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公開番号2024032662
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-12
出願番号2023124315
出願日2023-07-31
発明の名称高温ガスの処理方法
出願人日本ヒューム株式会社
代理人個人
主分類B01D 53/56 20060101AFI20240305BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約【課題】セメント硬化体を使用し、天然資源を用いずに高温ガス中に含まれる亜酸化窒素と二酸化炭素とを同工程で効率的に削減できる高温ガスの処理方法の提供。
【解決手段】この高温ガスの処理方法は、50℃~900℃の高温ガス5と、セメント硬化体2とを接触させ、セメント硬化体2に含まれるセメント水和物を分解して酸化カルシウムを生成するとともに、酸化カルシウムをガスと接触させ、酸化カルシウムを触媒として亜酸化窒素を窒素と酸素に分解し、且つ、同工程で二酸化炭素をセメント硬化体2に固定化する。
【選択図】図1


特許請求の範囲【請求項1】
亜酸化窒素及び二酸化炭素を含有する高温ガスの処理方法において、
50℃~900℃の前記高温ガスと、セメントを含むセメント硬化体とを接触させ、前記セメント硬化体に含まれるセメント水和物を分解して酸化カルシウムを生成するとともに、該酸化カルシウムを前記ガスと接触させ、前記酸化カルシウムを触媒として前記亜酸化窒素を窒素と酸素に分解し、且つ、同工程で前記二酸化炭素を前記セメント硬化体に固定化することを特徴とする高温ガスの処理方法。
続きを表示(約 430 文字)【請求項2】
前記高温ガスは、基準容積当りに亜酸化窒素を50ppm以上、二酸化炭素を5%以上、水分量を10%以上含有する請求項1に記載の高温ガスの処理方法。
【請求項3】
前記高温ガスを450℃~700℃に調整する請求項1又は2に記載の高温ガスの処理方法。
【請求項4】
前記セメント硬化体は、廃セメント材によって構成されている請求項1又は2に記載の高温ガスの処理方法。
【請求項5】
前記セメント硬化体は、コンクリート材から固化前に骨材を分離して除去した残分により構成されている請求項1又は2に記載の高温ガスの処理方法。
【請求項6】
前記二酸化炭素を固定したセメント硬化体を回収してセメント系材料として再利用する請求項1又は2に記載の高温ガスの処理方法。
【請求項7】
前記高温ガスは、下水汚泥焼却場から発生する排ガスである請求項1又は2に記載の高温ガスの処理方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、温室効果ガスである亜酸化窒素と二酸化炭素とを同じ工程で好適に削減するための高温ガスの処理方法に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
ボイラーや各種プラントの炉から排出される排ガスには、化学的に安定した亜酸化窒素(N

O)や二酸化炭素(CO

)が含有されていることが知られている。
【0003】
特に亜酸化窒素は、二酸化炭素の約300倍の温室効果があり、また、成層圏で分解して一酸化窒素を生成しオゾン層の破壊に影響を与えることから、二酸化炭素だけでなく二酸化炭素と亜酸化窒素の両方の削減が地球環境保全の観点から求められている。
【0004】
2種類の温室効果については、二酸化炭素の係数を1、亜酸化窒素の係数を300とし、ガス中に含まれるそれぞれの量に対してそれぞれ係数を乗じて、その合計が小さくなるよう効率的に削減することが地球温暖化対策において有効である。
【0005】
従来、亜酸化窒素を処理する方法としては、石灰石や消石灰粉粒体等の触媒を亜酸化窒素と接触させ、亜酸化窒素を窒素に分解することによって除去する方法が知られている(例えば、特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開平7-171346号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上述の如き従来の技術では、石灰石や消石灰粉粒体が有限な天然資源であることから、亜酸化窒素の処理に潤沢に使用すると資源枯渇につながるおそれがあった。
【0008】
一方、現在では、建造物の解体等によって生じたコンクリート廃材は年間約3500万t、工事現場で使われずに工場に戻されたりしたコンクリートは年間で約160万m

、即ち、生コンクリート出荷量約8000万m

の2%程度発生し、これらが産業廃棄物として処理されており、このようなコンクリート廃材等を含むセメント硬化体の再利用が社会的課題となっている。
【0009】
そこで、本発明は、このような従来の問題に鑑み、セメント硬化体を使用し、天然資源を用いずに高温ガス中に含まれる亜酸化窒素と二酸化炭素とを同工程で効率的に削減できる高温ガスの処理方法の提供を目的としてなされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上述の如き従来の問題を解決するための請求項1に記載の発明の特徴は、亜酸化窒素及び二酸化炭素を含有する高温ガスの処理方法において、50℃~900℃の前記高温ガスと、セメントを含むセメント硬化体とを接触させ、前記セメント硬化体に含まれるセメント水和物を分解して酸化カルシウムを生成するとともに、該酸化カルシウムを前記ガスと接触させ、前記酸化カルシウムを触媒として前記亜酸化窒素を窒素と酸素に分解し、且つ、同工程で前記二酸化炭素を前記セメント硬化体に固定化することにある。
(【0011】以降は省略されています)

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