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公開番号2024051562
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-11
出願番号2022157793
出願日2022-09-30
発明の名称配管システム
出願人積水化学工業株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類A01G 25/00 20060101AFI20240404BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】貯水に際して作物の生育への影響を抑制可能でかつ利水も可能とする、配管システムの提供を目的とする。
【解決手段】この配管ダムシステム(配管システム)100は、圃場FDの地下に埋設された貯留管11,21,31と、貯留管11,21,31と用水路ICとの間を繋ぐ取水弁12,22,32と、貯留管11,21,31と排水路DCとの間を繋ぐ排水弁13,23,33と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
圃場の地下に埋設された貯留管と、
前記貯留管と用水路との間を繋ぐ取水弁と、
前記貯留管と排水路との間を繋ぐ排水弁と、
を備えることを特徴とする配管システム。
続きを表示(約 480 文字)【請求項2】
前記圃場が、相対的に高い位置に配置された第1圃場と、相対的に低い位置に配置された第2圃場とを有し、
前記貯留管が、前記第1圃場の地下において前記用水路よりも低くて前記第2圃場よりも高い位置に配置された第1貯留管を有し、
前記第1貯留管と前記第2圃場との間を繋ぐ給水栓をさらに備える
ことを特徴とする請求項1に記載の配管システム。
【請求項3】
前記貯留管が、前記第2圃場の地下において前記第1貯留管よりも低い位置に配置された第2貯留管をさらに有し、
前記第1貯留管と前記第2貯留管との間を接続する導水管をさらに備える
ことを特徴とする請求項2に記載の配管システム。
【請求項4】
前記取水弁が自動給水栓である
ことを特徴とする請求項1~3の何れか1項に記載の配管システム。
【請求項5】
前記貯留管の内部に貯留された水を前記貯留管の直上にある前記圃場に給水する給水ポンプをさらに備える
ことを特徴とする請求項1に記載の配管システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、配管システムに関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
近年、気候変動の影響によって短時間豪雨の発生件数が増加する傾向にあり、水害のさらなる頻発が懸念されている。そして、水害対策の一つとして、豪雨時の雨水を圃場に貯水する「田んぼダム」が知られている。
例えば、下記特許文献1には、この田んぼダムの機能によって一定水量の雨水を圃場に貯水し、河川への雨水流出を抑制する圃場用貯水量調整装置が開示されている。
また、下記特許文献2には、圃場に貯留された水を自動排水する圃場排水栓を備えた圃場貯留管理システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2012-120510号公報
特開2007-14209号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述のように、田んぼダムでは、豪雨時の排水を制限して雨水を一時的に圃場内に貯留し、そして、豪雨が過ぎて排水可能となった際に、圃場内の雨水を排水路に排水する。この田んぼダムによれば、豪雨による排水路(河川)の氾濫を防ぐことができる。しかし、圃場内の雨水は、利水されることなく排水されてしまい、有効活用されることがなかった。
また、田んぼダムでは、雨水を圃場内に流し込むため、作物の生育に影響を及ぼす懸念もあった。
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、貯水に際して作物の生育への影響を抑制可能でかつ利水も可能とする配管システムの提供を課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を達成するために、本発明は以下の態様を採用している。
(1)本発明の一態様に係る配管システムは、
圃場の地下に埋設された貯留管と、
前記貯留管と用水路との間を繋ぐ取水弁と、
前記貯留管と排水路との間を繋ぐ排水弁と、
を備える。
上記(1)に記載の配管システムによれば、豪雨等による増水時には、排水弁を閉じるとともに取水弁を開く。すると、用水路を流れる水が取水弁を介して貯留管内に流れ込み、貯留される。その結果、用水路(河川)の増水による氾濫を防ぐことができる。また、排水路への水の流れ込みも抑制できるので、増水による排水路(河川)の氾濫も防ぐことができる。このときの水は、圃場内ではなく貯留管に流されるため、圃場内の作物の生育への影響を抑えることができる。また、別の運用方法として、例えば雨期に雨水を貯留管内に流し込んで蓄えておき、そしてこれを渇水時の圃場への給水に利用することもできる。よって、従来の田んぼダムとは異なり、季節や天候の変化に応じて、貯留した水の利水を行うことも可である。
【0007】
(2)上記(1)に記載の配管システムにおいて、以下の構成を採用してもよい:
前記圃場が、相対的に高い位置に配置された第1圃場と、相対的に低い位置に配置された第2圃場とを有し、
前記貯留管が、前記第1圃場の地下において前記用水路よりも低くて前記第2圃場よりも高い位置に配置された第1貯留管を有し、
前記第1貯留管と前記第2圃場との間を繋ぐ給水栓をさらに備える。
上記(2)に記載の配管システムの場合、取水弁を開くと、相対的に高い位置にある用水路から第1貯留管に水が流れ込んで貯留される。そして、給水栓を開くと、相対的に高い位置にある第1貯留管から第2圃場に給水することができる。このように、高低差を利用した配置とすることで、第1貯留管への貯水や第2圃場への給水を、ポンプ無しで行うことができる。
【0008】
(3)上記(2)に記載の配管システムにおいて、以下の構成を採用してもよい:
前記貯留管が、前記第2圃場の地下において前記第1貯留管よりも低い位置に配置された第2貯留管をさらに有し、
前記第1貯留管と前記第2貯留管との間を接続する導水管をさらに備える。
上記(3)に記載の配管システムの場合、導水管を介して第1貯留管および第2貯留管を一体化させる。これにより、元々の第1貯留管の貯水可能な空間容積に対し、第2貯留管の貯水可能な空間容積をバッファーとして加算して、より大きな貯水空間を確保できる。
【0009】
(4)上記(1)~(3)の何れか1項に記載の配管システムにおいて、
前記取水弁が自動給水栓であってもよい。
上記(4)に記載の配管システムの場合、自動給水栓を例えば自治体に管理させることで、豪雨災害発生時の雨水を貯留管に流し込むことの判断を自治体に判断させる集中管理が可能になる。これにより、排水路に流れる雨水量のピークカットが行われ、ダムとしての機能を有効に発揮させることができる。
【0010】
(5)上記(1)に記載の配管システムにおいて、
前記貯留管の内部に貯留された水を前記貯留管の直上にある前記圃場に給水する給水ポンプをさらに備えてもよい。
上記(5)に記載の配管システムの場合、給水ポンプを起動させることで、貯留管内に貯留された水を揚水して圃場内への給水に用いることができる。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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