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公開番号2024029704
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-06
出願番号2022132114
出願日2022-08-22
発明の名称樹脂組成物及び積層体
出願人カーリットホールディングス株式会社
代理人
主分類C08L 83/00 20060101AFI20240228BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】剥離力が低く、帯電防止能が付与された樹脂組成物及びその製造方法を提供する。
【解決手段】シリコーン系樹脂と式(1)で表されるオニウム塩を含む樹脂組成物 。
式(1):Q+・(R1SO2)2N- (1)
(式中、Q+はピリジニウムカチオンまたはイミダゾリウムカチオンを表す。)
式(1)中のR1は炭素鎖が1のパーフルオロアルキル基もしくはフルオロ基を表す。
【選択図】なし

特許請求の範囲【請求項1】
シリコーン系樹脂と式(1)で表されるオニウム塩を含む樹脂組成物。
式(1):Q

・(R

SO





(1)
(式中、Q

は式(2)または式(3))
式(1)中のR

は炭素鎖が1のパーフルオロアルキル基もしくはフルオロ基を表し、式(2)中、R

は、同一又は異なって、炭素数1~4のアルキル基もしくは水素原子である。式(2)(3)中、R

は炭素数1~3のアルキル基を表し、R

は炭素数1~4のアルキル基を表す。nは1~2を示す。
TIFF
2024029704000004.tif
64
77
続きを表示(約 530 文字)【請求項2】
一般式(2)(3)中のR

が、炭素数2のアルキル基である請求項1に記載のオニウム塩を含む樹脂組成物。
【請求項3】
一般式(1)中のR

が、フルオロ基である請求項1又は2に記載のオニウム塩を含む樹脂組成物。
【請求項4】
シリコーン系樹脂100質量部に対して、式(1)で表されるオニウム塩を0.1~10質量部含むことを特徴とする請求項3に記載の樹脂組成物。
【請求項5】
前記シリコーン系樹脂が付加反応型シリコーン系樹脂である請求項1又は2に記載の樹脂組成物。
【請求項6】
請求項1又は2に記載のオニウム塩を含む離型剤。
【請求項7】
請求項1又は2に記載のオニウム塩を含む離型層。
【請求項8】
請求項7に記載の離型層が、基材上に形成された積層体。
【請求項9】
プライマー層を含有しない請求項8に記載の積層体。
【請求項10】
積層体の表面抵抗率が1.0×10
12
(Ω/□)以下である請求項8に記載の積層体。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、シリル基を有するオニウム塩含有樹脂組成物及びその積層体に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
樹脂組成物への帯電防止機能付与は導電性高分子(PEDOT分散液)を用いた報告が知られている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-23690号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
導電性高分子及びシリコーン系樹脂を含有する樹脂組成物は、着色や接着面積の増加により剥離力が増加するという課題を見出した。
従って、本発明は、剥離力が低く、帯電防止能が付与されたシリコーン系樹脂を含有する樹脂組成物を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者らは、鋭意研究の結果、カチオン部位にシリル基を有するオニウム塩をシリコーン系樹脂に一定量含有させることで、剥離特性を損なわず帯電防止能を付与されたシリコーン系樹脂を含有する樹脂組成物が得られることを見出し、本発明を完成させた。
【0006】
本発明は以下に示すものである。
【0007】
[1]シリコーン系樹脂と式(1)で表されるオニウム塩を含む樹脂組成物。
式(1):Q

・(R

SO





(1)
(式中、Q

は式(2)または式(3))
式(1)中のR

は炭素鎖が1のパーフルオロアルキル基もしくはフルオロ基を表し、式(2)中、R

は、同一又は異なって、炭素数1~4のアルキル基もしくは水素原子である。式(2)(3)中、R

は炭素数1~3のアルキル基を表し、R

は炭素数1~4のアルキル基を表す。nは1~2を示す。
TIFF
2024029704000001.tif
64
77
[2]一般式(2)(3)中のR

が、炭素数2のアルキル基である[1]に記載のオニウム塩を含む樹脂組成物。
[3]一般式(1)中のR

が、炭素鎖がフルオロ基である[1]又は[2]に記載のオニウム塩を含む樹脂組成物。
[4]シリコーン系樹脂100質量部に対して、式(1)で表されるオニウム塩を0.1~10質量部含むことを特徴とする[1]~[3]のいずれかに記載の樹脂組成物。
[5]前記シリコーン系樹脂が付加反応型シリコーン系樹脂である[1]~[4]のいずれかに記載の樹脂組成物。
[6][1]~[3]のいずれかに記載のオニウム塩を含む離型剤。
[7][1]~[3]のいずれかに記載のオニウム塩を含む離型層。
[8][7]に記載の離型層が、基材上に形成された積層体。
[9]プライマー層を有しない[8]に記載の積層体。
[10]積層体の表面抵抗率が1.0×10
12
(Ω/□)以下である[7]又は[8]に記載の積層体。
[11]基材上に、[1]~[5]のいずれかに記載の樹脂組成物を含有する離型剤を塗布し、加熱硬化させて離型層を形成させる工程を含む積層体の製造方法。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、剥離力が低く、帯電防止能が付与されたシリコーン系樹脂を含む樹脂組成物を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に本発明について説明する。
【0010】
[シリル基含有オニウム塩]
本発明の樹脂組成物は、式(1)で表されるオニウム塩を含有する。
式(1):


・(R

SO





(1)
(式中、Q

は式(2)または式(3))
TIFF
2024029704000002.tif
63
76
(【0011】以降は省略されています)

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