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公開番号2024050157
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-10
出願番号2022156829
出願日2022-09-29
発明の名称流体フィルタ装置
出願人ダイキョーニシカワ株式会社
代理人弁理士法人前田特許事務所
主分類B01D 29/01 20060101AFI20240403BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約【課題】フィルタがケースに対する仮止め部で損傷しても、流体フィルタ装置の濾過性能を確保する。
【解決手段】流体フィルタ装置(1)は、上側ケース部材(10)と下側ケース部材(50)とが、シート状のフィルタ(7)の周縁部分を挟み込んだ状態で全周に亘って互いに接合された構造を有する。上側ケース部材(10)と下側ケース部材(50)とが接合される接合部(80)は、上側ケース部材(10)と下側ケース部材(50)とが互いに直接溶着されてケース(3)の内外をシールする第1シール部(81)と、第1シール部(81)の内側でフィルタ(7)が上側ケース部材(10)に対して溶着により仮止めされた仮止め部(85)と、仮止め部(85)と濾過室(5)との間をシールする第2シール部(87)とを有する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
濾過室(5)を内部に有するケース(3)と、
前記ケース(3)に固定されて前記濾過室(5)を仕切るシート状のフィルタ(7)と、を備え、
前記ケース(3)は、流入口(59)が形成された樹脂製の第1ケース部材(50)と、流出口(19)が形成された樹脂製の第2ケース部材(10)と、を組み合わせて構成され、
前記第1ケース部材(50)と前記第2ケース部材(10)とは、前記フィルタ(7)の周縁部分を挟み込んだ状態で全周に亘って互いに接合され、
前記流入口(59)から前記濾過室(5)に流入した流体を前記流出口(19)に向かう過程で前記フィルタ(7)により濾過する流体フィルタ装置であって、
前記第1ケース部材(50)と前記第2ケース部材(10)とが接合される接合部(80)は、
前記第1ケース部材(50)と前記第2ケース部材(10)とが互いに直接溶着されて前記ケース(3)の内外をシールする第1シール部(81)と、
前記第1シール部(81)の内側に位置し、前記フィルタ(7)が前記第1ケース部材(50)および前記第2ケース部材(10)のうちいずれか一方に対して溶着により仮止めされた仮止め部(85)と、
前記仮止め部(85)と前記濾過室(5)との間をシールする第2シール部(87)と、を有する
ことを特徴とする流体フィルタ装置。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
請求項1に記載の流体フィルタ装置において、
前記接合部(80)は、前記第1ケース部材(50)と前記第2ケース部材(10)とが前記フィルタ(7)を介して溶着された本止め部(83)を有する、
ことを特徴とする流体フィルタ装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載の流体フィルタ装置において、
前記第1ケース部材(50)および前記第2ケース部材(10)のいずれか一方のケース部材の接合面には、他方のケース部材側に突出する突条部(77)が設けられ、
前記突条部(77)は、前記仮止め部(85)と前記濾過室(5)とを仕切るように延び、前記他方のケース部材の接合面(45)に圧接することで、前記第2シール部(87)を構成する
ことを特徴とする流体フィルタ装置。
【請求項4】
請求項3に記載の流体フィルタ装置において、
前記第1ケース部材(50)および前記第2ケース部材(10)はそれぞれ、前記濾過室(5)を形成する中空凹部(31,61)を有し、
前記他方のケース部材における前記中空凹部(31,61)の開口の周縁部分には、当該中空凹部(31,61)の内方に張り出した座部(41)が、周方向に互いに間隔をあけて複数設けられ、
前記仮止め部(85)は、複数の前記座部(41)のそれぞれに設けられ、
前記第2シール部(87)は、前記座部(41)に対する前記突条部(77)の圧接により形成される、
ことを特徴とする流体フィルタ装置。
【請求項5】
請求項4に記載の流体フィルタ装置において、
前記他方のケース部材における前記中空凹部(31,61)の開口の周縁部分は、外周側に凸状をなす複数のコーナー部(11a)を有し、
前記座部(41)は、前記複数のコーナー部(11a)のそれぞれに設けられる
ことを特徴とする流体フィルタ装置。
【請求項6】
請求項1、2、4または5に記載の流体フィルタ装置において、
前記第1ケース部材(50)および前記第2ケース部材(10)のうち前記フィルタ(7)が仮止めされたケース部材には、前記第1シール部(81)の内周に沿って延びる溝(37)が形成される
ことを特徴とする流体フィルタ装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、各種流体を濾過する流体フィルタ装置に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、流体を濾過する流体フィルタ装置として、フィルタが一対のケース部材の間に挟み込まれた構造を有するものが知られる。
【0003】
この種の流体フィルタ装置は、樹脂製の第1ケース部材と、樹脂製の第2ケース部材と、フィルタとを備える。第1ケース部材と第2ケース部材とは、互いに接合され、両者の間に濾過室を形成する。第1ケース部材には、流体を濾過室に流入させる流入口が形成される。第2ケース部材には、流体を濾過室から排出する排出口が形成される。フィルタは、第1ケース部材の接合面と第2ケース部材の接合面との間に挟み込まれ、濾過室を仕切る。第1ケース部材の接合面と第2ケース部材の接合面とは、フィルタの外側において溶着される。
【0004】
このような流体フィルタ装置の一例は、特許文献1に開示される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2014-14733号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述した流体フィルタ装置の製造時には、第1ケース部材および第2ケース部材のいずれか一方のケース部材にフィルタを溶着により仮止めし、その状態で第1ケース部材の接合面と第2ケース部材の接合面とを溶着して一体化することで、濾過室を内部に有するケースを構成することが考えられる。一方のケース部材にフィルタを溶着により仮止めすることは、目が細かく腰のないフィルタであっても容易に行うことができる。しかし、そのような製造手順を採る場合、フィルタが一方のケース部材に仮止めするときの溶着により損傷することがある。
【0007】
フィルタが仮止め部で損傷すると、フィルタが流体の動圧を受けて引っ張られることで損傷部位に破れを生じ、流入口から濾過室を流出口に向かって流れる流体が、不純物を含んだままフィルタの破れを通過するおそれがある。このため、流体フィルタ装置の濾過性能が低下する。
【0008】
本発明の目的は、フィルタがケースに対する仮止め部で損傷しても、流体フィルタ装置の濾過性能を確保することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の目的を達成するために、本発明では、フィルタの仮止め部と濾過室との間をシールするようにケースの構成を工夫した。
【0010】
具体的には、第1の発明は、流体フィルタ装置を対象とする。第1の発明の流体フィルタ装置は、濾過室を内部に有するケースと、前記ケースに固定されて前記濾過室を仕切るシート状のフィルタとを備える。前記ケースは、流入口が形成された樹脂製の第1ケース部材と、流出口が形成された樹脂製の第2ケース部材とを組み合わせて構成される。前記第1ケース部材と前記第2ケース部材とは、前記フィルタの周縁部分を挟み込んだ状態で全周に亘って互いに接合される。当該流体フィルタ装置は、前記流入口から前記濾過室に流入した流体を前記流出口に向かう過程で前記フィルタにより濾過する。前記第1ケース部材と前記第2ケース部材とが接合される接合部は、前記第1ケース部材と前記第2ケース部材とが互いに直接溶着されて前記ケースの内外をシールする第1シール部と、前記第1シール部の内側に位置し、前記フィルタが前記第1ケース部材および前記第2ケース部材のうちいずれか一方に対して溶着により仮止めされた仮止め部と、前記仮止め部と前記濾過室との間をシールする第2シール部とを有する。
(【0011】以降は省略されています)

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