽器
1か月前
住友理工株式会社
防音放熱カバー
1か月前
株式会社イノアックコーポレーション
防音材及び車両構造
14日前
シナプティクス インコーポレイテッド
半適応性ビームフォーマ
1か月前
カシオ計算機株式会社
鍵盤装置及び鍵盤楽器
1か月前
株式会社レゾナック
吸音構造体及び吸音構造体の製造方法
4日前
日本放送協会
音場評価装置、音場評価システム、及びプログラム
今日
株式会社第一興商
カラオケ装置、カラオケシステム
14日前
沖電気工業株式会社
音声処理装置、音声処理プログラム及び音声処理方法
18日前
ローランド株式会社
鍵盤装置および駆動装置の冷却方法
24日前
ブラザー工業株式会社
カラオケ装置、カラオケ再生方法及びカラオケ用プログラム
1か月前
株式会社スクウェア・エニックス
音声生成プログラム及び音声生成システム
1か月前
日産自動車株式会社
車両の情報提示方法及び情報提示装置
1か月前
株式会社竹中工務店
情報処理装置及び情報処理プログラム
11日前
学校法人立命館
叫び声検知システム、音声分類方法、及び、音声分類モデルの生成方法
18日前
キヤノン株式会社
情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム
28日前
三菱重工業株式会社
音声認識装置、音声認識方法及びプログラム
5日前
トヨタ自動車株式会社
情報処理装置、情報処理方法、及び、プログラム
4日前
日本放送協会
音声認識モデルに用いる学習データを作成する学習データ作成装置及びプログラム
21日前
株式会社アドバンスト・メディア
情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法及びプログラム
4日前
鹿島建設株式会社
室内空間音響特性評価装置、室内空間音響特性評価方法及びプログラム
1か月前
日本毛織株式会社
積層吸音材
1か月前
続きを見る