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公開番号2024084891
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-26
出願番号2022199060
出願日2022-12-14
発明の名称電子楽器連携装置、方法、及びプログラム
出願人カシオ計算機株式会社
代理人インフォート弁理士法人,個人,個人,個人,個人
主分類G10H 1/00 20060101AFI20240619BHJP(楽器;音響)
要約【課題】ユーザの演奏中にユーザの置かれた状況に基づく情報と演奏パラメータとの関係の学習結果に基づいて、提案用演奏パラメータを決定して電子楽器に供給できるようにする。
【解決手段】学習モード201の処理において、ユーザによる電子楽器の演奏時の学習用演奏パラメータと演奏時に供給されるユーザの演奏中にユーザの置かれた状況に基づく情報との関係を学習する学習モードの処理が実行される。提案モード202の処理において、学習モード201の処理の後にユーザによる電子楽器の演奏時に供給されるユーザの演奏中にユーザの置かれた状況に基づく情報と、学習モード201での学習の結果とに基づいて決定された提案用演奏パラメータである提案用音色パラメータ203を電子楽器に供給する提案モードの処理202が実行される。
【選択図】図2


特許請求の範囲【請求項1】
ユーザによる電子楽器の演奏時の学習用演奏パラメータと演奏時に供給される前記ユーザの演奏中にユーザの置かれた状況に基づく情報との関係を学習する学習モードの処理と、
前記学習モードの処理の後に前記ユーザによる前記電子楽器の演奏時に供給される前記ユーザの演奏中にユーザの置かれた状況に基づく情報と、前記学習の結果とに基づいて決定された提案用演奏パラメータを前記電子楽器に供給する提案モードの処理と、
を実行するプロセッサを備えた電子楽器連携装置。
続きを表示(約 1,900 文字)【請求項2】
前記学習モードの処理において、
前記ユーザの演奏中にユーザの置かれた状況に基づく情報の夫々をベクトル要素とする情報ベクトルを算出し、
前記学習用演奏パラメータの夫々をベクトル要素とする学習用演奏パラメータベクトルを算出し、
前記学習用演奏パラメータベクトルの前記各演奏パラメータに対応する各代表点ベクトルを、前記各演奏パラメータに対応する前記情報ベクトルの各集合から算出した各平均値ベクトルとして決定することにより、前記情報ベクトルに対して前記代表点ベクトルを対応づけた演奏パラメータマップを作成し、
前記学習モードの処理の後に前記ユーザによる前記電子楽器の演奏時に供給される前記ユーザの演奏中にユーザの置かれた状況に基づく情報のベクトルと、前記学習モードにおいて算出した前記演奏パラメータマップ上の前記各代表点ベクトルの夫々とのベクトル間距離を計算し、
前記ベクトル間距離が最小となる前記代表点ベクトルに対応する演奏パラメータを、前記提案用演奏パラメータとして決定する、
請求項1に記載の電子楽器連携装置。
【請求項3】
前記学習モードの処理において、
前記学習用演奏パラメータベクトルの前記各演奏パラメータに対応する前記各代表点ベクトルを、前記各平均値ベクトルと、前記各演奏パラメータに対応する前記各情報ベクトルの各集合から算出した各分散値ベクトルとの、2つのベクトルの組として決定することにより、前記情報ベクトルに対して前記代表点ベクトルを対応づけた演奏パラメータマップを作成し、
前記演奏パラメータマップ上の各代表点ベクトルに含まれる前記各分散値ベクトルに基づいて、前記提案モードの処理において前記演奏パラメータマップが対象とする前記ユーザの演奏中にユーザの置かれた状況に基づく情報を決定し、前記決定した前記ユーザの演奏中にユーザの置かれた状況に基づく情報を対象とする前記演奏パラメータマップに対して前記提案モードの処理を実行する、
請求項2に記載の電子楽器連携装置。
【請求項4】
前記学習モードの処理において、前記演奏パラメータマップを複数段作成し、
前記提案モードにおいて、複数段の前記演奏パラメータマップに対して、多段的に前記提案モードの処理を実行する、
請求項2または3に記載の電子楽器連携装置。
【請求項5】
前記ユーザの演奏中にユーザの置かれた状況に基づく情報は、前記電子楽器の演奏時に前記ユーザが装着した情報取得デバイスから取得する、
請求項1に記載の電子楽器連携装置。
【請求項6】
前記ユーザの演奏中にユーザの置かれた状況に基づく情報に含まれる生体情報は、演奏中における前記ユーザの体温、心拍、血圧、消費カロリー、血糖値、及びストレス値の何れか1つ以上を含む、請求項5に記載の電子楽器連携装置。
【請求項7】
前記ユーザの演奏中にユーザの置かれた状況に基づく情報に含まれる環境情報は、前記ユーザの位置情報、行動データ、活動量、歩数、移動距離、前記ユーザの周囲の温度、湿度、天候、前記ユーザの演奏時の季節、日時、平日・休日・祝日の別、及び時間帯の何れか1つ以上を含む、請求項5に記載の電子楽器連携装置。
【請求項8】
ユーザによる電子楽器の演奏時の学習用演奏パラメータと前記演奏時に供給される前記ユーザの演奏中にユーザの置かれた状況に基づく情報との関係を学習する学習モードの処理と、
