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公開番号2024030266
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-07
出願番号2022133009
出願日2022-08-24
発明の名称多孔質膜
出願人東京応化工業株式会社
代理人個人,個人
主分類B01D 69/00 20060101AFI20240229BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約【課題】優れたウイルス等の除去性能と長いライフタイムとを備える多孔質膜と、当該多孔質膜をフィルターとして用いたウイルスの除去方法と、前述の多孔質膜をフィルターとして用いたウイルスフリー製品の製造方法と、前述の多孔質膜をフィルターとして備えるデバイスとを提供すること。
【解決手段】球状孔が相互に連通した構造を含む多孔膜において、当該球状孔同士が連通する開口である連通孔の孔径を10nm以上35nm以下とし、多孔質膜の一方の面から他方の面との間に存在する、50nm以上200nm以下の球状孔の数を、200個以上1000個以下とする。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
球状孔が相互に連通した構造を含む多孔質膜であって、
前記球状孔同士が連通する開口である連通孔の孔径が、10nm以上35nm以下であり、
前記多孔質膜の一方の面から他方の面との間に存在する、50nm以上200nm以下の前記球状孔の数が、200個以上1000個以下である、多孔質膜。
続きを表示(約 620 文字)【請求項2】
ポリイミド、ポリエーテルスルホン、及びポリフッ化ビニリデンからなる群より選択される1種以上の材料からなる、請求項1に記載の多孔質膜。
【請求項3】
前記球状孔の平均径が、前記連通孔の平均径の2倍以上6倍以下である、請求項1又は2に記載の多孔質膜。
【請求項4】
ウイルスを含む気体、又は液体から前記ウイルスを除去するためのフィルターとして用いられる、請求項1又は2に記載の多孔質膜。
【請求項5】
前記連通孔の平均径が、前記ウイルスの平均サイズの0.5倍以上1.5倍以下である、請求項4に記載の多孔質膜。
【請求項6】
請求項1又は2に記載の多孔質膜をフィルターとして用いて、ウイルスを含む気体、又は液体からウイルスを除去する、ウイルスの除去方法。
【請求項7】
請求項1又は2に記載の多孔質膜をフィルターとして用いて、ウイルスを含む液体、又は気体状の試料、又は製品から、前記ウイルスを除去する、ウイルスフリー試料、又はウイルスフリー製品の製造方法。
【請求項8】
ウイルスを含む気体、又は液体からウイルスを除去する機能を有するデバイスであって、
請求項4に記載の多孔質膜を、ウイルス除去用のフィルターとして備える、デバイス。
【請求項9】
浄水装置、又は空気清浄装置である、請求項8に記載のデバイス。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、球状孔が相互に連通した構造を含む特定の多孔質構造を有する多孔質膜と、当該多孔質膜をフィルターとして用いたウイルスの除去方法と、前述の多孔質膜をフィルターとして用いたウイルスフリー製品の製造方法と、前述の多孔質膜をフィルターとして備えるデバイスと、に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、種々の多孔質膜がフィルター等の用途で使用されている。例えば、多孔質膜は液体中や気体中のウイルスや有害成分の除去に利用されている。
【0003】
具体的には、多孔質膜は、医療の分野において、薬液等からのウイルス除去に利用される。(先行文献1及び2)。また、多孔質膜は、家庭用浄水器の分野でも水からのウイルスや細菌の除去に利用される(先行文献3)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2004035180A1号明細書
国際公開第2009141965A1号明細書
特開2019-48297号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、高いウイルス等除去性能を有する多孔質膜は、一般的に、孔が閉塞しやすく、ライフタイムが短い傾向がある。ライフタイムは、多孔質膜をウイルス等の除去に使用し始めた時から、多孔質膜のウイルス等の除去性能が所望の性能より低くなるときまでの時間である。また、多孔質膜のライフタイムを長くしようとすると、孔のサイズが大きくなるため、ウイルス漏出の問題が生じる。つまり、多孔質膜には、ウイルス等の除去性能と、ライフタイムの間にトレードオフの関係があり、多孔質膜における高いウイルス等の除去性能と、長いライフタイムとの両立が困難である。
【0006】
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、優れたウイルス等の除去性能と長いライフタイムとを備える多孔質膜と、当該多孔質膜をフィルターとして用いたウイルスの除去方法と、前述の多孔質膜をフィルターとして用いたウイルスフリー製品の製造方法と、前述の多孔質膜をフィルターとして備えるデバイスとを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、球状孔が相互に連通した構造を含む多孔膜において、当該球状孔同士が連通する開口である連通孔の孔径を10nm以上35nm以下とし、多孔質膜の一方の面から他方の面との間に存在する、50nm以上200nm以下の球状孔の数を、200個以上1000個以下とすることによって、上記課題が解決すること見出し、本発明に至った。具体的には以下のものを提供する。
【0008】
本発明の第1の態様は、球状孔が相互に連通した構造を含む多孔質膜であって、
球状孔同士が連通する開口である連通孔の孔径が、10nm以上35nm以下であり、
多孔質膜の一方の面から他方の面との間に存在する、50nm以上200nm以下の球状孔の数が、200個以上1000個以下である、多孔質膜である。
【0009】
本発明の第2の態様は、第1の態様にかかる多孔質膜をフィルターとして用いて、ウイルスを含む気体、又は液体からウイルスを除去する、ウイルスの除去方法である。
【0010】
本発明の第3の態様は、第1の態様にかかる多孔質膜をフィルターとして用いて、ウイルスを含む液体、又は気体状の試料、又は製品から、前記ウイルスを除去する、ウイルスフリー試料、又はウイルスフリー製品の製造方法である。
(【0011】以降は省略されています)

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