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公開番号2024037268
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-19
出願番号2022141981
出願日2022-09-07
発明の名称なりすまし検出システム
出願人株式会社日立国際電気
代理人個人
主分類G01S 13/78 20060101AFI20240312BHJP(測定;試験)
要約【課題】 航空管制の2次レーダで使用されるADS-B信号を利用して、航空管制に支障をきたす可能性を低減し、航空安全を向上させることができるなりすまし検出システムを提供する。
【解決手段】 受信装置1,2で、航空機に搭載されたトランスポンダへの質問に対する応答をADS-B信号として定常的に受信し、処理装置4が、定常的に受信したADS-B信号から得られる予測値と、当該予測値に対応する実測値との差分を取得し、当該差分が特定のしきい値を超えていれば、ADS-B信号を送信した航空機はなりすましであると判定するなりすまし検出システムである。
【選択図】 図2
特許請求の範囲【請求項1】
航空機に搭載されたトランスポンダへの質問に対する応答をADS-B信号として定常的に受信し、航空機のなりすましを検出するなりすまし検出システムであって、
前記定常的に受信したADS-B信号から得られる予測値と、当該予測値に対応する実測値との差分を取得し、当該差分が特定のしきい値を超えていれば、前記ADS-B信号を送信した航空機はなりすましであると判定する処理装置を有することを特徴とするなりすまし検出システム。
続きを表示(約 880 文字)【請求項2】
前記処理装置は、受信したADS-B信号に含まれる航空機の位置、速度及び進行方向からドップラーシフト量の予測値を取得し、前記受信したADS-B信号の周波数からドップラーシフト量の実測値を取得して、前記予測値と前記実測値との差分によりなりすましを判定することを特徴とする請求項1記載のなりすまし検出システム。
【請求項3】
前記処理装置は、第1の受信装置で受信されたADS-B信号のドップラーシフト量の予測値と実測値との第1の差分から第2の受信装置で受信されたADS-B信号のドップラーシフト量の予測値と実測値との第2の差分を引いた値が特定のしきい値を超えている場合に、なりすましと判定することを特徴とする請求項2記載のなりすまし検出システム。
【請求項4】
前記処理装置は、複数個所で受信されたADS-B信号の時刻差から航空機の双曲線を算出して前記航空機の位置の予測値を取得し、前記双曲線上の位置の予測値と前記ADS-B信号に含まれる航空機の位置を実測値とした場合に、前記予測値と前記実測値との差分によりなりすましを判定することを特徴とする請求項1記載のなりすまし検出システム。
【請求項5】
前記処理装置は、受信したADS-B信号に含まれる航空機の位置、速度及び進行方向から進行方向の特定の位置を予測して予測値を算出し、前記特定の位置に到達していると予測される時刻における前記航空機からのADS-B信号を受信して当該信号に含まれる航空機の位置を実測値として取得し、前記予測値と前記実測値との差分によりなりすましを判定することを特徴とする請求項1記載のなりすまし検出システム。
【請求項6】
請求項2記載のなりすまし検出システムと請求項4記載のなりすまし検出システムとを有することを特徴とするなりすまし検出システム。
【請求項7】
請求項2記載のなりすまし検出システムと請求項5記載のなりすまし検出システムとを有することを特徴とするなりすまし検出システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、航空管制の二次レーダで使用されるADS-B(Automatic Dependent Surveillance-Broadcast)信号を利用したなりすまし検出システムに係り、特に、航空管制に支障をきたす可能性を低減し、航空安全を向上させるなりすまし検出システムに関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
[従来の技術]
従来の航空管制無線システムは、航空機の位置を正確に把握することが重要であり、これまでは一次レーダにより、高出力の信号を照射して反射波を受信することで航空機の位置を把握している。
【0003】
しかしながら、一次レーダでは、どの航空機からのものであるかは識別できず、また高度などの航空機の情報を得ることができない。
そこで、近年は二次レーダにより、地上から航空機に搭載されたトランスポンダに対して質問し、航空機からの応答を受信することで、航空機の情報を得ることが考えられる。
【0004】
この信号のやり取りを行う仕組みがADS-B(Automatic Dependent Surveillance-Broadcast/放送型自動従属監視)である。
ADS-Bは、航空機に搭載された機上装置が、航空機の航法装置によって得られた測位結果に基づく位置を含む航空機の情報を放送するものである。
【0005】
ADS-Bを使用した航空管制には多くのメリットがあるが、デメリットとして、暗号化されておらず、誰でも視聴することができるため、悪意の第三者が航空機になりすまして地上設備からの信号に応答することで、航空管制に支障をきたす可能性がある。
以下、ADS-Bの仕組みを使用し航空機から送信される信号を「ADS-B信号」と称する。
【0006】
[関連技術]
尚、関連する先行技術として、特開2017-225107号公報「ADS-Bメッセージのプライバシを保護するためのシステムおよび方法」(特許文献1)がある。
特許文献1には、航空機により送信された放送型自動従属監視(ADS-B)メッセージのプライバシを保護するために、航空機の位置が本物であるかどうかを判定し、偽の航空機の位置を計算するための偽の航空機の位置を生成する生成器を備えることが示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2017-225107号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
従来の航空管制で説明したように、ADS-Bを利用した航空機の位置把握では、悪意のある第三者がドローン等を利用して航空機になりすますことによって航空管制に支障をきたす可能性があるという問題点があった。
【0009】
現在のADS-Bでは、なりすまし排除の仕組みはなく、航空機のトランスポンダの全てに暗号器を搭載するのは現実的ではないから、二次レーダによる航空管制への移行を遅らせることにもなるという問題点もある。
【0010】
尚、特許文献1には、悪意のある第三者が例えばドローン等を使用して航空機になりすました場合を検出して航空管制の安全を確保する構成についての記載がない。
(【0011】以降は省略されています)

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