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公開番号2024082791
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-20
出願番号2022196893
出願日2022-12-09
発明の名称吸音構造体及び吸音構造体の製造方法
出願人株式会社レゾナック
代理人個人,個人,個人,個人
主分類G10K 11/16 20060101AFI20240613BHJP(楽器;音響)
要約【課題】吸音特性の低周波化及び製造工程の簡単化の双方を実現できる吸音構造体及びその製造方法を提供する。
【解決手段】吸音構造体1は、開口部Kを有するシート状部材11と、開口部Kと連通してシート状部材11の一面側に延在する中空のネック部12と、を備えている。ネック部12の少なくとも一部は、シート状部材11の厚さ方向Dに対して交差する領域Fを有している。ネック部12の全体は、シート状部材11側に折り返されることなく、シート状部材11から離れる方向にのみ延在している。
【選択図】図3


特許請求の範囲【請求項1】
第1面から第2面に貫通する開口部を有するシート状部材と、
前記開口部と連通して前記シート状部材の第2面側に延在する中空のネック部と、を備え、
前記ネック部の少なくとも一部は、前記シート状部材の厚さ方向に対して交差する領域を有し、
前記ネック部の全体は、前記シート状部材側に折り返されることなく、前記シート状部材から離れる方向にのみ延在している、吸音構造体。
続きを表示(約 390 文字)【請求項2】
前記ネック部は、螺旋形状である、請求項1記載の吸音構造体。
【請求項3】
前記ネック部は、多孔質吸音体に埋設されている、請求項1記載の吸音構造体。
【請求項4】
請求項1~3のいずれか一項記載の吸音構造体の製造方法であって、
第1面から第2面に貫通する開口部を有する板状型材、及び前記ネック部の中空部分に対応する形状で前記開口部に挿抜可能に構成されたピン状型材を備える成形型を準備する準備工程と、
前記板状型材の前記開口部に前記ピン状型材を挿入した状態で、前記成形型における前記板状型材の第2面側と、当該第2面から突出する前記ピン状型材の表面とに非通気層を形成する形成工程と、
前記非通気層から前記ピン状型材を脱抜した後、前記非通気層から前記板状型材を剥離する剥離工程と、を備える吸音構造体の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、吸音構造体及び吸音構造体の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来、グラスウールやウレタンフォームなどを用いた吸音構造体が知られている。グラスウールは、空気粘性による吸音作用を奏し、ウレタンフォームは、空気粘性及び材料による減衰による吸音作用を奏する。近年では、自動車等の車両のタイヤに吸音構造体を配置し、車両の走行時に生じるタイヤ内の共鳴音を低減する技術も開発されてきている。一般には、グラスウールやウレタンフォームによる吸音構造体の吸音帯域は、例えば1000Hz以上の高周波帯となっている。これに対し、上述のような車両の走行時に生じるタイヤ内の共鳴音は、例えば200Hz~300Hz前後の低周波帯となっている。
【0003】
低周波帯の吸音特性を考慮した従来の吸音構造体としては、例えば特許文献1に記載の吸音構造体が挙げられる。この従来の吸音構造体は、複数の開口部を有する板状部材と、開口部の長さを延長するように当該開口部に接続されたネック部とを備えている。ネック部による開口部の延長部分は、板状部材と対向する壁部との間の空気層内に位置している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2013-8012号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述の特許文献1のような吸音構造体では、ネック部の延在長さを長くすることで、吸音特性を低周波数帯側にシフトさせることができる。特許文献1の図1に示されるように、ネック部を板状部材の厚さ方向に沿って延在させる場合、ネック部の延在長さは、壁部との間の空気層の厚さによって制限される。この構成において、吸音特性を所望の帯域まで低周波化するためには、空気層の厚さを十分に大きく確保しておく必要がある。
【0006】
一方、対象物への吸音構造体の取り付けを考慮すると、吸音構造体自体の厚さを極力小さくすることが好ましい。この点に関し、特許文献1の図4(c)には、ネック部を板状部材の厚さ方向に交差する方向に折り返すことで、空気層の厚さを変えずにネック部の長さを長くする構成が開示されている。しかしながら、このような構造では、複数のネック部を板状部材の開口部のそれぞれに接合する必要があり、製造工程が煩雑になることが考えられる。
【0007】
本開示は、上記課題の解決のためになされたものであり、吸音特性の低周波化及び製造工程の簡単化の双方を実現できる吸音構造体及びその製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の一側面に係る吸音構造体は、第1面から第2面に貫通する開口部を有するシート状部材と、前記開口部と連通してシート状部材の第2面側に延在する中空のネック部と、を備え、ネック部の少なくとも一部は、シート状部材の厚さ方向に対して交差する領域を有し、ネック部の全体は、シート状部材側に折り返されることなく、シート状部材から離れる方向にのみ延在している。
【0009】
この吸音構造体では、ネック部の少なくとも一部がシート状部材の厚さ方向に対して交差する領域を有している。これにより、吸音構造体をシート状部材の厚さ方向に拡張することなく、ネック部の延在長さを大きく確保することができる。したがって、吸音特性の低周波化が図られる。また、この吸音構造体では、ネック部の全体が、シート状部材側に折り返されることなく、シート状部材から離れる方向にのみ延在している。この構成によれば、成形型を用いてシート状部材にネック部を一体的に形成した後、成形型の脱抜によって中空のネック部を形成できる。したがって、シート状部材の開口部にネック部を個々に接合して取り付ける場合に比べて、製造工程の簡単化が図られる。
【0010】
ネック部は、螺旋形状であってもよい。この場合、成形型を回転させることで、シート状部材と一体的に形成されたネック部から成形型を容易に脱抜できる。したがって、製造工程の一層の簡単化が図られる。
(【0011】以降は省略されています)

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