TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024030009
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-07
出願番号2022132529
出願日2022-08-23
発明の名称調査候補範囲の検出方法、地層深度推定方法、及び地層推定支援システム
出願人株式会社大林組
代理人弁理士法人一色国際特許事務所
主分類E02D 1/02 20060101AFI20240229BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約【課題】地盤深度の推定精度を向上するために好適な追加調査の候補範囲を、合理的に検出することである。
【解決手段】地盤調査を追加実施して地層深度を推定するための調査候補範囲の検出方法であって、取得済みの地盤情報に基づいて、異なる地層推定手法により対象領域における地層の深度分布を複数取得する工程と、複数の前記深度分布に基づいて評価指標を算定し、該評価指標の平面分布を取得する工程と、前記深度分布と物理探査を実施して予測した地盤構造との差である予測差の平面分布を、複数の前記深度分布ごとに取得する工程と、前記評価指標の平面分布及び前記予測差の平面分布に基づいて、追加調査の候補範囲を検出する工程と、を備え、前記評価指標は、前記深度分布の不確かさを定量的に評価する指標である。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
地盤調査を追加実施して地層深度を推定するための調査候補範囲の検出方法であって、
取得済みの地盤情報に基づいて、異なる地層推定手法により対象領域における地層の深度分布を複数取得する工程と、
複数の前記深度分布に基づいて評価指標を算定し、該評価指標の平面分布を取得する工程と、
前記深度分布と物理探査を実施して予測した地盤構造との差である予測差の平面分布を、複数の前記深度分布ごとに取得する工程と、
前記評価指標の平面分布及び前記予測差の平面分布に基づいて、追加調査の候補範囲を検出する工程と、を備え、
前記評価指標は、前記深度分布の不確かさを定量的に評価する指標であることを特徴とする調査候補範囲の検出方法。
続きを表示(約 810 文字)【請求項2】
請求項1に記載の調査候補範囲の検出方法において、
前記地層推定手法にBS-Horizonとクリギング(Kriging)法を採用することを特徴とする調査候補範囲の検出方法。
【請求項3】
請求項1に記載の調査候補範囲の検出方法において、
前記物理探査に、微動探査を採用することを特徴とする調査候補範囲の検出方法。
【請求項4】
請求項1に記載の調査候補範囲の検出方法において、
前記地層が支持層であることを特徴とする調査候補範囲の検出方法。
【請求項5】
対象領域の地層深度を推定する地層深度推定方法であって、
請求項1から4のいずれか1項に記載の調査候補範囲の検出方法で検出した追加調査の候補範囲から調査地点を選定する工程と、
該調査地点で地盤調査を追加実施する工程と、
追加取得した地盤情報と取得済みの地盤情報に基づいて、地層の深度分布を推定する工程と、
を備えることを特徴とする地層深度推定方法。
【請求項6】
請求項1から4のいずれか1項に記載の調査候補範囲の検出方法に用いる地層推定支援システムであって、
追加調査の前記候補範囲を検出する調査範囲検出装置と、検出した前記候補範囲を表示する表示装置とを備え、
前記調査範囲検出装置は、
異なる地層推定手法で取得した複数の深度分布に基づいて、評価指標の平面分布を取得する評価指標算定部と、
前記深度分布と物理探査を実施して予測した地盤構造とに基づいて取得した予測差の平面分布を、複数の前記深度分布ごとに取得する予測差算定部と、
前記評価指標の平面分布と前記予測差の平面分布とに基づいて、追加調査の候補範囲を検出する候補範囲検出部と、
を備えることを特徴とする地層推定支援システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、地層の深度分布を推定する際に用いる、調査候補範囲の検出方法、地層深度推定方法、及び地層推定支援システムに関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
例えば、建物の構築を予定する対象範囲の支持層深度を推定する場合、調査ボーリングの結果を3次元的に補間し、支持層の不陸などを推定している。そして、構築予定の建物の設計時には、この推定結果を利用して杭長を検討する。
【0003】
