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公開番号2024033431
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-13
出願番号2022137000
出願日2022-08-30
発明の名称薬液合成装置
出願人東レエンジニアリング株式会社
代理人
主分類B01J 14/00 20060101AFI20240306BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約【課題】圧送に使用するガスの消費量を抑え、簡単な構成で精度よく計量することができる薬液合成装置を提供する。
【解決手段】薬液が収容された複数の薬液収容部と、それぞれの薬液収容部の薬液を共通に計量する計量機構と、計量機構で計量された薬液を反応させる反応容器と、を備え、薬液収容部から計量機構を経て反応容器に配管を通じて圧送により送液されることにより、薬液を大気に触れさせることなく計量し、反応容器で反応させる薬液合成装置であって、計量機構は、薬液収容部から供給される薬液の供給、停止を制御する送液バルブと、送液バルブと反応容器とに接続される送液配管に薬液を検知する流体検知器と、を有しており、流体検知器により送液される薬液が検知されることにより、送液バルブから流体検知器までの流体容量と、送液バルブの開閉動作による送液時間により、反応容器に供給される薬液が計量される構成とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
薬液が収容された複数の薬液収容部と、
それぞれの前記薬液収容部の薬液を共通に計量する計量機構と、
前記計量機構で計量された薬液を反応させる反応容器と、
を備え、前記薬液収容部から前記計量機構を経て前記反応容器に配管を通じて圧送により送液されることにより、薬液を大気に触れさせることなく計量し、前記反応容器で反応させる薬液合成装置であって、
前記計量機構は、前記薬液収容部から供給される薬液の供給、停止を制御する送液バルブと、
前記送液バルブと前記反応容器とに接続される送液配管に薬液を検知する流体検知器と、を有しており、
前記流体検知器により送液される薬液が検知されることにより、前記送液バルブから前記流体検知器までの流体容量と、前記送液バルブの開閉動作による送液時間により、前記反応容器に供給される薬液が計量されることを特徴とする薬液合成装置。
続きを表示(約 440 文字)【請求項2】
前記送液配管には、前記流体検知器よりも上流側に、複数の前記薬液収容部と接続される集合部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の薬液合成装置。
【請求項3】
前記流体検知器は、前記集合部の直後に配置されていることを特徴とする請求項2に記載の薬液合成装置。
【請求項4】
前記送液バルブには、前記送液配管にガスを供給する専用ガス配管が接続されており、前記送液バルブにより、薬液の送液とガスの供給とが切り替え可能に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の薬液合成装置。
【請求項5】
前記送液バルブには、洗浄液を供給する洗浄液配管が接続されていることを特徴とする請求項4に記載の薬液合成装置。
【請求項6】
洗浄液を供給する洗浄液配管は、前記専用ガス配管に接続されており、前記送液バルブの1ポートで洗浄液の供給とガスの供給が行われることを特徴とする請求項5に記載の薬液合成装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、大気に触れることなく圧送により送液される液体を計量する薬液合成装置に関し、圧送に使用するガスの消費を抑え、簡単な構成で精度よく計量することができる薬液合成装置に関するものである。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
タンパク質、ペプチド、ポリマー、核酸等を化学合成する薬液合成装置では、複数の薬液(試薬)を反応容器に供給し化学合成が行われる。例えば、核酸を合成する場合には、反応容器内に担体(多孔質のビーズ。)を多数設け、この反応容器に薬液を順次供給しながら、脱トリチル化、カップリング、酸化、キャッピング等の処理を繰り返し行って担体に塩基を次々に結合させる。
【0003】
