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公開番号2024038394
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-19
出願番号2024004487,2020549412
出願日2024-01-16,2019-09-26
発明の名称取得方法、算出方法、評価装置、算出装置、評価プログラム、算出プログラム、記録媒体、評価システム
出願人味の素株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類G01N 33/68 20060101AFI20240312BHJP(測定;試験)
要約【課題】軽度認知障害の状態を知る上で参考となる信頼性の高い情報を提供できる評価方法などを提供する。
【解決手段】評価対象の血液中のα-ABA、Ala、Arg、Asn、Cit、Glu、Gln、Gly、His、Ile、Leu、Lys、Met、Orn、Phe、Pro、Ser、Thr、Trp、Tyr、Val、Taurine、1-MeHis、3-MeHis、aAAA、aAiBA、ADMA、Allyl Cys、bABA、bAiBA、Cystathionine、Cysteic acid、EtGly、GABA、hArg、Hypotaurine、Hypro、Kyn、Pyrazole-1-Ala、MCSO、等々およびThioprolineの濃度値ならびにAlb、Folate、WBC、RBC、Hb、HtおよびPLTの検査値のうちの少なくとも1つの値を用いて、評価対象について、軽度認知障害の状態を評価する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
評価対象の血液中のLysとCitの濃度値、または、前記濃度値が代入される変数を含む式および前記濃度値を用いて算出された前記式の値を用いて、前記評価対象について、軽度認知障害の状態を評価するための情報を取得する取得ステップを含むこと、
を特徴とする取得方法。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記取得ステップは、制御部を備えた情報処理装置の前記制御部において実行されること、
を特徴とする請求項1に記載の取得方法。
【請求項3】
評価対象の血液中のLysとCitの濃度値、および、前記濃度値が代入される変数を含む軽度認知障害の状態を評価するための式を用いて、前記式の値を算出する算出ステップを含むこと、
を特徴とする算出方法。
【請求項4】
前記算出ステップは、制御部を備えた情報処理装置の前記制御部において実行されること、
を特徴とする請求項3に記載の算出方法。
【請求項5】
制御部を備える評価装置であって、
前記制御部は、
評価対象の血液中のLysとCitの濃度値、または、前記濃度値が代入される変数を含む式および前記濃度値を用いて算出された前記式の値を用いて、前記評価対象について、軽度認知障害の状態を評価する評価手段
を備えること、
を特徴とする評価装置。
【請求項6】
前記濃度値に関する血液データまたは前記式の値を提供する端末装置とネットワークを介して通信可能に接続され、
前記制御部は、
前記端末装置から送信された前記評価対象の前記血液データまたは前記式の値を受信するデータ受信手段と、
前記評価手段で得られた評価結果を前記端末装置へ送信する結果送信手段と、
をさらに備え、
前記評価手段は、前記データ受信手段で受信した前記血液データに含まれている前記濃度値または前記式の値を用いること、
を特徴とする請求項5に記載の評価装置。
【請求項7】
制御部を備える算出装置であって、
前記制御部は、
評価対象の血液中のLysとCitの濃度値、および、前記濃度値が代入される変数を含む軽度認知障害の状態を評価するための式を用いて、前記式の値を算出する算出手段
を備えること、
を特徴とする算出装置。
【請求項8】
制御部を備える情報処理装置において実行させるための評価プログラムであって、
前記制御部において実行させるための、
評価対象の血液中のLysとCitの濃度値、または、前記濃度値が代入される変数を含む式および前記濃度値を用いて算出された前記式の値を用いて、前記評価対象について、軽度認知障害の状態を評価する評価ステップ
を含むこと、
を特徴とする評価プログラム。
【請求項9】
制御部を備える情報処理装置において実行させるための算出プログラムであって、
前記制御部において実行させるための、
評価対象の血液中のLysとCitの濃度値、および、前記濃度値が代入される変数を含む軽度認知障害の状態を評価するための式を用いて、前記式の値を算出する算出ステップ
を含むこと、
を特徴とする算出プログラム。
【請求項10】
請求項8または9に記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、軽度認知障害(Mild Cognitive Impairment)(以下、「MCI」と記す。)の評価方法、算出方法、評価装置、算出装置、評価プログラム、算出プログラム、記録媒体、評価システムおよび端末装置に関するものである。
続きを表示(約 3,200 文字)【背景技術】
【0002】
MCIは、年齢相応の正常な老化と比べて認知機能に問題があるものの日常生活に支障はなく認知症との診断には至らない、さまざまな認知症の前段階または境界例と考えられる状態を指す。MCIの診断について、現状、主に2つの診断基準が提唱され、広く受け入れられている(非特許文献1,2)。MCIの背景疾患は、AD(Alzheimer’s Disease)以外にもレビー小体型認知症(DLB)、前頭側頭葉変性症(FTLD)、血管性認知症(VaD)および老年性うつ等様々あり、原因疾患によっては、適切な介入を行うことにより認知症の発症リスクを低減できる可能性がある。そのため、MCIを判別可能な簡易スクリーニング法を提供することにより、より早期の段階での、より多くの者を対象とした専門医療機関の受診及び予防・治療機会の提供の可能性を高め、認知症発症者の増加防止に寄与することが期待される。