ところが、推定した支持層深度の検証は困難であるため、推定した支持層深度が杭設計に十分な精度であるかの判断が難しい。また、未調査エリアで調査ボーリングを追加実施すれば、推定精度の向上は見込めるものの、精度向上に効果的な追加調査地点の選定方法が確立されてらず、設計者の判断に委ねられている。
【0004】
このような中、例えば特許文献1には、建物の構築を予定する対象範囲で、空間内挿手法の一つであるクリギング手法を採用して地盤特性の空間分布を推定するとともに、追加調査の位置や数を決定する方法が開示されている。具体的には、クリギング推定誤差とブラインド誤差に基づいて、追加調査位置を選定するための誤差指標の空間分布を算定する。そして、算定した誤差指標の空間分布に基づいて、所定エリア内に設定した複数の候補位置の中から、追加の地盤調査の位置を選定する方法である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2019-100011号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1によれば、追加調査の位置や数を合理的に検出することができる。しかし、追加の地盤調査の位置を選定するにあたり、あらかじめ複数の候補位置を設定する必要があり、推定作業が煩雑である。
【0007】
本発明は、かかる課題に鑑みなされたものであって、その主な目的は、地盤深度の推定精度を向上するために好適な、追加調査の候補範囲を合理的に検出することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
かかる目的を達成するため本発明の調査候補範囲の検出方法は、地盤調査を追加実施して地層深度を推定するための調査候補範囲の検出方法であって、取得済みの地盤情報に基づいて、異なる地層推定手法により対象領域における地層の深度分布を複数取得する工程と、複数の前記深度分布に基づいて評価指標を算定し、該評価指標の平面分布を取得する工程と、前記深度分布と物理探査を実施して予測した地盤構造との差である予測差の平面分布を、複数の前記深度分布ごとに取得する工程と、前記評価指標の平面分布及び前記予測差の平面分布に基づいて、追加調査の候補範囲を検出する工程と、を備え、前記評価指標は、前記深度分布の不確かさを定量的に評価する指標であることを特徴とする。
【0009】
本発明の調査候補範囲の検出方法は、前記地層推定手法にBS-Horizonとクリギング(Kriging)法を採用することを特徴とする。
【0010】
本発明の調査候補範囲の検出方法は、前記物理探査に、微動探査を採用することを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

株式会社大林組
建物
19日前
株式会社大林組
制振建物
12日前
株式会社大林組
天井構造物
1か月前
株式会社大林組
地下貯留槽
18日前
株式会社大林組
照明システム
27日前
株式会社大林組
庇および構造物
19日前
株式会社大林組
給気照明システム
27日前
株式会社大林組
接続構造及び接続方法
24日前
株式会社大林組
接続構造及び接続方法
24日前
株式会社大林組
照明を計測するシステム
27日前
株式会社大林組
作業支援装置及び作業支援方法
19日前
株式会社大林組
照明計画の評価方法及びプログラム
27日前
株式会社大林組
切断装置及び棒状部材の切断撤去方法
24日前
株式会社大林組
有機排水浄化システム及び有機排水浄化方法
26日前
株式会社大林組
回転体設置方法およびブレードリフトアップ装置
4日前
株式会社大林組
貫入抵抗低減装置及びサクション構造体の貫入方法
4日前
株式会社大林組
水害危険度評価方法、及び、水害危険度評価システム
20日前
株式会社大林組
沈下解析システム、沈下解析方法及び沈下解析プログラム
13日前
株式会社大林組
吊り治具
10日前
株式会社大林組
接続構造、踏板ピース、螺旋階段、および、螺旋階段の組立方法
4日前
株式会社大林組
接触防止支援方法、接触防止支援システム、及び接触防止支援装置
21日前
株式会社大林組
風速分布推定装置、風速分布推定方法及び風速分布推定プログラム
26日前
株式会社大林組
ブレードリフトアップ装置
4日前
株式会社大林組
柱施工方法及び柱面合わせ治具
10日前
株式会社大林組
柱施工方法及び建て入れ調整治具
10日前
個人
杭頭接合部用部材
12日前
株式会社SKT
掘削ロッド
14日前
住友建機株式会社
電動ショベル
4日前
前澤工業株式会社
除塵機
13日前
個人
洪水防止堤防 又は 津波防止堤防
11日前
住友建機株式会社
ショベル
11日前
日鉄建材株式会社
斜面安定化構造
5日前
株式会社エスイー
対土石流構造物
11日前
日立建機株式会社
作業機械
11日前
日立建機株式会社
作業機械
18日前
日立建機株式会社
建設機械
11日前
続きを見る