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公開番号2024057201
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-24
出願番号2022163768
出願日2022-10-12
発明の名称吸着部材、吸着ローター及びそれらの製造方法
出願人ニチアス株式会社
代理人個人,個人
主分類B01D 53/26 20060101AFI20240417BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約【課題】 本発明は、耐熱性の高い吸着部材、吸着ローター及びそれらの製造方法を提供する。
【解決手段】 本発明は、吸着剤及び前記吸着剤を担持している担持基材を含む吸着部材(10)であって、前記担持基材が、平坦状基材(11)、コルゲート状基材(12)、及びそれらの接着部(13)を含むハニカム構造体であり、かつ前記接着部(13)が、酢酸ビニル系ポリマー及び/又はウレタン系ポリマー、並びに塩基安定型コロイダルシリカ由来のシリカを含む。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
吸着剤及び前記吸着剤を担持している担持基材を含む吸着部材であって、
前記担持基材が、平坦状基材、コルゲート状基材、及びそれらの接着部を含むハニカム構造体であり、かつ
前記接着部が、酢酸ビニル系ポリマー及び/又はウレタン系ポリマー、並びに塩基安定型コロイダルシリカ由来のシリカを含む、吸着部材。
続きを表示(約 800 文字)【請求項2】
前記接着部が、前記酢酸ビニル系ポリマー及び/又はウレタン系ポリマーを20質量%以上で含み、かつ前記シリカを80質量%以下で含む、請求項1に記載の吸着部材。
【請求項3】
前記平坦状基材及び/又は前記コルゲート状基材が、混抄紙を含む、請求項1に記載の吸着部材。
【請求項4】
前記吸着剤が、シリカゲルである、請求項1に記載の吸着部材。
【請求項5】
前記塩基安定型コロイダルシリカが、アンモニウムイオン安定型コロイダルシリカである、請求項4に記載の吸着部材。
【請求項6】
請求項1~5のいずれか一項に記載の吸着部材を含む、吸着ローター。
【請求項7】
請求項1~5のいずれか一項に記載の吸着部材を含む、空気処理装置。
【請求項8】
請求項1~5のいずれか一項に記載の吸着部材に、非吸着物質を含む空気を接触させることを含む、空気処理方法。
【請求項9】
平坦状基材及び/又はコルゲート状基材に接着剤を塗布すること、
前記接着剤が塗布された前記2つの基材を巻回すること又は複数の前記2つの基材を積層することによってハニカム構造体を得る工程、及び
前記平坦状基材及び/又はコルゲート状基材に吸着剤を担持させる工程、
を含み、
前記接着剤が、酢酸ビニル系ポリマー及び/又はウレタン系ポリマーのエマルション及び塩基安定型コロイダルシリカを含む、吸着部材の製造方法。
【請求項10】
前記接着剤が、前記酢酸ビニル系ポリマー及び/又はウレタン系ポリマーのエマルションを固形分で20質量%以上含み、かつ前記塩基安定型コロイダルシリカを固形分で80質量%以下含む、請求項9に記載の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、吸着部材、吸着ローター及びその製造方法に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
例えば、半導体製造工場等の製造現場において、水分を除去したドライエアが用いられている。ドライエアを供給するための装置として、特許文献1に記載のような、シリカゲル等の吸着剤をハニカム構造体に担持させた吸着部材を具備した吸着ローターが知られている。
【0003】
特許文献1に記載のような吸着部材は、吸着ローターの処理ゾーンにおいて高湿度空気の水分を吸着し、再生ゾーンにおいて加熱されて吸着した水分を放出する。回転運動する吸着ローターが、処理ゾーン及び再生ゾーンに吸着部材を通過させることで連続的に吸着を行ってドライエアを得ることができる。
【0004】
ハニカム構造体は、平坦状基材とコルゲート状基材とを接着剤で接着して巻き取ることで円筒状に形成される。吸着部材は、円筒状のハニカム構造体を複数に切断をした後、乾燥させて得られた生素子に対して吸着剤を担持させることで製造される。
【0005】
特許文献2では、平坦状基材とコルゲート状基材とをアクリル系エマルジョン及びコロイダルシリカを含む接着剤によって接着してハニカム構造体を形成している。その後、ハニカム構造体の生素子を、ケイ酸ナトリウム溶液に浸漬し、そして酸処理を行うことで、シリカゲルがハニカム構造体に担持された吸着部材が製造される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開昭61-252497号公報
特開2021-181072号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、耐熱性の高い吸着部材、吸着ローター及びそれらの製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、以下の態様を有する本発明により、上記課題を解決できることを見出した。
《態様1》
吸着剤及び前記吸着剤を担持している担持基材を含む吸着部材であって、
前記担持基材が、平坦状基材、コルゲート状基材、及びそれらの接着部を含むハニカム構造体であり、かつ
前記接着部が、酢酸ビニル系ポリマー及び/又はウレタン系ポリマー、並びに塩基安定型コロイダルシリカ由来のシリカを含む、吸着部材。
《態様2》
前記接着部が、前記酢酸ビニル系ポリマー及び/又はウレタン系ポリマーを20質量%以上で含み、かつ前記シリカを80質量%以下で含む、態様1に記載の吸着部材。
《態様3》
前記平坦状基材及び/又は前記コルゲート状基材が、混抄紙を含む、態様1に記載の吸着部材。
《態様4》
前記吸着剤が、シリカゲルである、態様1に記載の吸着部材。
《態様5》
前記塩基安定型コロイダルシリカが、アンモニウムイオン安定型コロイダルシリカである、態様4に記載の吸着部材。
《態様6》
態様1~5のいずれか一項に記載の吸着部材を含む、吸着ローター。
《態様7》
態様1~5のいずれか一項に記載の吸着部材を含む、空気処理装置。
《態様8》
態様1~5のいずれか一項に記載の吸着部材に、非吸着物質を含む空気を接触させることを含む、空気処理方法。
《態様9》
平坦状基材及び/又はコルゲート状基材に接着剤を塗布すること、
前記接着剤が塗布された前記2つの基材を巻回すること又は複数の前記2つの基材を積層することによってハニカム構造体を得る工程、及び
前記平坦状基材及び/又はコルゲート状基材に吸着剤を担持させる工程、
を含み、
前記接着剤が、酢酸ビニル系ポリマー及び/又はウレタン系ポリマーのエマルション、並びに塩基安定型コロイダルシリカを含む、吸着部材の製造方法。
《態様10》
前記接着剤が、前記酢酸ビニル系ポリマー及び/又はウレタン系ポリマーのエマルションを固形分で20質量%以上含み、かつ前記塩基安定型コロイダルシリカを固形分で80質量%以下含む、態様9に記載の製造方法。
《態様11》
前記吸着剤を担持させる工程が、前記ハニカム構造体に珪酸ソーダを適用する工程、及び前記珪酸ソーダが適用された前記ハニカム構造体を酸処理する工程を含む、態様9又は10に記載の製造方法。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、耐熱性の高い吸着部材、吸着ローター及びそれらの製造方法を提供することを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、本発明の吸着部材10を含む吸着ローター100の1つの例を示している。
図2は、本発明の吸着部材の製造方法の1つの例を示している。
図3は、実施例における接着力の評価を示している。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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