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公開番号2024038918
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-21
出願番号2022143289
出願日2022-09-08
発明の名称膜分離装置
出願人東レ・メディカル株式会社
代理人個人,個人
主分類B01D 65/02 20060101AFI20240313BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約【課題】系内の清浄度と膜分離手段の分離性能を維持可能な膜分離装置の運転方法を提供する。
【解決手段】原水を供給して透過水と濃縮水とに分離する膜分離モジュール内における透過水と濃縮水の流れる向きを変更可能に構成される膜分離装置の運転方法であって、膜分離モジュールの透過水出口から透過水を採り出す採水工程と、膜分離モジュールの濃縮水出口から原水を排出することにより膜分離モジュールを洗浄する洗浄工程と、を実施することを特徴とする膜分離装置の運転方法。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
原水を供給して透過水と濃縮水とに分離する膜分離モジュール内における前記透過水と前記濃縮水の流れる向きを変更可能に構成される膜分離装置の運転方法であって、
前記膜分離モジュールの透過水出口から前記透過水を採り出す採水工程と、
前記膜分離モジュールの濃縮水出口から前記原水を排出することにより前記膜分離モジュールを洗浄する洗浄工程と、を実施することを特徴とする膜分離装置の運転方法。
続きを表示(約 940 文字)【請求項2】
前記採水工程の後に、前記原水の供給を休止する休止工程を実施し、前記原水の供給を再開して採水工程を実施するタイミングで前記透過水の流れる向きを変更する、請求項1に記載の膜分離装置の運転方法。
【請求項3】
さらに、前記膜分離モジュールの透過水出口からエアーを注入し、前記膜分離モジュールの濃縮水出口におけるエアーの混入有無を検知するエアー注入工程を実施する、請求項1に記載の膜分離装置の運転方法。
【請求項4】
さらに、前記膜分離モジュールの透過水出口から洗浄薬液を注入する薬液洗浄工程を実施する、請求項1に記載の膜分離装置の運転方法。
【請求項5】
前記洗浄工程において、前記膜分離モジュールの透過水出口を閉止した状態で前記膜分離モジュールに供給される前記原水の圧力を所定値以下に制御する、請求項1に記載の膜分離装置の運転方法。
【請求項6】
前記洗浄工程において、前記膜分離モジュールに供給される前記原水に泡を混在させる、請求項1に記載の膜分離装置の運転方法。
【請求項7】
前記採水工程において、前記透過水と前記濃縮水を、前記膜分離モジュールの膜面を隔てて同じ向きに流す、請求項1に記載の膜分離装置の運転方法。
【請求項8】
前記採水工程において、一の膜分離モジュール内における前記透過水または前記濃縮水の流れる向きを変更できない事象が生じたときは、前記一の膜分離モジュール内における前記透過水と前記濃縮水の流れる向きの変更を停止する、請求項7に記載の膜分離装置の運転方法。
【請求項9】
前記洗浄工程において、前記膜分離モジュールの原水入口圧力と濃縮水出口圧力を測定し、前記原水入口圧力と前記濃縮水出口圧力の差を指標として洗浄効果を判定する、請求項1に記載の膜分離装置の運転方法。
【請求項10】
前記採水工程において、前記膜分離モジュール原水入口圧力と濃縮水出口圧力を測定し、前記原水入口圧力と前記濃縮水出口圧力の差を指標として汚れ付着度合を推定する、請求項1に記載の膜分離装置の運転方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、系内のクリーン化が図られ、高度に安定した運転性能を実現する膜分離装置の運転方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
透析治療のために必要な透析液を集中して調製する『セントラル透析液供給システム(CDDS)』は、現在 国内で主流のシステムとなっている。大量の透析液の調製には、大量の希釈用の精製水が必要であり、これを主に水道水などを原水として、逆浸透法による膜分離技術を用いた精製水製造装置によって精製水を得ている。ダイアライザーなどの血液浄化器の内部で、中空糸膜を介して患者の血液と接する透析液を希釈作製する精製水に対する清浄化の要求は高まる一方となっている。
【0003】
高い清浄度の精製水を得るためには、これらの膜分離モジュールに対して、熱水による消毒や低濃度の薬液による洗浄を定期的に確実に実施することが重要となるが、いったん汚染が進行すると消毒や洗浄を経ても系内を十分に清浄化できなくなる恐れがある。
【0004】
系内の汚染を防止するためには、流路に水の滞留や淀みが生じにくいような構造を採用する方法が考えられる。例えば特許文献1には、RO膜モジュールの集水管の一端側と貯水タンクが透過水ラインで接続され、貯水タンクとRO膜モジュールの集水管の他端側が透過水返送ラインで接続され、透過水ライン、集水管及び透過水返送ラインにより循環洗浄ラインが形成された精製水製造装置が開示されている。
【0005】
また、特許文献2には、RO膜の閉塞等による逆浸透システムの動作不調を検知して対策を判定する診断装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2012-106188号公報
特開2019-202305号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記のように、RO膜等を用いた膜分離装置は、系内を清浄に保ちつつ安定した運転を行うことが求められている。そこで本発明の課題は、系内の清浄度と膜分離手段の分離性能を維持可能な膜分離装置の運転方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明に係る膜分離装置の運転方法は、
原水を供給して透過水と濃縮水とに分離する膜分離モジュール内における前記透過水と前記濃縮水の流れる向きを変更可能に構成される膜分離装置の運転方法であって、
前記膜分離モジュールの透過水出口から前記透過水を採り出す採水工程と、
前記膜分離モジュールの濃縮水出口から前記原水を排出することにより前記膜分離モジュールを洗浄する洗浄工程と、を実施することを特徴とする方法からなる。
【0009】
本発明の膜分離装置の運転方法によれば、膜分離モジュールの透過水出口から透過水を採り出す採水工程と、膜分離モジュールの濃縮水出口から原水を排出する洗浄工程とを、透過水と濃縮水の流れる向きを変更しながら実施することにより、系内の清浄度と膜分離手段の分離性能を維持することが可能となる。具体的には、前記採水工程の後に、前記原水の供給を休止する休止工程を実施し、前記原水の供給を再開して採水工程を実施するタイミングで前記透過水の流れる向きを変更するようにすれば、スケール等の汚れが蓄積しにくい透過水出口の位置も変更されるので、膜分離モジュールへの汚れの蓄積を分散して系内清浄度を長期間にわたり維持することができる。
【0010】
本発明の膜分離装置の運転方法において、さらに、前記膜分離モジュールの透過水出口からエアーを注入し、前記膜分離モジュールの濃縮水出口におけるエアーの混入有無を検知するエアー注入工程を実施してもよい。通常であればエアーが分離膜を通過しない圧力条件下で透過水出口からエアーを注入した場合に、濃縮水出口から排出される洗浄廃水にエアーが混入した場合には、分離膜が破損していることが想定される。このようなエアーの混入を検知した場合には、膜分離モジュールの異常を知らせる警報を発出したり、膜分離装置を停止させるように運転制御をすることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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