前記学習モードの処理の後に前記ユーザによる前記電子楽器の演奏時に供給される前記ユーザの演奏中にユーザの置かれた状況に基づく情報と、前記学習の結果とに基づいて決定された提案用演奏パラメータを前記電子楽器に供給する提案モードの処理と、
を実行する電子楽器連携方法。
【請求項9】
ユーザによる電子楽器の演奏時の学習用演奏パラメータと前記演奏時に供給される前記ユーザの演奏中にユーザの置かれた状況に基づく情報との関係を学習する学習モードの処理と、
前記学習モードの処理の後に前記ユーザによる前記電子楽器の演奏時に供給される前記ユーザの演奏中にユーザの置かれた状況に基づく情報と、前記学習の結果とに基づいて決定された提案用演奏パラメータを前記電子楽器に供給する提案モードの処理と、
をコンピュータに実行させるためのプログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電子楽器の演奏パラメータを制御する装置、方法、及びプログラムに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
近年、様々な形態のウェアラブルデバイスが普及している。ウェアラブルデバイスは、身体に装着されることによって、例えば、装着しているユーザの脈拍等の生体情報を取得することができる。
生体情報からは、ある時間におけるユーザの身体状態が得られる。
【0003】
従来、生体情報を電子楽器等に供給することにより、今までになかった演奏体験を生み出すために、取得した生体情報を解析することでユーザの状態を推測し、音色や音量等の演奏パラメータを選択する技術が提案されている。
例えば、従来技術として、生体情報を利用した演奏インターフェースが知られている(例えば特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2001-195059号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、ユーザの生体情報とユーザが求める演奏パラメータとの相関性は個人によって異なるため、前述した従来技術では、所望の演奏パラメータを生体情報からもたらされるとは限らない。
【0006】
そこで本発明は、ユーザの演奏中にユーザの置かれた状況とその状況下での演奏における演奏パラメータとの関係の学習結果に基づいて、提案用演奏パラメータを決定して電子楽器に供給できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
態様の一例の電子楽器連携装置は、ユーザによる電子楽器の演奏時の学習用演奏パラメータと前記演奏時に供給される前記ユーザの演奏中にユーザの置かれた状況に基づく情報との関係を学習する学習モードの処理と、前記学習モードの処理の後に前記ユーザによる前記電子楽器の演奏時に供給される前記ユーザの演奏中にユーザの置かれた状況に基づく情報と、前記学習の結果とに基づいて決定された提案用演奏パラメータを前記電子楽器に供給する提案モードの処理と、を実行するプロセッサを備える。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、ユーザの演奏中にユーザの置かれた状況から得られる情報と演奏パラメータとの関係の学習結果に基づいて、提案用演奏パラメータを決定して電子楽器に供給することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
各実施形態共通の、情報取得デバイス(ウェアラブルデバイス)102と、電子楽器連携デバイス101と、電子楽器103とを備える電子楽器連携システム100の外観を示すブロック図である。
第1の実施形態における学習モード、提案モード、及び提案音色パラメータの関係例を示す図である。
第1の実施形態の学習モードにおける、生体情報に対する音色マップの例を示す図である。
各実施形態共通の、情報取得デバイス((a))、電子楽器連携デバイス((b))、及び電子楽器((c))の各ハードウェアブロックの例を示す図である。
第1の実施形態における電子楽器連携デバイスの制御処理の例を示すフローチャートである。
第2の実施形態における音色マップの例を示す説明図である。
第2の実施形態における電子楽器連携デバイスの制御処理の例を示すフローチャートである。
第3の実施形態における説明図である。
第3の実施形態における電子楽器連携デバイスの制御処理の例を示すフローチャートである。
第4の実施形態における電子楽器連携デバイスの制御処理の例を示すフローチャートである。
第4の実施形態における変更対象の演奏パラメータの変更度合いの推定処理の詳細例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明を実施するための形態(以下「実施形態」と記載)について図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、以下に説明する各実施形態に共通の、ユーザの演奏中にユーザの置かれた状況に基づく情報を取得する情報取得デバイス(ウェアラブルデバイス)102と、電子楽器連携デバイス101と、電子楽器103とを備える電子楽器連携システム100の外観を示すブロック図である。
(【0011】以降は省略されています)

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