【0003】
しかしながら、現在認知症のスクリーニング検査法として普及している神経心理検査Mini Mental State Examination(以下、「MMSE」と記す。)、改訂長谷川式簡易知能評価スケール(以下、「HDS-R」と記す。)およびAlzheimer’s Disease Assessment Scale-Cognitive(以下、「ADAS-cog」と記す。)等をMCIのスクリーニングに適用した場合、認知症の判定と比較して検出精度が低下することに加え、検査時間が長いためスループットが低いこと、および、検査実施者に熟練した技術を要すること、が課題である。MCIのスクリーニング検査法として従来の神経心理検査を補助する新たな簡易検査技術が求められる。
【0004】
なお、血液検査によりMCIを判別する技術について、血液中のペプチド断片濃度を測定し、それを指標としてMCIを判別する技術が知られている(非特許文献3)。また、血液中のアミノ酸及びアミノ酸関連代謝物の定量的解析によるAD判定およびMCI判定技術が知られている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
国際公開第2018/008764号
【非特許文献】
【0006】
Petersenら、Arch Neurol (1999) 56(6):760.; Mild cognitive impairment: clinical characterization and outcome.
Winbladら、J. Intern. Med. (2004)256(3):240-6.; Mild cognitive impairment--beyond controversies, towards a consensus: report of the International Working Group on Mild Cognitive Impairment.
Nakamuraら、Nature.(2018) 554(7691):249-254.; High performance plasma amyloid-β biomarkers for Alzheimer's disease.
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、アミノ酸及びアミノ酸関連代謝物を含む代謝物の血中濃度を指標とした高精度なMCI判定技術に関しては、実用化を視野に入れた場合に、実臨床での要求基準を満たすための更なる精度向上が必要である、という問題点があった。
【0008】
本発明は、上記に鑑みてなされたもので、MCIの状態を知る上で参考となり得る信頼性の高い情報を提供することができる評価方法、算出方法、評価装置、算出装置、評価プログラム、算出プログラム、記録媒体、評価システムおよび端末装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる評価方法は、評価対象の血液中の22種類のアミノ酸(α-ABA、Ala、Arg、Asn、Cit、Glu、Gln、Gly、His、Ile、Leu、Lys、Met、Orn、Phe、Pro、Ser、Thr、Trp、Tyr、ValおよびTaurine)および30種類のアミノ酸関連代謝物(1-MeHis、3-MeHis、aAAA、aAiBA、ADMA、Allyl Cys、bABA、bAiBA、Cystathionine、Cysteic acid、EtGly、GABA、hArg、Hypotaurine、Hypro、Kyn、Pyrazole-1-Ala、MCSO、MeCys、N6-AcLys、N8-AcSpd、Opthalmic acid、PEA、Pipecolic acid、Put、Sar、SDMA、Spd、SpmおよびThioproline)の濃度値ならびに7種類の血液生化学検査項目(Alb、Folate、WBC、RBC、Hb、HtおよびPLT)の検査値のうちの少なくとも1つの値、または、前記少なくとも1つの値が代入される変数を含む式および前記少なくとも1つの値を用いて算出された前記式の値を用いて、前記評価対象について、MCIの状態を評価する評価ステップを含むこと、を特徴とする。
【0010】
ここで、本明細書では各種アミノ酸、各種アミノ酸関連代謝物および各種血液生化学検査項目を主に略称で表記するが、それらの正式名称は以下の通りである。
(略称) (正式名称)
α-ABA α-Aminobutyric acid
Ala Alanine
Arg Arginine
Asn Asparagine
Cit Citrulline
Gln Glutamine
Glu Glutamic acid
Gly Glycine
His Histidine
Ile Isoleucine
Leu Leucine
Lys Lysine
Met Methionine
Orn Ornithine
Phe Phenylalanine
Pro Proline
Ser Serine
Taurine Taurine
Thr Threonine
Trp Tryptophan
Tyr Tyrosine
Val Valine
BCAA Valine、LeucineおよびIsoleucineの合計値
EAA His、Ile、Leu、Lys、Met、Phe、Thr、TryおよびValの合計値
(【0011】以降は省略されています)

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