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公開番号2024031384
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-07
出願番号2022134901
出願日2022-08-26
発明の名称制御装置
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人アイテック国際特許事務所
主分類F02D 41/06 20060101AFI20240229BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約【課題】エンジンの回転数の急変を抑制する。
【解決手段】触媒が所定温度未満のときには、エンジンの回転数が触媒を効率良く暖機できる暖機回転数になるようにエンジンと回転数調整装置とを制御する触媒暖機制御を実行し、PMフィルタの堆積量が所定量以上のときには、エンジンの複数の気筒のうち少なくとも1つの気筒への燃料供給を停止する一部気筒フューエルカットと、エンジンの下限回転数を失火抑制回転数から一部気筒フューエルカットによる振動を抑制する振動抑制回転数に引き上げる下限回転数引き上げと、を実行しながら、エンジンが下限回転数以上で運転されるように記エンジンと回転数調整装置とを制御する制御装置であって、触媒暖機制御を実行しているときには、少なくとも下限回転数引き上げの実行を制限する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
複数の気筒のエンジンと、前記エンジンからの排気を浄化する触媒を有する排気浄化装置と、前記エンジンからの排気中の粒子状物質を捕集するPMフィルタと、前記エンジンの回転数を調整する回転数調整装置と、を備えるエンジン装置に搭載され、
前記触媒が所定温度未満のときには、前記エンジンの回転数が前記触媒を効率良く暖機できる暖機回転数になるように前記エンジンと前記回転数調整装置とを制御する触媒暖機制御を実行し、
前記PMフィルタの堆積量が所定量以上のときには、前記エンジンの前記複数の気筒のうち少なくとも1つの気筒への燃料供給を停止する一部気筒フューエルカットと、前記エンジンの下限回転数を失火抑制回転数から前記一部気筒フューエルカットによる振動を抑制する振動抑制回転数に引き上げる下限回転数引き上げと、を実行しながら、前記エンジンが前記下限回転数以上で運転されるように記エンジンと前記回転数調整装置とを制御する
制御装置であって、
前記触媒暖機制御を実行しているときには、少なくとも前記下限回転数引き上げの実行を制限する
制御装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、制御装置に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来、この種の制御装置としては、複数気筒のエンジンと、エンジンからの排気中の粒子状物質を捕集するPMフィルタと、エンジンの回転数を調整する回転数調整装置と、を備えるエンジン装置に搭載され、エンジンと回転数制御装置とを制御するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この装置では、PMフィルタの再生のために、複数の気筒のうち少なくとも1つの気筒への燃料供給を停止する一部気筒フューエルカット(一部気筒FC)制御を実行しているときには、一部気筒FC制御を実行していないときに比してエンジンの回転を高くする。これにより、一部気筒FC制御を実行しているときにおけるドライバビリティの悪化を抑制している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-127709号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年、上述の装置において、エンジンからの排気を浄化する触媒を有する排気浄化装置を更に備えるものが提案されている。この装置では、触媒が所定温度未満のときには、排気の悪化を抑制するために、エンジンが触媒が効率良く暖機できる暖機回転数で運転されるようにエンジンと回転数調整装置とを制御する触媒暖機制御を実行する。この装置では、触媒暖機制御から一部気筒フューエルカットに移行する際に、エンジンの回転数が急変してしまうことがある。
【0005】
本開示の制御装置は、エンジンの回転数の急変を抑制することを主目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の制御装置は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
【0007】
本開示の制御装置は、
複数の気筒のエンジンと、前記エンジンからの排気を浄化する触媒を有する排気浄化装置と、前記エンジンからの排気中の粒子状物質を捕集するPMフィルタと、前記エンジンの回転数を調整する回転数調整装置と、を備えるエンジン装置に搭載され、
前記触媒が所定温度未満のときには、前記エンジンの回転数が前記触媒を効率良く暖機できる暖機回転数になるように前記エンジンと前記回転数調整装置とを制御する触媒暖機制御を実行し、
前記PMフィルタの堆積量が所定量以上のときには、前記エンジンの前記複数の気筒のうち少なくとも1つの気筒への燃料供給を停止する一部気筒フューエルカットと、前記エンジンの下限回転数を失火抑制回転数から前記一部気筒フューエルカットによる振動を抑制する振動抑制回転数に引き上げる下限回転数引き上げと、を実行しながら、前記エンジンが前記下限回転数以上で運転されるように記エンジンと前記回転数調整装置とを制御する
制御装置であって、
前記触媒暖機制御を実行しているときには、少なくとも前記下限回転数引き上げの実行を制限する
ことを要旨とする。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施形態の制御装置を搭載するハイブリッド車20の概略構成図である。
HVECU70により実行される処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。
PM堆積量Qpmが所定量Qpmref以上の場合におけるスイッチSWの状態、アクセル開度Acc、触媒暖機制御の実行の有無、下限回転数引き上げの実行の有無、エンジン22の下限回転数Nemin、一部気筒FCの実行の有無の時間変化の一例を示すタイミングチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
次に、本開示を実施するための形態について図面を参照しながら説明する。図1は、実施形態の制御装置を搭載するハイブリッド車20の概略構成図である。ハイブリッド車20は、図示するように、エンジン22と、エンジン用電子制御ユニット(以下、「エンジンECU」という)28と、プラネタリギヤ30と、モータMG1,MG2と、インバータ41,42と、バッテリ(蓄電装置)50と、変速機60と、ハイブリッド用電子制御ユニット(以下、「HVECU」という)70とを備える。
【0010】
エンジン22は、ガソリンや軽油などの燃料を用いて動力を出力する内燃機関として構成されている。エンジン22の排気系には、エンジン22の排気中の未燃焼燃料や窒素酸化物を浄化する浄化装置(排気浄化装置)25と、排気中の煤などの粒子状物質(PM:Particulate Matter)を捕集するPMフィルタ26と、が取り付けられている。浄化装置25は、一酸化炭素(CO)や炭化水素(HC)を含む排気を浄化する触媒を備えている。エンジン22は、エンジンECU28により運転制御されている。エンジンECU28は、マイクロコンピュータを有し、各種センサからの信号を入力したり、各種制御信号を出力したり、各種演算を行なったり、HVECU70と通信したりする。例えば、クランクポジションセンサ23aからのエンジン22のクランクシャフト23のクランク角θcrや、エアフローメータからのエンジン22の吸入空気量Qa、差圧センサ26aからのPMフィルタ26の前後(上流側と下流側)の差圧ΔPfなどを入力する。スロットルバルブや燃料噴射弁、点火プラグなどに制御信号を出力する。クランク角θcrに基づいてエンジン22の回転数Neを演算したり、吸入空気量Qaと回転数Neとに基づいてエンジン22の負荷率(エンジン22の1サイクルあたりの行程容積に対する1サイクルで実際に吸入される空気の容積の比)KLを演算したりする。差圧ΔPfに基づいてPM堆積量(PMフィルタ26に堆積した粒子状物質の堆積量)Qpmを演算したり、回転数Neや負荷率KLに基づいてフィルタ温度(PMフィルタ26の温度)Tfを演算したりする。
(【0011】以降は省略されています)

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