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公開番号2024031482
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-07
出願番号2022135057
出願日2022-08-26
発明の名称藻類培養装置及び藻類培養方法
出願人株式会社大林組,株式会社イービス藻類産業研究所
代理人個人,個人
主分類C12M 1/00 20060101AFI20240229BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】藻類を効率的に培養することができる藻類培養装置及び藻類培養方法を提供する。
【解決手段】藻類培養装置10は、培養槽11と、培養槽11に設けられ、藻類を育成する培養液C1を流動させる水車パドル19とを備える。培養槽11は、外壁部15等の側壁部材を備え、上面から太陽光を入射可能としている。藻類培養装置10は、更に、側壁部材に設けられ培養液C1に人工光を供給するLEDランプ25,35を有する照明装置20,30を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
藻類を育成する培養液を区画する側壁部材を備え、上面から太陽光を入射可能な培養槽と、
前記培養槽に設けられ、前記培養液を流動させる流動部材と、
前記培養液に人工光を照射するために、前記側壁部材に設けた人工照明と、を備えたことを特徴とする藻類培養装置。
続きを表示(約 350 文字)【請求項2】
前記培養槽は、前記側壁部材として、前記培養液を囲む閉形状の外壁部と、前記外壁部の内部の中央に形成された仕切壁部とを有し、
前記人工照明は、前記外壁部の直線部分及び前記仕切壁部の直線部分の少なくとも一部に、前記直線部分に沿う直線形状で、吊り下げて設けられることを特徴とする請求項1に記載の藻類培養装置。
【請求項3】
藻類を育成する培養液を区画する側壁部材を備え、前記培養液を貯留する培養槽において、太陽光を液面で受けて藻類を育成する藻類培養方法であって、
前記培養槽に設けられた流動部材によって前記培養液を流動させながら、液面に照射される太陽光と、前記側壁部材に設けた人工照明による人工光を用いて、前記藻類を培養することを特徴とする藻類培養方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、ナンノクロロプシス等の藻類を培養するための藻類培養装置及び藻類培養方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
バイオ燃料(炭化水素やバイオディーゼル)や、アスタキサンチン等の生理活性物質を産生することができる藻類(特に、微細藻類)が注目されている。このような藻類を大量に培養し、石油に換わるエネルギーとして利用したり、薬や化粧品、食品等に利用したりすることが検討されている。
【0003】
藻類の大量培養用の培養装置として、その一部が大気開放されているレースウェイ型の培養槽を用いた物がある(例えば、特許文献1参照。)。この文献に記載の培養システムは、培養液を循環させて光合成微生物を培養するレースウェイ型培養槽と、この培養槽に貯溜された培養液を循環させる培養液循環装置とを備える。更に、この培養システムは、培養液の上方に配置可能に備えられ培養液の少なくとも一部を遮光する遮光部材とを備える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2015-57989号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
培養する藻類は光合成を行なっているため、弱い光よりも強い光のほうが、早期育成する可能性がある。しかしながら、照射光が強すぎると、藻類に悪影響を及ぼす。このため、太陽光とともに人工光を用いる場合にも、的確な方法で照射しなければ、適切な育成ができなかった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決する培養装置は、藻類を育成する培養液を区画する側壁部材を備え、上面から太陽光を入射可能な培養槽と、前記培養槽に設けられ、前記培養液を流動させる流動部材と、前記培養液に人工光を照射するために、前記側壁部材に設けた人工照明と、を備える。
【0007】
また、上記課題を解決する培養方法は、藻類を育成する培養液を区画する側壁部材を備え、前記培養液を貯留する培養槽において、太陽光を液面で受けて藻類を育成する藻類培養方法であって、前記培養槽に設けられた流動部材によって前記培養液を流動させながら、液面に照射される太陽光と、前記側壁部材に設けた人工照明による人工光を用いて、前記藻類を培養する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、藻類を効率的に培養することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
実施形態における藻類培養装置の全体構成を説明する平面図である。
図1における2-2線方向の断面図である。
実施形態の実験に用いた藻類培養装置の平面図である。
実施形態の実験における日毎の光量子束密度を示すグラフである。
実施形態の実験における日毎の日射量を示すグラフである。
実施形態の実験における人工照明の照射時における培養液の濁度の変化を示すグラフである。
実施形態の実験における人工照明の消灯時における培養液の濁度の変化を示すグラフである。
実施形態の実験における藻類の成長速度係数と日当たり光量子束密度を示す表である。
変更例における藻類培養装置の全体構成を説明する斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図1~図8を用いて、藻類培養装置及び藻類培養方法を具体化した一実施形態を説明する。本実施形態では、単細胞の微細藻であるナンノクロロプシスを培養する。
図1に示すように、本実施形態の藻類培養装置10は、ナンノクロロプシスを培養する培養液を貯蔵する培養槽11を備える。培養槽11は、図示しないビニールハウス内に設置され、枯葉等の落下物の混入が抑制される。
(【0011】以降は省略されています)

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