このような薬液合成装置は、例えば図3に示すように、薬液を収容する薬液容器100と、薬液容器100から供給された薬液を計量する計量機構101と、計量後の薬液を化学合成させる反応容器102と、を備えており、これらが配管106で接続されている。この計量機構101には、薬液容器100から送液された薬液を収容する計量容器103と、この計量容器103を収容する密閉容器105と、計量容器103に供給された薬液の重量を計測する重量センサ(例えばロードセル)104とで形成されている。この密閉容器105は、大気を遮断し密閉容器105内の圧力を調節できるように形成されており、計量容器103は、密閉容器105内に開放した状態で収容されている。すなわち、計量容器103に薬液を供給する場合には、密閉容器105内の圧力を薬液容器100の圧力よりも減圧することにより行われ、計量容器103から薬液を排出する場合には、密閉容器105内にガスを供給し、圧力を下流側の圧力よりも加圧することにより行われる。これにより、薬液容器100から供給される薬液は、大気に触れることなく計量容器103に圧送により供給され、重量センサ104により精度よく計量された後、圧送により下流側に送液されるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2018-167158号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上記薬液合成装置では、薬液を計量する機構が複雑であり、さらに、薬液を送液するためのガスの消費量が大きいという問題があった。すなわち、上記薬液合成装置では、薬液を計量するために重量センサ104が用いられているため、計量容器103に供給された薬液のみを計量するために、密閉容器105内の計量容器103の支持状態が重量センサ104に影響しないように支持させる必要があり、計量機構が複雑になるという問題があった。
【0006】
また、計量容器103が重量センサ104と共に密閉容器105に収容されているため、計量容器103内の薬液を圧送するために使用するガスは、計量容器103よりも容積の大きい密閉容器105に供給される必要がある。その結果、圧送に使用するガスの消費量が大きく、ランニングコストが高くなってしまうという問題があった。
【0007】
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、圧送に使用するガスの消費量を抑え、簡単な構成で精度よく計量することができる薬液合成装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために本発明の薬液合成装置は、薬液が収容された複数の薬液収容部と、それぞれの前記薬液収容部の薬液を共通に計量する計量機構と、前記計量機構で計量された薬液を反応させる反応容器と、を備え、前記薬液収容部から前記計量機構を経て前記反応容器に配管を通じて圧送により送液されることにより、薬液を大気に触れさせることなく計量し、前記反応容器で反応させる薬液合成装置であって、前記計量機構は、前記薬液収容部から供給される薬液の供給、停止を制御する送液バルブと、前記送液バルブと前記反応容器とに接続される送液配管に薬液を検知する流体検知器と、を有しており、前記流体検知器により送液される薬液が検知されることにより、前記送液バルブから前記流体検知器までの流体容量と、前記送液バルブの開閉動作による送液時間により、前記反応容器に供給される薬液が計量されることを特徴としている。
【0009】
上記薬液合成装置によれば、送液バルブから流体検知器までの流体容量と、流体検知器が薬液を検知した後の送液バルブを開状態にした送液時間により反応容器に送液される薬液を計量することができる。すなわち、流体検知器が薬液を検知した際の送液バルブから流体検知器までの経路内に存在する薬液の容量が予めデータとして記憶されており、流体検知器により薬液を検知された後、送液バルブが開状態である時間(送液時間)が制御されることにより、薬液を送液する圧力(送液圧力)との関係から、流体検知器で薬液を検知した後に送液された薬液量が計量される。すなわち、予めデータとして記憶されている送液バルブから流体検知器までの経路内の薬液量と、流体検知器で薬液を検知した後に送液された薬液量とが加算されることにより、反応容器に送液される薬液量が計量される。したがって、送液バルブと流体検知器で計量することができるため、従来のように重量センサ等を設ける必要がなく、簡単な構成で薬液を計量することができる。また、薬液の圧送についても、配管内にガスを供給するだけで送液することができ、従来のように、薬液を圧送するために計量容器を収容する密閉容器にガスを供給する必要がなく、圧送におけるガスの消費量を抑えることができる。
【0010】
また、前記送液配管には、前記流体検知器よりも上流側に、複数の前記薬液収容部と接続される集合部が形成されている構成にしてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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