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公開番号2024050325
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-10
出願番号2022157138
出願日2022-09-29
発明の名称鍵盤装置の鍵
出願人株式会社河合楽器製作所
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類G10B 3/12 20060101AFI20240403BHJP(楽器;音響)
要約【課題】木質板の取り付け位置の調整が容易であり、鍵本体と木質板の間の隙間を生じず、かつ、接着剤のはみ出しにより美観を損ねることのない鍵盤装置の鍵を提供する。
【解決手段】本発明に係る鍵盤装置の鍵は、前後方向に所定長さ延び、上面部4と側面部5とを有する鍵本体2と、側面部5の一部に沿って取り付けられる木質板3と、を有し、上面部4の側面部5側の端部に、この端部に沿って延在し、上面部4と連続的に形成され、側面部5よりも側方に突出する上部突出部6が形成され、側面部5の下端部の近傍に、側方に向けて突出し上部突出部6と対向する下部支持突起7が形成され、下部支持突起7の上面は、先端側に向かうほど下方に向かって傾斜する傾斜面Sとなっており、木質板3は、上端面が上部突出部6の下面と当接するように配設され、上部突出部6と下部支持突起7によって挟持される。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
前後方向に所定長さ延び、上面部と、長手方向に延びる側面部と、を有する鍵本体と、前記側面部の少なくとも一部に沿って取り付けられる一又は複数の木質板と、を有する鍵盤装置の鍵であって、
前記上面部の前記側面部側の端部に、該端部に沿って延在し、前記上面部と連続的に形成され、前記側面部よりも側方に突出する上部突出部が形成され、
前記側面部の下端部の近傍に、前記鍵本体の側方に向けて突出し、前記上部突出部と対向する下部支持突起が形成され、
前記下部支持突起の上面は、先端側に向かうほど下方に向かって傾斜する傾斜面となっており、
前記一又は複数の木質板は、上端面が前記上部突出部の下面と当接するように配設され、前記上部突出部と前記下部支持突起によって挟持されることを特徴とする、鍵盤装置の鍵。
続きを表示(約 990 文字)【請求項2】
前記一又は複数の木質板の高さ寸法は、前記上部突出部の前記下面から前記下部支持突起の基端までの長さ寸法とほぼ同一であることを特徴とする、請求項1に記載の鍵盤装置の鍵。
【請求項3】
前記下部支持突起の先端は、前記上部突出部の先端よりも側方に突出していることを特徴とする、請求項1に記載の鍵盤装置の鍵。
【請求項4】
前記下部支持突起は、前記鍵本体の前記側面部に複数形成されていることを特徴とする、請求項1に記載の鍵盤装置の鍵。
【請求項5】
前記鍵本体は、前記上面部の前端部及び前記側面部の前端部に接するように設けられた前面部を更に有し、
前記前面部の前記側面部側の端部に、該端部に沿って延在し、前記前面部と連続的に形成され、前記側面部よりも側方に突出する前部突出部が形成され、
前記側面部の後端部の近傍に、前記鍵本体の側方に向けて突出し、前記前部突出部と対向する後部支持突起が形成され、
前記後部支持突起の前面は、先端側に向かうほど後方に向かって傾斜する傾斜面となっており、
前記一又は複数の木質板は、前端面が前記前部突出部の後面と当接するように配設され、前記前部突出部と前記後部支持突起によって挟持されることを特徴とする、請求項1に記載の鍵盤装置の鍵。
【請求項6】
前後方向に所定長さ延び、上面部と、長手方向に延びる側面部と、前記上面部の前端部及び前記側面部の前端部に接するように設けられた前面部を有する鍵本体と、前記側面部の少なくとも一部に沿って取り付けられる一又は複数の木質板と、を有する鍵盤装置の鍵であって、
前記前面部の前記側面部側の端部に、該端部に沿って延在し、前記前面部と連続的に形成され、前記側面部よりも側方に突出する前部突出部が形成され、
前記側面部の後端部の近傍に、前記鍵本体の側方に向けて突出し、前記前部突出部と対向する後部支持突起が形成され、
前記後部支持突起の前面は、先端側に向かうほど後方に向かって傾斜する傾斜面となっており、
