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公開番号2024037333
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-19
出願番号2022142110
出願日2022-09-07
発明の名称画像形成装置
出願人シャープ株式会社
代理人弁理士法人あーく事務所
主分類G03G 21/00 20060101AFI20240312BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】清掃部材の反転を効率的に抑制することができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】
回転軸を中心に回転可能な像担持体を含み、該像担持体上にトナー像を形成する画像形成部20(画像形成手段)と、該像担持体と当接することで該像担持体上の付着物を除去する清掃部材と、該画像形成手段を制御する制御部6(制御手段)と、を備えた画像形成装置であって、制御部6は、像担持体上にトナー像を形成することで該トナー像を清掃部材に送るトナー供給モードを実行可能であり、制御部6は、前回のトナー供給モードの実行以降に画像形成された画像のピクセルデータに基づいて、トナー供給モードの実行時に像担持体上に形成するトナー像のパターンであるトナー供給パターンを設定する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項１】
回転軸を中心に回転可能な像担持体を含み、該像担持体上にトナー像を形成する画像形成手段と、該像担持体と当接することで該像担持体上の付着物を除去する清掃部材と、該画像形成手段を制御する制御手段と、を備えた画像形成装置であって、
前記制御手段は、
前記像担持体上に前記トナー像を形成することで該トナー像を前記清掃部材に送るトナー供給モードを実行可能であり、
前記制御手段は、前回の前記トナー供給モードの実行以降に画像形成された画像のピクセルデータに基づいて、前記トナー供給モードの実行時に前記像担持体上に形成する前記トナー像のパターンであるトナー供給パターンを設定することを特徴とする画像形成装置。
続きを表示（約 1,300 文字）【請求項２】
請求項１に記載の画像形成装置であって、
前記制御手段は、前記トナー供給モード実行以降に画像形成された画像のピクセルを、前記像担持体の回転軸方向のピクセル位置毎に累積してカウントすることで前記ピクセルデータを生成するデータ生成部を有し、
前記像担持体の回転方向を前記トナー像の長さ方向としたときに、
前記制御手段は、
前記トナー供給モード実行後から予め決められた回数の画像形成がなされるまでの間に前記データ生成部によりカウントされた前記ピクセル位置毎の累積カウント数に基づいて、前記トナー像の長さが前記回転軸方向に相対的に異なるように前記トナー供給パターンを設定することを特徴とする画像形成装置。
【請求項３】
請求項２に記載の画像形成装置であって、
前記制御手段は、
前記データ生成部によりカウントされた前記累積カウント数が相対的に少ない前記ピクセル位置では前記トナー像の長さが相対的に長くなるとともに、前記データ生成部によりカウントされた前記累積カウント数が相対的に多い前記ピクセル位置では前記トナー像の長さが相対的に短くなるように前記トナー供給パターンを設定することを特徴とする画像形成装置。
【請求項４】
請求項２に記載の画像形成装置であって、
前記制御手段により設定される前記トナー供給パターンは、前記像担持体の回転方向の上流側における端縁が前記像担持体の前記回転軸方向に揃うように形成されたことを特徴とする画像形成装置。
【請求項５】
回転軸を中心に回転可能な像担持体を含み、該像担持体上にトナー像を形成する画像形成手段と、該像担持体と当接することで該像担持体上の付着物を除去する清掃部材と、該画像形成手段を制御する制御手段と、を備えた画像形成装置であって、
前記制御手段は、
前記像担持体上に前記トナー像を形成することで該トナー像を前記清掃部材に送るトナー供給モードを実行可能であり、さらに、当該画像形成装置の放置時間を計時する放置時間計時手段を有し、
前記制御手段は、前記放置時間計時手段によって計時された前記放置時間に基づいて、前記トナー供給モードの実行時に前記像担持体上に形成する前記トナー像のパターンであるトナー供給パターンを設定することを特徴とする画像形成装置。
【請求項６】
請求項５に記載の画像形成装置であって、
前記放置時間計時手段によって計時された前記放置時間が所定の閾値以上である場合に、
前記像担持体の回転方向を前記トナー像の長さ方向としたときに、
前記制御手段は、
