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公開番号2024033471
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-13
出願番号2022137061
出願日2022-08-30
発明の名称ベントダクト
出願人株式会社イノアックコーポレーション
代理人ケー・ティー・アンド・エス弁理士法人
主分類G10K 11/16 20060101AFI20240306BHJP(楽器;音響)
要約【課題】室内空間から外部空間に排出される空気の流れを阻害することなく、騒音を低減可能なベントダクトを提供する。
【解決手段】ベントダクト1は、車両の室内空間S1の空気を車両の外部空間S2に排出する接続空間4、それを包囲する周壁2、周壁の第1辺から室内空間へ向かって延びる第1案内部材6及び第1辺と対向する第2辺から室内空間へ向かって延びる第2案内部材8を含む。騒音のうち、第2辺側の周壁付近を進んだ音波N3は、外部空間から第1接続空間41を介して室内空間に向かって伝播し、第2案内部材の第2湾曲部81に衝突して曲がったのち壁部82に沿って、第2方向Vを第1湾曲部61に向かって進み、接続空間を第1方向Hに沿って進んだ音波N4と衝突する。音波N3は、音波N4に比べて少なくとも第2湾曲部の大きさ分だけ長い経路を伝播するため、経路差が2分の1波長と対応する周波数域の音が、互いに逆位相の音となり相殺される。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
車両の室内空間の空気を前記車両の外部空間に排出するベントダクトであって、
前記室内空間と前記外部空間とを接続する接続空間と、
前記接続空間を包囲する周壁と、
前記周壁のうちの一つの辺である第1辺から前記室内空間へ向かって延びる第1案内部材と、
前記周壁のうちの一つの辺であり、前記第1辺と対向する第2辺から前記室内空間へ向かって延びる第2案内部材と、
を備え、
前記第1案内部材は、前記第2辺に向かって湾曲し、前記室内空間側から前記外部空間にむけた方向にみて前記接続空間と重なる位置まで延びる第1湾曲部を有し、
前記第2案内部材は、前記第1辺に向かって湾曲し、前記室内空間側から前記外部空間にむけた方向にみて前記接続空間と重なる位置まで延びる第2湾曲部を有し、
前記第1湾曲部は前記第2湾曲部よりも前記外部空間側に配置され、
前記第2案内部材は、前記室内空間側から前記外部空間にむけた方向にみて、前記第1湾曲部と重なる位置まで延びる、
ベントダクト。
続きを表示(約 330 文字)【請求項2】
前記第1湾曲部は、第1曲率半径で湾曲し、
前記第2湾曲部は、第2曲率半径で湾曲し、
前記第1曲率半径は、前記第2曲率半径より小さい、
請求項1に記載のベントダクト。
【請求項3】
前記第2案内部材は、前記第2湾曲部から連続して延びて前記接続空間と対向する壁部と、前記壁部の前記第2湾曲部と反対側の端部から延びて前記室内空間に向かって第3曲率半径で湾曲する第3湾曲部と、を有する、
請求項1に記載のベントダクト。
【請求項4】
前記第2案内部材と前記周壁との間を繋ぐ隔壁をさらに備え、
前記隔壁は、前記車両の前側に配置される、
請求項3に記載のベントダクト。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、ベントダクトに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来、音波の一部を湾曲させて、入力された音を相殺して騒音を低減するベントダクトが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
特表2013-521186号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1のベントダクトは、車両の室内空間側に設けられた複数の案内部材を備える構造を開示している。このベントダクトにおける案内部材は、車両の外部空間から入力された音波の一部を湾曲させる。これにより、湾曲された音波は、入力される音波と相殺することができる。このため、ベントダクトは、車両の外部空間から室内空間に伝達される騒音を低減することができる。
【0005】
一方で、特許文献1のベントダクトは、室内空間側に延びる複数の案内部材が湾曲して延びる。この案内部材は、室内空間からベントダクトを介して外部空間に排出される空気の流れに対して交差する方向に延びる。このため、ベントダクトは、室内空間からベントダクトを介して外部空間に排出される空気の流れを阻害する場合がある。さらに、案内部材の一部は、ベントダクトが延びる方向に沿って室内空間側に開口する。このため、ベントダクトを通過した騒音の一部がそのまま室内空間に伝播する場合がある。
【0006】
本開示の課題は、室内空間から外部空間に排出される空気の流れを阻害することなく、室内空間の騒音を低減可能なベントダクトを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一態様に係るベントダクトは、車両の室内空間の空気を前記車両の外部空間に排出し、前記室内空間と前記外部空間とを接続する接続空間と、前記接続空間を包囲する前記周壁と、前記周壁のうちの一つの辺である第1辺から前記室内空間へ向かって延びる第1案内部材と、前記周壁のうちの一つの辺であり、前記第1辺と対向する第2辺から前記室内空間へ向かって延びる第2案内部材と、を備える。前記第1案内部材は、前記第2辺に向かって湾曲し、前記室内空間側から前記外部空間にむけた方向にみて前記接続空間と重なる位置まで延びる第1湾曲部を有する。前記第2案内部材は、前記第1辺に向かって湾曲し、前記室内空間側から前記外部空間にむけた方向にみて前記接続空間と重なる位置まで延びる第2湾曲部を有する。前記第1湾曲部は前記第2湾曲部よりも外部空間側に配置され、前記第2案内部材は、前記室内空間側から前記外部空間にむけた方向にみて、前記第1湾曲部と重なる位置まで延びる。
【0008】
このベントダクトによれば、第1案内部材の第1湾曲部は、外部空間から伝播した音波を湾曲させる。これにより、第1案内部材は、接続空間を通過した音波の一部を相殺する。また、第2案内部材の第2湾曲部もまた、外部空間から伝播した音波を湾曲させる。これにより、第2案内部材は、接続空間を通過した音波の一部を相殺する。この結果、ベントダクトは、外部空間から室内空間に伝わる騒音を低減することができる。
【0009】
一方で、室内空間から外部空間に排出される空気は、第2案内部材と第1案内部材の間を通過して接続空間へと流れる。これにより、ベントダクトは、室内空間から外部空間に向けて流れる空気の経路を遮ることなく、これらの空気を外部空間へすみやかに導くことができる。この結果、ベントダクトは、室内空間から外部空間に排出される空気の流れを阻害することなく、簡易な構造で騒音を低減することができる。
【発明の効果】
【0010】
本開示によれば、室内空間から外部空間に排出される空気の流れを阻害することなく、騒音を低減可能なベントダクトを提供できる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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