前記一又は複数の木質板は、前端面が前記前部突出部の後面と当接するように配設され、前記前部突出部と前記後部支持突起によって挟持されることを特徴とする、鍵盤装置の鍵。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電子ピアノなどの鍵盤楽器に適用される鍵盤装置の鍵に関し、特に側面に木質板が取り付けられる鍵盤装置の鍵に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来、低コストで鍵に木質感を付与するために、樹脂製の鍵本体の側面に木質材を取り付ける鍵盤装置の鍵が知られている。例えば特許文献1では、上部と下部と、これらを連結する連結部とを一体に形成した樹脂製の鍵ベース体と、この鍵ベース体の上部及び下部の間の凹部に設けられた木質系材と、からなる鍵構造体が開示されている。
【0003】
また、特許文献2では、下面側が開放される箱状に形成された樹脂製のベース部材と、ベース部材の左右側面のそれぞれに配設される矩形板状の一対の木質部材とを備えた鍵盤装置の鍵が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2003-271126号公報
特開2018-112763号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1の鍵構造体は、鍵ベース体の上部と下部と連結部とで構成される凹部が、鍵ベース体の前後方向のほぼ全長に亘って形成され、この凹部にほぼ隙間なく木質材を嵌め込む構成となっているため、鍵ベース体の凹部と木質材の間の隙間が非常に小さい。そのため、接着剤を用いて木質材を凹部に接着する場合、余分な接着剤が凹部の外側へとはみ出して固着することがあり、これにより美観を損ねたり、場合によっては隣接する鍵との干渉を生じて演奏に支障をきたすおそれがある。
【0006】
また、こうした問題を回避するために、鍵ベース体の凹部の寸法よりも小さい木質材を用い、接着剤が外部にはみ出す可能性を小さくすることも可能だが、この場合、凹部と木質材の間に隙間が生じ、鍵の美観を悪化させるおそれがある。
【0007】
特許文献2の鍵盤装置の鍵の場合、木質材の下方側が開放された構造となっているため、余分な接着剤は木質材の下方側に逃がすことが可能であり、接着剤のはみ出しにより美観を損ねるおそれは小さくなる。一方で、この鍵盤装置の鍵の場合、鍵構造体の側面の凹部に木質材を嵌め込む特許文献1の鍵構造体とは異なり、木質材の取り付け位置が自動的には定まらないため、木質材の取り付けの際に、ベース部材と木質材の間に隙間が生じることで美観を損ねるおそれがある。
【0008】
特に、鍵の側面の上部は、隣接する鍵を押鍵した際に目視可能な部位であるため、ベース部材と木質材とを密着させ、鍵側面の上部に隙間を生じないようにした状態で接着する必要がある。そのためには、木質材の正確な位置決めと、位置決め後に更に木質材をベース部材に押し付けて密着させる工程が必要となり、製造時の難易度と工数の増加、ひいてはコスト増加の要因となっていた。
【0009】
本発明は、以上のような課題を解決するためになされたものであり、鍵本体に対する木質板の取り付け位置の調整が容易であり、鍵本体と木質板の間の隙間によって美観を損ねることがなく、かつ、余分な接着剤がはみ出したとしても、隣接する鍵との干渉を生じず、また美観を損ねることのない鍵盤装置の鍵を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記の目的を達成するために、請求項1に係る鍵盤装置の鍵は、前後方向に所定長さ延び、上面部4と、長手方向に延びる側面部5と、を有する鍵本体2と、側面部5の少なくとも一部に沿って取り付けられる一又は複数の木質板3と、を有する鍵盤装置の鍵1であって、上面部4の側面部5側の端部に、該端部に沿って延在し、上面部4と連続的に形成され、側面部5よりも側方に突出する上部突出部6が形成され、側面部5の下端部の近傍に、鍵本体2の側方に向けて突出し、上部突出部6と対向する下部支持突起7が形成され、下部支持突起7の上面は、先端側に向かうほど下方に向かって傾斜する傾斜面Sとなっており、一又は複数の木質板3は、上端面が上部突出部6の下面6aと当接するように配設され、上部突出部6と下部支持突起7によって挟持されることを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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