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公開番号2024048864
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-09
出願番号2022154998
出願日2022-09-28
発明の名称ヘッドアップディスプレイ装置
出願人日本精機株式会社
代理人
主分類G02B 27/01 20060101AFI20240402BHJP(光学)
要約【課題】制御部の負荷を低減しつつも、表示される虚像の歪みの低減を図ることができるヘッドアップディスプレイ装置を提供する。
【解決手段】車両200に搭載されたウインドシールド201へ表示光Lを出射することで虚像V1,V2を表示するヘッドアップディスプレイ100であって、表示光Lを出射する表示面21を有する表示器20と、表示面21から出射された表示光Lが透過するプリズム40と、を備え、プリズム40は、表示面21からの表示光Lを入射する入射面41iと、入射面41iからプリズム40に入射した表示光Lを出射する出射面41oと、を備える。
【選択図】図2

特許請求の範囲【請求項1】
車両に搭載された透過反射部材へ表示光を出射することで虚像を表示するヘッドアップディスプレイ装置であって、
前記表示光を出射する表示面を有する表示器と、
前記表示面から出射された前記表示光が透過するプリズムと、を備え、
前記プリズムは、
前記表示面からの前記表示光を入射する入射面と、
前記入射面から前記プリズムに入射した前記表示光を出射する出射面と、を備え、
前記入射面と前記出射面の間には、前記出射面での屈折に因って生じる前記表示面の見かけ上の位置である仮想ディスプレイ面が形成され、
前記仮想ディスプレイ面は、
前記透過反射部材での反射に因って生じる、前記虚像の奥行方向の歪みを低減するように形成される
ヘッドアップディスプレイ装置。
続きを表示(約 880 文字)【請求項2】
車両に搭載された透過反射部材へ表示光を出射することで虚像を表示するヘッドアップディスプレイ装置であって、
前記表示光を出射する表示面を有する表示器と、
前記表示面から出射された前記表示光が透過するプリズムと、を備え、
前記プリズムは、
前記表示面からの前記表示光を入射する入射面と、
前記入射面から前記プリズムに入射した前記表示光を出射する出射面と、を備え、
前記入射面と前記出射面の間には、前記出射面での屈折に因って生じる前記表示面の見かけ上の位置である仮想ディスプレイ面が形成され、
前記出射面は、前記虚像の幅方向に対応した方向に凸形状を為す
ヘッドアップディスプレイ装置。
【請求項3】
前記出射面は、前記虚像の幅方向に対応した方向に対称な凸形状を為す
請求項2に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
【請求項4】
前記出射面は、
前記表示面に沿う方向に延びる第1天面と、
前記第1天面に対して傾斜した傾斜面と、を備える、
請求項1又は2に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
【請求項5】
前記表示面は、
前記第1天面を通過する前記表示光を出射する第1領域と、
前記傾斜面を通過する前記表示光を出射する第2領域と、を備え、
前記第1領域には文字情報が表示され、
前記第2領域には記号情報が表示される、
請求項4に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
【請求項6】
前記第1天面と前記プリズムの前記入射面の間には第1仮想ディスプレイ面が形成され、
前記傾斜面と前記プリズムの前記入射面の間には第2仮想ディスプレイ面が形成され、
前記表示面は、前記第1仮想ディスプレイ面と前記第2仮想ディスプレイ面の境界部に対応する領域を非表示とする非表示領域を備える、
請求項4に記載のヘッドアップディスプレイ装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、ヘッドアップディスプレイ装置に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1に記載の表示装置は、制御部の制御に基づいて表示部に画像を表示する。この際、制御部は、表示光を投影する光学部材で発生する歪みを相殺するように、記憶装置に記憶されたワーピングパラメータに基づいて予め歪んだ画像データを表示部へ出力する。制御部は、3D表示を行える表示部へ制御を行う場合には、奥行方向へのワーピングをも制御する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-114602号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1に記載の構成においては、制御部がワーピングパラメータに基づいて歪んだ画像を都度生成するため、演算のために必要なリソースが増大しがちであった。
【0005】
本開示は、上記実状を鑑みてなされたものであり、制御部の負荷を低減しつつも、虚像の歪みの低減を図ることができるヘッドアップディスプレイ装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本開示に係るヘッドアップディスプレイ装置は、
車両に搭載された透過反射部材へ表示光を出射することで虚像を表示するヘッドアップディスプレイ装置であって、
前記表示光を出射する表示面を有する表示器と、
前記表示面から出射された前記表示光が透過するプリズムと、を備え、
前記プリズムは、
前記表示面からの前記表示光を入射する入射面と、
前記入射面から前記プリズムに入射した前記表示光を出射する出射面と、を備え、
前記入射面と前記出射面の間には、前記出射面での屈折に因って生じる前記表示面の見かけ上の位置である仮想ディスプレイ面が形成され、
前記仮想ディスプレイ面は、
前記透過反射部材での反射に因って生じる、前記虚像の奥行方向の歪みを低減するように形成される。
【0007】
上記目的を達成するため、本開示に係るヘッドアップディスプレイ装置は、
車両に搭載された透過反射部材へ表示光を出射することで虚像を表示するヘッドアップディスプレイ装置であって、
前記表示光を出射する表示面を有する表示器と、
前記表示面から出射された前記表示光が透過するプリズムと、を備え、
前記プリズムは、
前記表示面からの前記表示光を入射する入射面と、
前記入射面から前記プリズムに入射した前記表示光を出射する出射面と、を備え、
前記入射面と前記出射面の間には、前記出射面での屈折に因って生じる前記表示面の見かけ上の位置である仮想ディスプレイ面が形成され、
前記出射面は、前記虚像の幅方向に対応した方向に対称な凸形状を為す。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、ヘッドアップディスプレイ装置において、制御部の負荷を低減しつつも、表示される虚像の歪みの低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本開示の第1の実施形態に係るヘッドアップディスプレイ装置の概略図である。
本開示の第1の実施形態に係る実風景に重なる虚像を示す図である。
本開示の第1の実施形態に係るプリズム及び表示器の斜視図である。
本開示の第1の実施形態に係るプリズム及び表示器の縦断面図である。
本開示の第1の実施形態に係るプリズム及び表示器の側面図である。
本開示の第1の実施形態に係る表示器、プリズム、凹面ミラー及びウインドシールドの模式図である。
比較例に係る表示器、凹面ミラー及びウインドシールドの模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
(第1の実施形態)
本開示の第1の実施形態に係るヘッドアップディスプレイ装置について、図面を参照して説明する。
図1に示すように、ヘッドアップディスプレイ装置100は、車両200のダッシュボードの下などに搭載されている。ヘッドアップディスプレイ装置100は、表示光Lを被投射部材(透過反射部材)の一例であるウインドシールド201に投射することにより、車両情報を含む複数の虚像V1,V2を表示する。視認者1の視点EPが可視領域R内にあるときに、視認者1が虚像V1,V2を視認可能となる。虚像V1は虚像表示仮想領域K1内に表示される。虚像V2は虚像表示仮想領域K2内に表示される。複数の虚像表示仮想領域K1,K2は、それぞれ実体のない面で形成され、互いに異なる向きで形成される。
(【0011】以降は省略されています)

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