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公開番号2024037610
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-19
出願番号2022142558
出願日2022-09-07
発明の名称偏光子構築体
出願人AGC株式会社
代理人弁理士法人栄光事務所
主分類G02B 5/30 20060101AFI20240312BHJP(光学)
要約【課題】近赤外領域において、透過軸に垂直な偏光に対しての反射率が低く、透過軸に平行な偏光に対しての透過率が高く、消光比が高い偏光子構築体等を提供すること。
【解決手段】吸収型偏光子と反射型偏光子を含む偏光子構築体であって、前記吸収型偏光子側から前記偏光子構築体に入射する、前記吸収型偏光子の透過軸に対して平行に偏光した近赤外光が、前記反射型偏光子を透過するように、前記吸収型偏光子と前記反射型偏光子とが配置され、前記吸収型偏光子が二色性色素と液晶化合物を含む液晶組成物を含み、前記二色性色素が、700nm以上に最大吸収波長を有する近赤外吸収色素である、偏光子構築体。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
吸収型偏光子と反射型偏光子を含む偏光子構築体であって、
前記吸収型偏光子側から前記偏光子構築体に入射する、前記吸収型偏光子の透過軸に対して平行に偏光した近赤外光が、前記反射型偏光子を透過するように、前記吸収型偏光子と前記反射型偏光子とが配置され、
前記吸収型偏光子が二色性色素と液晶化合物とを含む液晶組成物を含み、
前記二色性色素が、700nm以上に最大吸収波長を有する近赤外吸収色素である、偏光子構築体。
続きを表示(約 740 文字)【請求項2】
前記近赤外吸収色素がスクアリリウム色素である、請求項1に記載の偏光子構築体。
【請求項3】
前記スクアリリウム色素が、下記式(X)で表される化合物である、請求項2に記載の偏光子構築体。
TIFF
2024037610000073.tif
46
165
[前記式(X)中の記号は以下のとおりである。
Arは炭素数5~14の芳香族性を有する単環、縮環または連結環である。Arは置換基を有してもよい。


およびR

は、それぞれ独立して、水素原子、または、置換基を有してもよく、炭素原子間に不飽和結合、ヘテロ原子もしくは環構造を含んでよい炭素数1~20の1価炭化水素基を示す。


とR

、R

およびR

の少なくとも一方とArを構成する炭素原子は、互いに連結して窒素原子と共に員数が3から10の複素環を形成してもよい。]
【請求項4】
前記反射型偏光子と前記吸収型偏光子との間に接着層を有する、請求項1に記載の偏光子構築体。
【請求項5】
前記反射型偏光子は反射型直線偏光子である、請求項1に記載の偏光子構築体。
【請求項6】
前記反射型偏光子は反射型円偏光子であり、前記反射型偏光子と前記吸収型偏光子との間に1/4波長板を有する、請求項1に記載の偏光子構築体。
【請求項7】
請求項1~6のいずれか1項に記載の偏光子構築体を備えた撮像装置、光波測距装置、仮想現実装置、または日射制御部材。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、近赤外域の光を直線偏光または円偏光に変換する偏光子構築体、及び該偏光子構築体を備える、撮像装置、光波測距装置、仮想現実装置、日射制御部材等の光学デバイスに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
偏光子として、透過軸に垂直な偏光を反射する反射型偏光子や、透過軸に垂直な偏光を吸収する吸収型偏光子が知られている。
【0003】
反射型偏光子としては、平行に延在した複数の金属細線を備える、ワイヤグリッド偏光子が知られている。
【0004】
例えば、特許文献1には、可視光、近赤外光、赤外線の領域において偏光子として機能するワイヤグリッド偏光子が記載されている。
【0005】
吸収型偏光子としては、二色性色素と液晶化合物とを含む液晶組成物を用いた偏光子や、二色性色素を含んだ樹脂フィルムを用いた偏光子が知られている。
液晶組成物を用いた偏光子として、例えば、特許文献2および3には、ホストとなる液晶材料とゲストとなる二色性色素とを含むゲストホスト型液晶組成物を利用した偏光子が記載されている。このような液晶組成物を用いた偏光子は、樹脂フィルムを用いた偏光子よりも膜厚を大幅に小さくすることができ、なおかつ、吸湿性が低い。
【0006】
偏光子の特性は、消光比にて評価する。透過軸に平行な偏光に対しての内部透過率と、透過軸に垂直な偏光に対しての内部透過率との比を消光比という。以下では、上記の比をデシベル単位で表した値の絶対値のことを、消光比という。消光比の値が高いほど、偏光性能が優れていると言える。一般的に、反射型偏光子は、吸収型偏光子よりも高い消光比を有する。
【0007】
反射型偏光子と吸収型偏光子とを組み合わせた偏光子構築体も知られている。例えば、特許文献4には、反射型偏光子と、二色性物質を含む吸収型偏光子とを含む意匠性フィルムが記載されている。この意匠性フィルムは、吸収型偏光子の吸収軸方向と反射型偏光子の反射軸方向とが平行になることから、吸収型偏光子の吸収軸を透過した光を、反射型偏光子の反射軸で反射できることが記載されている。したがって、この意匠性フィルムは、吸収型偏光子側から入射する光について、吸収型偏光子を単体で用いた場合よりも高い消光比を有し、なおかつ、反射型偏光子を単体で用いた場合よりも透過軸に垂直な偏光に対して低い反射率を有すると考えられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特許第6063386号公報
特許第5923941号公報
特許第6343866号公報
特開2022-035801号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
近年、LiDAR、ARグラスおよびVRグラス等の光学系に用いられる偏光子として、近赤外光に対して十分な消光比を有し、透過軸に平行な偏光に対しての十分な透過率を有し、なおかつ、迷光の発生を抑制する観点から、透過軸に垂直な偏光に対しての反射率が低い偏光子が求められるようになっている。加えて、前記の光学系に用いるためには、吸湿性が低く、薄膜化が可能な偏光子が望ましい。
【0010】
しかしながら、特許文献2および3に記載された偏光子における液晶組成物中の二色性色素は、可視光領域を吸収する色素であり、可視光領域においては、高い消光比と透過軸に平行な偏光に対して高い透過率とを有すると考えられるが、近赤外領域では偏光子として機能しない。これらの偏光子と同程度の消光比と透過率とを、近赤外領域において有する、液晶組成物を用いた偏光子を製造することは困難であった。
(【0011】以降は省略されています)

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