前記像担持体の回転軸方向での両端部における前記トナー像の長さが、該回転軸方向での中央部における前記トナー像の長さよりも長くなるように前記トナー供給パターンを設定することを特徴とする画像形成装置。
【請求項７】
請求項６に記載の画像形成装置であって、
前記制御手段により設定される前記トナー供給パターンは、前記像担持体の回転方向の上流側における端縁が前記像担持体の前記回転軸方向に揃うように形成されたことを特徴とする画像形成装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、複写機、複合機、プリンター及びファクシミリ装置等の画像形成装置に関する。
続きを表示（約 1,700 文字）【背景技術】
【０００２】
回転軸を中心に回転可能な像担持体上に静電潜像を形成し、該静電潜像にトナーを付着させることで像担持体上にトナー像を形成する画像形成装置が知られている。このような画像形成装置では、前記像担持体の表面に残留した残留物（転写残トナー等）を該像担持体と当接して除去する清掃部材が用いられることがある。
【０００３】
このような清掃部材を有する画像形成装置において低印字率（トナーの量が少ない画像）の画像形成が続く場合、像担持体と清掃部材との間に保持される転写残トナーの量が少なくなるため、像担持体と清掃部材との間の摩擦抵抗が増大し、清掃部材の反転（めくれ）が発生することがある。清掃部材の反転を抑制するために、トナーを潤滑剤として清掃部材に対して供給する画像形成装置が知られている（例えば、特許文献１参照）。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開２０１０－１２２４６８号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
ところで、像担持体の回転軸方向において印字率が相対的に低い部分においては、像担持体の回転軸方向において印字率が相対的に高い部分と比較して、像担持体と清掃部材との間の摩擦抵抗が高くなり清掃部材の反転が発生しやすい傾向にある。このため、印字率が相対的に低い部分においては、清掃部材の反転を抑制するために必要なトナー量が相対的に多くなる傾向にある。
【０００６】
また、画像形成装置が長期放置された場合においては、像担持体の回転軸方向における清掃部材の両端部が反転しやすい傾向にある。このため、画像形成装置の長期放置後では、像担持体の両端部において、清掃部材の反転を抑制するために必要なトナー量が相対的に多くなる傾向にある。
【０００７】
しかしながら、上記従来の画像形成装置では、非画像形成時に像担持体上に形成されるトナー像のパターンは、像担持体の回転軸方向全域において像担持体の回転方向に一律の長さを有しており、清掃部材の反転が発生しやすい部分に効率的にトナーを供給するためには改善の余地があった。
【０００８】
本開示は、上記従来の問題点を解決するためになされたものであり、清掃部材の反転を効率的に抑制することができる画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００９】
上記目的を達成するため、本明細書で開示される画像形成装置は、回転軸を中心に回転可能な像担持体を含み、該像担持体上にトナー像を形成する画像形成手段と、該像担持体と当接することで該像担持体上の付着物を除去する清掃部材と、該画像形成手段を制御する制御手段と、を備えた画像形成装置であって、前記制御手段は、前記像担持体上に前記トナー像を形成することで該トナー像を前記清掃部材に送るトナー供給モードを実行可能であり、前記制御手段は、前回の前記トナー供給モードの実行以降に画像形成された画像のピクセルデータに基づいて、前記トナー供給モードの実行時に前記像担持体上に形成する前記トナー像のパターンであるトナー供給パターンを設定することを特徴とするものである。
【００１０】
また、上記画像形成装置において、前記制御手段は、前記トナー供給モード実行以降に画像形成された画像のピクセルを、前記像担持体の回転軸方向のピクセル位置毎に累積してカウントすることで前記ピクセルデータを生成するデータ生成部を有し、前記像担持体の回転方向を前記トナー像の長さ方向としたときに、前記制御手段は、前記トナー供給モード実行後から予め決められた回数の画像形成がなされるまでの間に前記データ生成部によりカウントされた前記ピクセル位置毎の累積カウント数に基づいて、前記トナー像の長さが前記回転軸方向に相対的に異なるように前記トナー供給パターンを設定してもよい。
（【００１１】以降は省略されています）

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