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公開番号2024037063
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-18
出願番号2022141707
出願日2022-09-06
発明の名称リールシート及び釣竿
出願人グローブライド株式会社
代理人個人
主分類A01K 87/08 20060101AFI20240311BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】リールのリールシートへの固定状態を安定的に維持することが可能なリールシート及びこれを備えた釣竿を提供する。
【解決手段】リール脚6aが載置されるリール脚載置部12aと、リール脚載置部軸方向前方側に設けられた固定フード14と、リール脚載置部12aの軸方向後方側に設けられる筒状部とを備えるリールシート本体12と、リール脚載置部12aの軸方向後方側に設けられた移動フード13と、筒状部の内側に設けられ回転により移動フードを移動可能とする円筒状のナット部材18とを備えるリールシート及びこれを備えた釣竿。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
リール脚が載置されるリール脚載置部と、該リール脚載置部の軸方向前方側に設けられた固定フードと、該リール脚載置部の軸方向後方側に設けられる筒状部とを備えるリールシート本体と、該リール脚載置部の軸方向後方側に設けられた移動フードと、該筒状部の内側に設けられ、回転により該移動フードを移動可能とする円筒状のナット部材と、を備える、竿体に取付けられるリールシートであって、
前記移動フードは、該筒状部の内側に設けられる係合部と、前記リール脚の少なくとも一部を収容するフード部とを有し、前記ナット部材は、該筒状部の前記軸方向後方側端部から該軸方向外側に突出しかつ該円筒状のナット部材の径方向の外面を操作して前記円筒状のナット部材を回転可能とする操作部と、前記筒状部に対して相対回転可能に設けられ、該円筒状のナット部材の径方向でみた内面又は外面が該係合部と係合する被係合部と、該操作部と該被係合部と接続する接続部と、を備え、該操作部の操作による該ナット部材の回転により前記移動フードが前記軸方向前方側に移動可能にされることを特徴とするリールシート。
続きを表示(約 720 文字)【請求項2】
前記係合部と前記ナット部材とは螺合するようにされる、請求項1に記載のリールシート。
【請求項3】
前記筒状部の外面には、グリップ部が設けられる、請求項1に記載のリールシート。
【請求項4】
前記グリップ部の、前記軸方向後方側端部は、前記リール脚載置部の軸方向でみて、前記筒状部の前記軸方向後方側端部と、前記ナット部材の前記操作部との間に設けられる、請求項3に記載のリールシート。
【請求項5】
前記筒状部は、前記軸方向後方側から竿体が挿入可能にされる、請求項1に記載のリールシート。
【請求項6】
前記ナット部材の内面と、前記竿体の外面との間にスペーサ部材が設けられる、請求項5に記載のリールシート。
【請求項7】
前記ナット部材の前記操作部の前記軸方向後方側端部には、ストッパ部材が設けられる、請求項1に記載のリールシート。
【請求項8】
前記竿体が挿入された状態で、該リール脚載置部の軸方向に垂直な一断面の該筒状部の中心軸から下方方向でみて、内側から前記竿体、前記被係合部、前記筒状部が順に設けられる、請求項1に記載のリールシート。
【請求項9】
該リール脚載置部の軸方向に垂直な一断面の該筒状部の中心軸から下方方向でみて、内側から前記係合部、前記被係合部、前記筒状部が順に設けられる、請求項1に記載のリールシート。
【請求項10】
前記リール脚載置部の軸方向に垂直な断面でみて、前記係合部は、円弧状に形成されている、請求項1に記載のリールシート。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、リールシート、及びこれを備えた釣竿に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来より、釣竿用リールシートを備えた様々な釣竿が知られている。
【0003】
このような釣竿では、通常、竿体の上に釣竿用リールシートや釣竿用グリップが載置され、該釣竿用リールシートには、本体の上側又は下側にリール脚を載置するためのリール脚載置部が形成される。
【0004】
このような釣竿のリールシートとして、例えば、特許文献1に開示されているように、リールシートのリール脚載置部の位置が、元竿杆の軸心に対して落ち込む方向にオフセットしたリールシート(オフセットリールシートとも称される)が知られている。このようなオフセットリールシートによれば、リール脚載置部が下方側にシフトした状態にあるため、丸形の両軸受けリールを装着した際、その後方側のグリップ部分を握持しても親指の操作位置が高くなることはなく、掌が開いて操作性が低下することが抑制できることが開示されている。
【0005】
また、特許文献2には、手元端部のグリップと、該グリップの前端に設定され、リールを載置して支持するリールシート部及び該リールシート部の前端に設けられて、ロッド(竿)の後端を収納して保持するロッド保持部を有するリール支持部材とを備える形式の釣竿における、リール支持部材であって、上記リールシート部が、グリップ前端に隣接した部分から前方に延び、リールを支持する部分を含む上面と、横断面形状が、ほぼ中央部分で最低点となり、上記上面の両側縁に向けて上方に湾曲している底面を有しており、当該リールシート部が平面視においてその前後方向両端の幅狭部分とそれらの中間部分の幅広部分とを有しており、全体的に前後方向で細長い楕円形状とされており、上記幅広部分においては、上記リールの底面をその幅方向においてほぼ覆うようにされているリール支持部材について開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
実公昭49-046557号公報
特開平2-174624号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、いずれの特許文献に係るリールシートにおいても、リールシートのリール脚載置部の位置が元竿杆の軸心に対して落ち込む方向にオフセットした構造であるため、リールを把持した際やキャスティング操作時にリール脚をシールシートに固定するための操作部材に手や指が触れてしまい、これが繰り返されると操作部材が緩んだり外れたりしてしまうという問題が見出されていた。
【0008】
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、リールシートのリール脚載置部の位置が元竿杆の軸心に対して落ち込む方向にオフセットした構造を採用した場合でも、リールを把持した際やキャスティング操作時にリール脚をリールシートに固定するための操作部材に手や指が触れることを防止できることで、リールのリールシートへの固定状態を安定的に維持することが可能なリールシート、及びこれを備えた釣竿を提供することにある。本発明のこれら以外の目的は、本明細書全体を参照することにより明らかとなる。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一実施形態に係るリールシートは、リール脚が載置されるリール脚載置部と、該リール脚載置部の軸方向前方側に設けられた固定フードと、該リール脚載置部の軸方向後方側に設けられる筒状部とを備えるリールシート本体と、該リール脚載置部の軸方向後方側に設けられた移動フードと、該筒状部の内側に設けられ、回転により該移動フードを移動可能とする円筒状のナット部材と、を備える、竿体に取付けられるリールシートであって、前記移動フードは、該筒状部の内側に設けられる係合部と、前記リール脚の少なくとも一部を収容するフード部とを有し、前記ナット部材は、該筒状部の前記軸方向後方側端部から該軸方向外側に突出しかつ該円筒状のナット部材の径方向の外面を操作して前記円筒状のナット部材を回転可能とする操作部と、前記筒状部に対して相対回転可能に設けられ、該円筒状のナット部材の径方向でみた内面又は外面が該係合部と係合する被係合部と、該操作部と該被係合部と接続する接続部と、を備え、該操作部の操作による該ナット部材の回転により前記移動フードが前記軸方向前方側に移動可能にされる。
【0010】
本発明の一実施形態に係るリールシートにおいて、前記係合部と前記ナット部材とは螺合するようにされる。
(【0011】以降は省略されています)

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